東京モーターサイクルショーに行ってきました。

東京モーターサイクルショーに行ってきました。
たまには都会の空気も吸いたいわけで、あと都会で飲みたいというのもあります。
業界人のパスなんて持っていないので、一般入場で13時の開場を待っているところ。既に10時からは業界の人たちが見学していました。
お目当ては一つあって、このバイク。

オフロードバイクで山の中を一緒に走って遊んだ人が、実は国内でもトップのビルダーという事で実物が見たかったんです。
シュアショットの相川さん
デザインコンセプトから製作の話など、シートまで外して説明してもらってすごく楽しかったです。

ノグチシートの仕事はホンダブースの電気モトクロッサーのシート。
今回はこれだけ。
この電動過給機のバイクは販売しないかなぁ。
これこそホンダらしいって(勝手に)思う。
これもネットで色々意見があったようだけど全然かっこよかった。
オフロードだとスズキのDRが良かったな
ちょっとシートが薄すぎるかと思うけどね。

カスタムバイクのシートの縫製や刺繍眺めつつ、シート屋さんの出店も少なからずあって、色々見せてもらいました。
この写真のシートは中国から出店していた3Dプリントで作ったクッション材のシートで、カバーは無しでこのまま使えるという。
それなりに硬さもあって面白かったので色々と話をさせてもらいました。

こうして見学に出かけると思いもよらない発見や出会いがあったりするので、やっぱりフットワークは軽く素早くを心がけなきゃと思った次第です。

 

2025 CRF250RALLY

CRF250RALLYのカラーが変わりましたね。
デカールもダカールマシンと同じで、シートの色もブルーになりました。


モンスターのデカールとスポンサーロゴやゼッケン貼ったら、かなりワークスの雰囲気を出せますね。
当社の職人もCRF250RALLYに乗っていて、シートはブルーに変えています。

シートは本物のダカールスペックにしてみてはいかがでしょうか。
ラリーだけではなく、CRF250Lも青いシートで気分が変わるかと思います。
そんなコマーシャルでした。

ご注文お待ちしています。

 

2025ダカールラリーゴール

ダカールが終了。
優勝は安定した走りでトップを譲らず走り切ったKTMのダニエルサンダース。
おめでとうございます。
HRCのライダーも全員がトップ10に入り頑張りましたが、届かず2-3位。
悔しいけれど、次ですね。
CRF450の市販車も来年は増えることでしょうし、また、中国のマシンもどんどん出てくるかと思います。

また来年。
ファンとしてはワクワクするレース展開になることを期待します。

ちなみに作ったシートについては報告があるかどうかは分からないけれど、こんな写真が送られてくると、やってて良かったなと思えます。
ライダー達を支える重要なパーツとして、ダカールに限らず全てのライダーに
「ダカールスペック」のシートで楽しいライディングができるように頑張って作っていきたいと思います。





ノグチシート・オリジナルウレタン販売 ダカールスペックシートの作り方

グチシートではバイクシート改造に使用するウレタンをメーカーに依頼して製造していることはこのブログで何度も書いてきました。
汎用のウレタンではノグチシートが考える理想のシートにならないため、コストはかかりますが、金型を製作してモールドウレタンブロックを作り、そのブロックを各種厚みにスライスしたものを使っています。
しかし、このウレタンを製造するための原材料が廃番となり、メーカーから生産ができなくなるかもという連絡がありました。
オリジナルウレタンでシートを製作して12-3年経ちますが、製造できなくなるかもと言う連絡を受けた時には少し考えてしまいました。
オリジナルウレタンでなければダカールスペックシートにはならないですし、性能が出ないものを使用しながらだましだまし仕事をするのも本意ではありません。なのでメーカーといろいろ相談し、金型を変更したり試作を繰り返してもらったところ、今まで通りのダカールスペックのウレタンを製作できることになりホッとしています。今のところ、このウレタンが手に入らなければ(衝撃吸収材T-NETも同じこと)バイク事業部はいったん閉鎖くらいに考えています。
また、DIYでシートを作ってみたいユーザーには素材のみでウリジナルウレタンを販売しております。ダカールスペックに必要な材料はすべて販売しておりますので、自分でやってみたいという方はぜひ頑張ってみてください。
以前ブログに書いたウレタンや加工方法などのリンクを貼っておきますので参考にしてください。

モールドウレタンの話
過去に書いたブログを読んでいただくと汎用ウレタンとオリジナルウレタンの違いが判るかと思います。
オリジナルウレタンの話
オリジナルウレタンだと、ワイヤーブラシややすりでこのようなきれいな肌に仕上げることができます。(きれいにできるかは、その人の器用さにもよりますけどね)
シートの作り方 
このブログに書いてある通りに進めればダカールスペックのシートになります。
工程の一部を隠してもないです。ただ、全ての工程を丁寧に確実に行うことです。
アンコ抜きをする場合
ウレタンは削りすぎたら手直しができません。なので、低くする場合は慎重にやってください。削り過ぎたから新しくウレタンを貼ればいいという簡単なことではないのです。それをするには結構な手間をかけての修理が必要になります。


防水シートの貼り方

オリジナルウレタンはきめが細かいのと切削性が良いため、やすりやワイヤーブラシで形状が作りやすいです。道具は売っておりませんが、ダカールスペックシートを完成させられる衝撃吸収材T-NETはじめ、すべての材料を販売していますので宜しくお願いします。
以前より少々販売価格は上がりましたが、クオリティは以前のウレタンより上がっておりますのでご理解ください。
材料の販売はしておりますが、作業手順などは指導していませんし、質問を受けても詳しくはお答えできないのが現状です。
言葉での説明には限界があり、作り方をご理解いただくための説明に割く時間がありません。
過去ブログを見て読んでいただければ、大体ご理解いただけるのではないかと思います。

お客様からよく「ゲル」や「低反発ウレタン」についての質問を受けますが、この二つは世の中に広まる前からノグチシートで使用していました。材料そのものを否定するつもりはありませんし、それで快適に走っておられる方もいます。
しかし、ノグチシートではこれらの材料で作ったシートをダカールラリー、ツーリングなど様々なところで実際に試して、現状は使わないという判断をしています。衝撃吸収材T-NETとオリジナルウレタンの組み合わせが今のところこれに勝るものが無いという状況です。

なぜそれが言えるのかと言うと、私自身がシートを作って海外のラリーを何度か走り、国内では長期のツーリングで試しているからなんです。実際に走って自分が快適だったかどうか。基本はそれだけです。自分が良いと思ったものをお客様に提案する。それだけのことです。それだけのことなのですが、「良い」という自分基準がただの自己満足にならないように日々様々な角度から自問自答しているところです。

 

2025ダカールラリー

前半もそろそろ終わりリザルトはこんな感じ。


1から10までにHRCライダーすべてが入っていて、2位のトシャはTOPと7分差で後半が楽しみです。
ロール状のマップからデジタルに変わり、それによるトラブルもあるようだけど大きなクラッシュもなく、これからのレース展開が楽しみです。
現地から届く裏話も楽しく、一つ紹介します。
HRCのサポートカーが移動中にラジエターがパンク・・

HRCを支えるスーパーメカニックが取った対策
卵の白身(胡椒も少し)を冷却水に混ぜる。
完了。
柔軟な対応とはこの事かなと思います。
自分も以前モンゴルのオフィシャルをしていた時に、タンクローリーのラジエターにクラックが入り、何もないところで取った対策が「ヤギの乳+何かのチーズ投入」ヤギの乳は熱で固まるから的な話だったと思う。
まぁ結果直らなかったけど、街まで行けたから多少は効き目あったのかなと。

市販車CRF450RX RALLYも順調なようです。

こっちも・・。ずいぶん大人になってしまったけど、こんな優雅なラリーを楽しめる大人になれると良いなと思います。