BMW R100GS ザウアータンク仕様

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見た目に相当なインパクトですねタンク容量は50リットルと言ったところでしょうか。このタンクはザウアータンクというそうです。
オールドダカールの雰囲気が伝わってくる写真です。
今回はこのザウアータンクを取り付けるにあたり、シートの製作を依頼していただきました。
66以前にもこのシートを製作させていただいたお客様です。

ザウアータンクタンクを単体で見ると、これがバイクのタンクと思えない風体です。
87タンクによってノーマルシートが装着できないため、シートベースから改造です。
この辺りの改造は、このタンクの装着を請け負われたショップ様に加工いただいております。
554さてここからノグチシートの出番です。
細かな形状などを打ち合わせて張り込みをして完成です。
ウレタンの足りない部分などは当社のオリジナルウレタンで再成形しますので、腰のある乗り心地となります。
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44タンクのカラーはこんな感じになるのかな。

今回も白いレザーにスエード調生地がいい感じでマッチしていると思います。
ご依頼ありがとうございました。

 

 

バイクシートの注文の仕方

 

バイクシートを注文したいんだけど、どう説明したらいいのか分からない。というお話をお客様から聞きます。
*とりあえずお尻が痛いから何とかしたい。
*足つき性を改善したい。
*シートカバーが破れているから張り替えたい・・・

このような要望を言っていただければ、それに合わせた提案をさせていただきます。

明確にこうしたい!という希望がある方は以下のような指示をいただきます。
これらの例が皆様の参考になれば幸いです。

1.当社の加工例インスタにある写真をメールに添付して
「これと同じ仕様が良い!」 というオーダー方法です。
車種が違っても「こんな感じの色やデザインがいい」と言っていただければ、提案もしやすいです。

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2.シートに直接指示を書いてもらう。
写真のようにシートに直接テープなどで切替ラインを描き、素材の指示、ロゴの位置などの指示があると間違いも起きにくくなります。カバーに直接ペンで描いてもよいです。形状変更がある場合は、ここを削る、ここを下げたい、などの指示も同時に行なえます。
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3.イラストで指示をいただくこともあります。
オーダー前にこんな感じにしたいんだけど可能かな?とか、イラストつきで質問があると見積もしやすく、不可能な部分はそのイラストに当社が書き加えてお客様へご返事させていただきます。
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4.刺繍の糸色のオーダーも可能です。
ステッチラインの指示や、刺繍の位置などかなり細かなオーダーにも対応します。
特に刺繍は自社で加工できるので、オリジナルの刺繍も広い範囲で対応しています。
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5.第一希望だけ伝えるというのもありです。
カタログ写真を使って、ペイントソフトで簡単にラインを引き「緑のラインでアンコ盛をして欲しい。デザインはお任せするから 後はよろしく」でも構いません。
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6,当社で打ち合わせをする。
直接来ていただければ、素材の提案から完成イメージまでより具体的に打ち合わせができます。バイクで来てもらい乗車姿勢から考えたり、シートだけ持ち込んで打ち合わせも可能です。

ただし、当社での打ち合わせは事前に予約をお願いします。
担当者が不在の場合、ご迷惑をおかけしますので宜しくお願いいたします。

オーダー品というものは注文する方とされる方の意思の疎通が第一です。
希望した物と違うということがないように打ち合わせは慎重に行なっております。
問い合わせはメール ファックス 電話 どんな形でも構いません。
バイクシートについて相談があると言っていただければ、当社の専門スタッフが対応させていただきます。

電話での問い合わせですが、やはり最低でもお名前と車種をはじめに伝えていただき、そこから相談内容を話していただけると電話を受けるほうも気分が良いです。

先ずは問い合わせフォームからお気軽に問い合わせください。

携帯のメールアドレス(docomo.ezwebなど)からだと当社からの返信メールが届かない場合がありますので、PCメールもしくはGmailなどのフリーメールから問い合わせください。
いただいた問い合わせに関しては必ず返事は致します。返事が来ないと思ったら迷惑メールフォルダーなどを確認してください。

シートの断熱 Thermal insulation

オフロードバイクだとシートから伝わるエンジンの熱というものを感じることがないのですが、ロードバイクや一部のオフロードバイクでは「低温やけど」しそうなくらい熱いという話は昔から聞いていました。
特に夏場そんな相談を受け、苦肉の策で断熱マットをシートベースに貼り付けたりもしました。
最近では市販車でもその対策がされているものが見られます。
簡単ですがその紹介です。

ktm-duke-390KTM DUKE390 この排気量になってシートの形状はそのままに、熱対策がシートベースに施されています。
IMG_8042左がDUKE125  右がDUKE390 裏から見ると390のほうにブラインドリベットで何かが留めてあります。
IMG_8045重さも違います。こちらはDUKE125です。715gです。

一方 DUKE390というと・・
IMG_8046約300g重い 1056g。 リベットで止めてあるのは3mm程度の鉄板です。これによって熱が内股やお尻へ伝わりにくくしてあります。

次はBMW F800
01赤いラインがシートベースのボトムです。矢印で示す断熱材がシート上面より約20mmほど下に挿入されています。
IMG_8047裏側から見ると指で触ることもできます。こちらはKTMのように鉄板ではなく、分厚い硬質の発泡ポリエチレンが入っています。
ポリエチレンといえばキャンプマットなどにも使われていますね。断熱効果も高く軽い素材です。が、いかんせんクッション性はまったくなし。
そしてF800に入っている断熱材は分厚く、普通にアンコ抜きをすると硬くて座ってられません。
なので、当社ではT-NET挿入などでクッション性を残しつつ、断熱性能も維持するレベルでポリエチレンも同時に削り込みます。

これらのように熱対策がされたシートの加工は余計に手間がかかります。
見えない部分なので、こうして簡単な写真ではありますが皆様にお知らせできたらと思っています。

自分のシートが、希望の加工が可能かどうか知りたいというお客様も遠慮なくご相談ください。

シートの中を知っている当社がお答えいたします。

BMW K1200R SPORTS 張替

BMW R1200Rスポーツの張替です。
お客様からの要望は添付の写真にていただきました。
仕様このシートはカバーとウレタンが一体成型されているものなので、Aで示す部分と④のコブは再現できません。K1300なども同じです。
さて、お客様の要望は白いラインで生地を切替て、白のダブルステッチ。アクセントで④にカーボンレザーを使用しロゴを刺繍。
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BMW R1150GS-ADV  1万キロ走行後のインプレ

BMW R1150GSアドベンチャーのシート改造のご紹介です。

お客様からの要望は以下の通り
・・・今春、BMW R1150GS-Aに乗り換えました。長距離を走ると、尻が痛い、滑る、微妙にシート高が低く、しっくりこないといった症状でした。オプションの純正ハイシートに変えようと思いましたが、どうせなら憧れの野口シートへと 思いHPを覗いたところ、同じBMWアドベンチャーが掲載されておりました・・・
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何度かメールでのやり取りを重ね
アンコ盛+前へのズレを防止するために若干前を多めに盛る。
衝撃吸収材T-NETの挿入
張替生地はアルカンターラDGR+赤部分はB-01
ロゴマークはエンボス加工
そして出来上がったシートがこれです。
R1150 (1)R1150 (2)R1150 (3)お客様がこの夏、シート加工後1万キロ走られ、そのインプレッションを送ってくださいました。
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昨年シーズンオフにシートの張替をお願いしたBMW R1150GS-ADVです。
今シーズン、1万キロ走ったインプレとお礼をメールさせていただきます。
シートの硬さ、高さ、サイドのシェイプ加減等、全てパーフェクトです。
連日600キロランでしたが、問題の尻痛が無くなった上、足付きに余裕が出て快適なツーリングが出来ました。
ありがとうございました!
アルカンターラは滑らず、真夏の暑さも軽減してくれました。
心配だった雨は走っている時は気にならなかったのですが、キャンプ中の雨ざらしでの出発時はなかなかシート表面が乾かず撥水加工でもあると乾きやすいのでは?と感じました。
シートでここまで快適になるのなら、金額も安いと感じます。
このシートに出会えて本当に良かったです。ありがとうございました。

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ご満足いただけて製作側としてもとても嬉しいです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。