作ったシートでツーリング R100GSパリダカ

自分のシートを作ったので、もう乗りたくて仕方がない。
良い景色でシートを眺めたいし、遠くまで行って乗り心地も確認したい。
そうして出て行ってがっかりすることもあったけど、乗り心地に関しては今の材料と工法で毎回満足できているので、余計にツーリングが楽しい。
だからどこかに行きたくて仕方がなくなるというわけです。
グーグルマップを前日から眺めていたけど、出発間際まで行き先が決まらない。
海か山か京都か奈良か・・。
と考えながらパニアケースを装着していたら、ケースの取り付けステーのボルトのゆるみと、脱落している個所も発見。日ごろからメンテしてるつもりでもこうしたことが起きるから、特に古いバイクは手をかけていないと気付いた時には遅いトラブルを抱えることになりますね。
結局、雪が降ったら半年は通れなくなる峠越えにしました。
岐阜から大野へ抜けて、大野から越前、海沿いを走って帰ると言うだいたい400kmのコース。
紅葉がとてもきれいでした。
コースの途中にはダート区間もあります。
写真奥に見える道もダートです。ダートと言ってもロードバイクで走れるレベルのフラットなダートです。
少し寒いけど、景色と新しいシートで気分はとても良いです。

今回のシートは前作のシートに比べて、ライダー部を10mm上げて、着座部の幅は変えず前部の幅を細くしました。
タンデムの高さは前作よりも低くして、横から見て段差はありつつもタンデムのボリュームが少なくなったことでスリムな感じを出してみました。
10mm上がったシートなのですが、足つきは前作シートよりも良いです。
足がつくというか、ステップに乗せている足を地面に出す時に、前作シートより楽に出せるため、停車時も余計な踏ん張りがいらなくなっていました。
以前、アンコ盛りをして足つきをよくするという話をしましたので、こちらも読んでいただけるとわかりやすいかと思います。

黒1色はどうかなと迷っていたけど、ロゴは映えるし、3種類の素材で組み合わせているので重厚感もある。やっぱりこれも正解でした。

山越えに時間がかかりすぎて、しかも携帯ナビをハンドルに付けるのが嫌いで、だいたい毎回勘で道を探すんだけど、今回は初めて入った県道の先が通行止めで、なんだかんだしているうちに2時までご飯処を見つけられず。
やっと見つけた道の駅でにしんそば。
まぁこれはこれで、海見ながらすすって美味しかったです。
バイクシートの職人から教えて貰っていた「福井行くならボルガライス食べてみてください」を、にしんそば食べ終わってから思い出した。
また福井に行く口実ができたから良しとします。

 

 

BMW R100GSパリダカのシート


前回の続きです。
前回は分解したところまでを書きました。

今回は仕上げまでを書きます。
とりあえず分解したシートをシートベースに接着して、タンクとの当たり面を合わせていきます。合わせると言ってもタンクが真ん中についていなかったり、シートベースの経年による変形とか色々難があるので、左右のバランスはある程度のところで納得することにします。
中古で購入したアンコ抜き加工されたシートは乗るつもりはないので、ライダー部とタンデム部の高さを決め、衝撃吸収材T-NETとオリジナルウレタンの積層によって増える厚み分を削ることにします。
ざっくり落とすときにはこの機械で、サーーーっと薄く少しずつ切り取ります。
ブレードが長いのでシート幅を一気に切り取ることができます。
積層する場合シートのサイドまでウレタンをまわさないと問題があるのでこのように角も大きく落とします。ここからさらに表面を慣らしていきます。
ちなみにウレタンの盛り方です。今回は真ん中の盛り方をしています。
この盛り方をするときにはサイドのウレタンの表面(スキン層)を必ず削り、最後の防水コーティングをしたときにはがれにくくします。
なぜ削らなきゃいけないかは長くなってしまうのでまたの機会にします。
これは自分のシートなのでざっくりやっていますが、お客様のシートを加工するときはこんな感じです。
高さや幅の加工前、加工後の寸法がお客様の指示通りかすべて管理しています。
お医者さんではないけれど、加工カルテは膨大な量を保管してあります。

加工が一気に飛んでしまいましたが作業に集中すると写真撮るのも忘れてしまうのでご勘弁ください。
ベースとなるウレタンの上に衝撃吸収材T-NETとウリジナルウレタンを交互に重ねて求める高さと幅に削りだします。
ノグチシートのオリジナルウレタンは、座り心地の性能もありますが加工においても仕上がりが綺麗になるウレタンを独自に製造しています。
ウレタンの削りが甘くて表面が凸凹しているのを柔らかいウレタンで隠すことはしません。それをすると乗り心地がおかしくなるんです。
ある程度形ができたのでバイクに取り付けて眺めたり跨ったりします。
この辺りは慣れたもので、理想の形状に一発で決まりました。
GSのシートは多少段付きがあったほうがかっこいいと、自分の場合はそう思います。
カバーデザインを考えるんだけど、結局これが一番無難なんですね。
サイドに赤を入れるかどうか、今のシートにサンプル片をあてがってみたけど、何かしっくりこない。同じ白では面白くない。悩むところです。
色を考えつつカバーの型取りができたので最後の防水加工です。
EVAのシートとシートにたっぷり均一に糊を付けます。
1枚で包みます。この貼り付けは職人技かなと自分でも思います。
ここまでの仕事はカバーを張ると見えなくなりますが、こうすることでカチッとした座り心地と快適な乗り心地になるんです。
結局色は全て黒にしました。
座面はウルトラスエード サイドはビニールレザーの2トーンです。
張り込みです。前のブログに書いたように8mmの針なんかでは打ちません。
6mmの黒塗り針を使っています。黒塗りだとかっこいいからです。
完成です。やはりサイドに白が入っていたほうが少し軽快な感じがするかな。
今までのよりライダー部を10mm上げて、タンデム部は10mm下げました。
良いか悪いかは自己満足の度合いだけなので、今回は前回よりもいいかなと思っています。
自分で言いますが、ここなんて、もうなんて美しい!
シート先端のベロ部分の厚みは極力薄くしてタンクからシートの流れを自然になるようにしました。
しかし反対側はタンクのずれやシートベースの都合でここまで追い込むのが精一杯。完璧を求めすぎるのも体に悪いんです。
ワンポイントで座面に同色でGSの刺しゅう。

見た目にカチッとしているというのは大事だと思います。
カチッ カチッ と何度もうるさいなぁと思われる方もいるかと思いますが、でもやっぱりカチッとしてることはとても重要なんです。
それと、シート屋なんだからとにかく作ることが大事で、たくさん作って、たくさん乗って、性能を上げていくことは基本中の基本だと思っています。
しかも、嫌々やってるわけじゃないので、きついどころか失敗しても次の意欲がわいてくるので今のところはこのスタンスで行こうと思います。

今回は10mm上げた分、シート幅も大きくシェイプしてシートの角のRを大きくしてみました。
雪の便りも聞き始めましたが、もう少し乗れそうなので新しいシートで出かけるのが楽しみです。

 

 

張替え済みの中古のシート R100GSパリダカ

もう一つR100GSパリダカのシートを作ってみたくて中古を探していました。
中古と言っても、R100GSのシートは程度の割に中々なお値段がします。
特に慌てて探しているわけではなかったので、お値打ちなものが出てこないか見ていたらアンコ抜きされているけど、改造ベースとしては良さそうなものがあったので購入。
見た目には綺麗。
しかし、触って分かる???な部分多数。
このまま使うつもりは毛頭ないので分解します。
他社の仕事ってなかなか見る機会はないので細かく観察してみます。
私が他社の仕事を覗くように、ノグチシートも中身をバラバラにされて観察されているかもしれない。そう思うと、こうして観察することで得るものがあるかもしれないし、絶対これはやっちゃいけないよなぁというのもよくわかる。
さて先ずはカバーを外します。
いきなりびっくりした。
カバーを止めるタッカー針が8mm。
側面なんか打ち方が悪いと内股に刺さるし、座るところはウレタンの厚みがあるからお尻に刺さることはまずないだろうけど、シートベースを突き抜けた針でウレタンがボロボロになる要因でもある。
ちなみにノグチシートは6mmの針で加工しています。たった2mmの差と思われるかもしれませんが、詳しい説明は省きますが、これがものすごく大きな差なのです。

カバーの生地は発泡レザーで、いわゆる家具用。発泡層があるから柔らかくてソファやダイニング椅子にはちょうどいい。しかし、その分引裂きには弱くバイクには不向き。ノグチシートでは非発泡レザーを使用しています。一部発泡レザーを使う場合もありますが、この場合の発泡レザーは十分に耐久性のあるものを使用しています。

防水のビニール。まぁ一般的な方法ではあるけど、これだとカバーが動いちゃうんです。カチッとしない。ノグチシートではEVAのシートを全体に糊付けして防水しています。
タンデムシートにはアンコ盛りのつもりか、それとも柔らかい感じを出すためなのかフワフワのウレタンが貼り付けてありました。
見た目には高さも上がるし、座った瞬間にふわっとしてお尻に優しい感じがします。が、そう思うだけで効果はたぶんないです。プラシーボ効果的に「あっフワフワなソファみたいだ」という先入観から楽に感じるかもしれません。でも、長続きしないと思います。
ノグチシートではちょっとしたアンコ盛りでもオリジナルウレタンで成形しています。
最後にシートベースとウレタンを分離します。
このシートはもともとカバーがブラインドリベットで留めてあります。
古いカバーを外すにはブラインドリベットの頭をドリルでもんで、反対側の膨らんだ足を残さず取り除かないといけません。
思った通りウレタンにめり込んだリベットの足がポロポロと出てきました。

ノグチシートの問い合わせフォームには他社で加工済みかどうかという質問がございます。加工内容によってはここで書いたことよりももっとすごいことになってる場合があり、再加工ができないものもあるためにそういった質問をさせていただいております。

見えないところの仕事というものがいかに大事かという事を再度考える良い機会になりました。

さて、このシートがどう生まれ変わるか、また報告します。

ちなみにインスタでは日々作られているオーダーシートが掲載されています。
一度ご覧ください。

BMW R100RSとR100GS-ParisDakar シートなど

自分のバイクはシートの実験として使ってるのですが、乗り心地に関しては今のところ不満がないのと、サポートするワークスライダーからもクッション素材に関するオーダーもないので、衝撃吸収材T-NET+オリジナルウレタンのいわゆる「ダカールスペック」で良いと考えています。

もちろん、新素材には常にアンテナを敏感に張って、素材などの展示会などには足を運ぶようにしています。

自分のシートは多少問題があっても文句を言われるわけでもないし、それほど完璧主義者でもないので見て見ぬふりをする場合もあるのですが、そうは言っても素人目に見て問題があるようなところをほったらかしにするわけにはいきません。
今回は自分で作ったシート2個の気に入らないところを手直ししました。
先にも言ったようにウレタンは問題ないのですが、カバーのデザインが苦手です。一般的な冒険をしない定番のデザインというものはできるんです。
誰が見ても違和感を感じないもの。
でも、自分のシートを作る時は、普段お客様に提案しないことをして、正解なら今後お勧めするし、やっぱりだめならお客様の希望するカバーデザインに対して別の提案をすることができます。
今回は後者ですね。
やってみたけど、やっぱり気に入らないからという事で早速作業開始。
R100RS
座面にキルティングを入れて、その流れでサイドにも縫い目のアクセントを入れたらより一層重厚感が出ないかなと思ったけど、やはり邪魔なだけでした。

こっちのほうがいい。
座面にノーマル風な模様を入れてあるので、サイドはすっきりしたほうが座面の模様が生きてきます。
このシートの場合は座面をウルトラスエード、サイドをビニールレザーですが、こういう例もあります。
全体をウルトラスエードのみでカバーしたR100RSのシートです。
こっちも先のシートで違和感を覚えたサイドのつなぎが入っていますが、こっちは違和感をさほど感じません。同一素材なので多少切替がごちゃごちゃしていても、それが重厚感につながっているかなと思っています。

R100GSパリダカ
ここです。
一応狙ったものはあるのですが、詳しく書いても縫製を知らないとなんのこっちゃという内容になるので割愛。
とにかく、ここの角ばった部分がどうにもかっこ悪く見えてしまいやり直し。

やっぱりこっちがいい。
ステッチの幅が上と下と違うじゃないかという人もいると思いますが、これも試作みたいなものです。
このタンクの当たり面とか、良いねぇと自分で言いながら眺めています。
試したのもが気に入らなくて、それを手直しをしながらまた試す。良い物を作りたいので、結局自分のシートは常に試してばかりです。

今回座面に使用しているウルトラスエードは両方とも再利用しました。
高価な材料なので、お客様はその耐久性が心配になるところです。
なので、R100RSの座面は既に8,000kmほど使用していますが、まだ問題もないので、もうしばらく使ってお客様の耐久性の心配を実物を見て安心にかえてもらえればと思っています。
R100GSパリダカも同じく再利用です。お盆のツーリングでは雨に降られ、林道では泥に汚れたりしていますが、シートをガシガシ洗っても表面に毛羽立ち等は見られません。こちらも同じくしばらくこのまま使います。

ここからは余談です。
新しいプリント素材の耐久性も、かなり安心感をもって使用できるようになってきたので一度やってみたかった影文字をプリントしてみました。
遠くからは認識しにくいのは仕方がないとして、やってみたら案外いい感じだなと思ってます。

もう一つはシートとは関係ないけど、R100GSパリダカにタンクバッグを両サイドに付けたらどうかなと思い試作。
刺繍も入れてみた。
シートと同じで先ずはやってみようです。
絵を描いてそれで完成が想像できて、その通りに出来上がればいいのですが、大体その通りにならないので、凡人はやってみる。これしかありません。
片方付けて様子を見ようかなと思ったけど、バランスが悪いので反対側も製作。
こっちも刺繍・・むー-・・まぁいい。
タンクのトップにある小物入れはとても便利で、ここには常に使うものを入れて、両サイドのバッグにはそれ以外のものを入れます。
パニアケースまでつける必要がない近距離のツーリングはこれだけの収納があれば事足りる気がします。

シートもリニューアルしたし、小物入れもついたしでこれからのツーリングシーズンが楽しみです。

 

 

R100GSパリダカで夏休みツーリング

 

団体ツーリングが嫌いではないんだけど、普段から思い付きで行動することが多く、バイクで走るにしても思いつくままの走行なので、休憩を取らずに走るとか、道路脇の看板が気になればそっちに向かうとか、そんな落ち着きのない感じで気持ちも走りもふらふらしてるので、誰かと走ると申し訳ない気持ちになってしまうので一人が多いです。

今回の工程はざっくりこんな感じ。
一応目的は3つあって、伊根の舟屋を見る。津山でホルモンうどんを食べる。そして、讃岐うどんをできるだけ食べる。この3つです。

後は通り道で面白いものがあれば見る感じです。
初日は仕事を少し早く抜けて舞鶴まで移動。
2日目の早朝よりツーリング開始。

初めて見たけど、船のガレージ付き家屋かぁ。朝起きて下に降りればすぐに船に乗って漁に出られるなぁと考えつつ、朝の静かな時間に見学できたのもよかったです。
家の中はWi-Fiもあるだろうし最新家電も並んでるんだろうけど、外から見た感じは、ずいぶん前に時が止まったままのようでした。
鳥取砂丘はなんとなく道路から見えた気がしたので立ち寄りはしませんでした。
って言うか、鳥取って始めてきたかも。特に気になるものはないのでそのまま南下です。
お昼のホルモンうどんに間に合うように走ります。
しかし、そのまま主要国道走るのでは面白くないので、地図を見て未舗装路は無理でも山を越える県道を探して津山を目指します。
県道を走るとその地域の生活も少し見れて楽しいです。
そして津山に入り、事前に調べていた有名店へ。
オープン前にも関わらず既に十数人待ち・・・他を探しても面倒だし、待つことに。
ものすごい感動はないけれど、ホルモンは甘くて絡むたれも美味しい。
これで2個目の目的は完了。
そうそう、目的ってほどではなかったけど、うどん県に行くためにしまなみ海道を走ること。
随分前に走ったことはあるんだけど、その時は四国側から渡ったので今回は本州側から。
僕だけかもしれないのですが、同じ道でも走る方向が変わるだけで風景が変わって見えると思ってます。
半島を走るときもそうです。右回りと左回りでは景色の表情が違うと感じます。振り返って見る景色と急に現れる景色では感動も違ってくるんです。
人それぞれだけど、同じ景色も方向かえると新しい感動があったりします。
普段の生活では感動が少ないので、出かけたときに一つでも多くの感動が欲しいという欲張りな考えでなんです。
しまなみ海道走っていて目に入る風景は本当にきれいでした。
夕方の良い時間帯だったってのもあるかな。
ホテルに到着して少しバイクの調整。
エンジンは全く問題なく調子がいい。若干オイルの消費が早いかなと思うけど、足りなくなるレベルではない。
調整はテストもせずに交換してきたシフトペダルのラバーの位置。
どうも動作がしっくりこない。数ミリのことなんだけど高さ調整。
試走して感触が良かったのでこれで調整完了。

最終日。
まぁ一番の目的はこれと言っても過言ではない「うどんの日」
食べられるだけうどんを食べてみようの日です。
グーグルマップにはめぼしいうどん屋さんをピン止めしたけど、しすぎて選べなくなってしまった。
なので、早朝よりうろうろしつつ、開いてるうどん屋さんがあったら入ろうという事前調査もまったく無駄なやり方で食べていきました。
釜あげ 釜玉 かけ 冷ぶっかけ 冷ぶっかけに関しては昨夜の締めのラーメンの代わりに食べたやつです。
うどんも3杯食べたらもう無理です。
どれも美味しかったので幸せです。
実はうどんを二杯食べた時点でお腹パンパンでもう無理ってなり、しかし、時計はまだ8時前だったこともあり、ずいぶん昔に四国をグルっと回るラリーに何度か出た記憶がよみがえり、少し林道を走ってお腹をすかせてみるかなと山へ。
国道から県道へそしてそれらしい脇道へ入ってしばらく行くとこんな未舗装路にあたり、気持ちよくGSを走らせることができました。アドベンチャーバイクはこういう時に良いですね。オンロードでも距離を稼げるし、こうした道も気にせず入っていける。
しばらく遊んで、最後の1杯を食べ帰路へ。

そうそう、最近はテストテストとシートのことを考えながらではないのですが、やはり乗っていればお尻の違和感には敏感にならざるを得ず、今回は1,500km程度のツーリングで思ったのは、結局いつも自画自賛になってしまうのですが、本当にこの感触を味わってもらいたいなということですね。
ダカールスペックの加工を施したシートが、ユーザーにとって私と同じように感じるかは無理があるかもしれませんが、ノグチシートが製作するシートがこれと同じものである以上、自分が納得できているものを提供できているという安心につながります。
要はラリーやツーリングで自分が試して良いと思うものをお客様に提供できてるというだけでいいのです。

もう一つ。
これは偶然でしたが、雨の日は乗りたくないのでずっと雨を避けていましたが、今回はやられました。
しかも、ホルモンうどんを食べている時間だけにゲリラ的に雨がドバーっと来ました。
ウルトラスエードはびしょ濡れです。
手で拭ってもどうしようもないぐらい濡れています。
暑いけど仕方なくカッパのパンツだけ履きました。
それ以降雨は降らず、2時間半くらい経過したところでカッパがあまりにも暑くて脱ぎました。
座面は多少濡れていましたが、それほど気にならないレベル。
ホテルに着くころには座面も乾き、パンツも湿っていません。
これはウレタンの防水加工が施してあることが大きいです。
ウルトラスエードに保水するだけなので、乾きも早いんです。
蒸し暑い曇り空だったので時間がかかったけど、カラッと晴れてきたらウルトラスエードの水気を拭き取れば1時間足らずで乾くと思います。
湿った状態でウルトラスエードに座ると色の移行が少しくらいあるかなと思いましたがこれも皆無。
実験ではいろいろ試していたけど、今回こうして実体験としてウルトラスエードの乾きの早さや色の移行の無さが分かりよかったです。
写真ではウルトラスエードの座面が荒れているように見えますが、走行後に少し湿らせたタオルでシート後部から前に向かって毛並みをそろえるようになでると本来のきれいな座面になります。
この季節は特にビニールレザーだと蒸れが生じますが、ウルトラスエードは休憩なく数時間乗り続けても快適です。

そんな感じで、今回のツーリングは美味しかったし、良いもの見れたし、シートも良かったという事で夏休みの報告を終わります。