ハーレー フォーティエイト  FORTY-EIGHT

スポーツスターフォーティエイトのシートのご依頼を受けました。
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お客様の場合、ノーマルのシングルシートでは前後に体動いてしまうので、シートの中央の高さはそのままに前後を盛り上げて着座位置を固定したいとのことでした。

ノーマルシートはこんな感じです。

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大雑把なラインですが、この水色のようなラインで盛り上げて作りました。
*衝撃吸収材T-NET挿入
ウルトラスエード(アルカンターラ) 座面はBK(ブラック) サイドはV(ヴァイオレット)
*後部にハーレーの文字を刺繍

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お客様にとても気に入っていただき、当社としても嬉しい限りです。
まだこれから色々とカスタムを進めるということなので、完成が楽しみですね。

ありがとうございました。

 

バイクシートの注文の仕方

 

バイクシートを注文したいんだけど、どう説明したらいいのか分からない。というお話をお客様から聞きます。
*とりあえずお尻が痛いから何とかしたい。
*足つき性を改善したい。
*シートカバーが破れているから張り替えたい・・・

このような要望を言っていただければ、それに合わせた提案をさせていただきます。

明確にこうしたい!という希望がある方は以下のような指示をいただきます。
これらの例が皆様の参考になれば幸いです。

1.当社の加工例インスタにある写真をメールに添付して
「これと同じ仕様が良い!」 というオーダー方法です。
車種が違っても「こんな感じの色やデザインがいい」と言っていただければ、提案もしやすいです。

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2.シートに直接指示を書いてもらう。
写真のようにシートに直接テープなどで切替ラインを描き、素材の指示、ロゴの位置などの指示があると間違いも起きにくくなります。カバーに直接ペンで描いてもよいです。形状変更がある場合は、ここを削る、ここを下げたい、などの指示も同時に行なえます。
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3.イラストで指示をいただくこともあります。
オーダー前にこんな感じにしたいんだけど可能かな?とか、イラストつきで質問があると見積もしやすく、不可能な部分はそのイラストに当社が書き加えてお客様へご返事させていただきます。
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4.刺繍の糸色のオーダーも可能です。
ステッチラインの指示や、刺繍の位置などかなり細かなオーダーにも対応します。
特に刺繍は自社で加工できるので、オリジナルの刺繍も広い範囲で対応しています。
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5.第一希望だけ伝えるというのもありです。
カタログ写真を使って、ペイントソフトで簡単にラインを引き「緑のラインでアンコ盛をして欲しい。デザインはお任せするから 後はよろしく」でも構いません。
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6,当社で打ち合わせをする。
直接来ていただければ、素材の提案から完成イメージまでより具体的に打ち合わせができます。バイクで来てもらい乗車姿勢から考えたり、シートだけ持ち込んで打ち合わせも可能です。

ただし、当社での打ち合わせは事前に予約をお願いします。
担当者が不在の場合、ご迷惑をおかけしますので宜しくお願いいたします。

オーダー品というものは注文する方とされる方の意思の疎通が第一です。
希望した物と違うということがないように打ち合わせは慎重に行なっております。
問い合わせはメール ファックス 電話 どんな形でも構いません。
バイクシートについて相談があると言っていただければ、当社の専門スタッフが対応させていただきます。

電話での問い合わせですが、やはり最低でもお名前と車種をはじめに伝えていただき、そこから相談内容を話していただけると電話を受けるほうも気分が良いです。

先ずは問い合わせフォームからお気軽に問い合わせください。

携帯のメールアドレス(docomo.ezwebなど)からだと当社からの返信メールが届かない場合がありますので、PCメールもしくはGmailなどのフリーメールから問い合わせください。
いただいた問い合わせに関しては必ず返事は致します。返事が来ないと思ったら迷惑メールフォルダーなどを確認してください。

厚さ30mmの快適性 Seat test

ツーリング話の続きです。
ちなみに、今回の行程はこんなかんじでした。
キャプチャ初日は約600km強、2日目も同じくらいだったかな。
これをステップをハイポジションにして膝は窮屈になり、そのせいで尾てい骨がシートに当たる角度も変わり、しかもシートの厚みは30mmという、まぁ休憩をほとんど取らずに走りきるには苦行のようなツーリングです。
だけど、ノグチシートで快適でした!っていう話だろ?
と言われれば、確かにそうなんですけど、先に書いたようにポジションなどが変わり、初日はまったく問題なかったところが二日目にはムズムズ・・・・・
30mmと言う薄さから来る「底付き感」
底付きがなぜいけないのかと言うと、クッションによって面でお尻を支えている場合は血流も良く痛みが発生しずらいですが、底付をすると尾骨周辺に圧力が集中して痛みを感じ始めるからです。でも、痛みを感じるかどうかは人それぞれなんですけどね。
あくまでも、シート作りの基本コンセプトは「俺のシート!」自分が気に入ったものからやらないとぶれてしまうんです。

ツーリングを終えた翌日は既にお尻の方はなんともないので、このシートのまま次のツーリングに出かけても良いのですが、気になるところは見てみないと治まらないので分解!
IMG_7913IMG_791410mmグレーの特殊なスポンジの上に、15mmのオリジナルウレタン。着座位置にのみ衝撃吸収材T-NET5mm。
ちなみにこのシートは3000km程度走っています。
分解して分かったこと。
ウレタンの状況は、長時間の雨の走行を何度もしたけれど水の浸入はなし。
見た目も触った感じもへたりは感じられない。
薄いウレタンは長時間の着座によって、もまれて割れたり激しくへたる場合があるのですが、それはありませんでした。
ちなみに
IMG_7917これは家具等で使う一般的なウレタンです。厚みは10mm。
IMG_7918赤い棒をお尻として、茶色い底面をシートベースとします。
白いスポンジは全てつぶれクッション性もなくなっている状態で、お尻は底面の硬さを感じています。これが底付きです。
IMG_7919ウレタンが完全につぶれて底付をした状態で走り続けると、写真のようにウレタンの組織自体が壊れてクッション性がなくなります。これは少し極端な例ですが、元の形に戻ったとしてもウレタンの組織が壊れていると柔らくなったりして、いわゆるこれがヘタリと言うことになります。

話がそれました。
尾てい骨などの痛くなった部位から、その場所のウレタンを見ると、その部分は薄くて衝撃吸収材が入っていない場所でした。乗った瞬間は底付きしないシートでも、長時間の着座によって徐々に底付を発生する場合が多いです。
このまま10mmでも厚みを増せば問題の解決には近道なのですがそれは面白くありません。
底付きしないようにウレタンの硬さを増せば、硬すぎてこれも違和感になる。
30mmと言う条件はなかなか厳しいです。が、30mmにはこだわって行きたいなと思います。
たった30mmでクッションの「弾力を感じつつ、底付きもせず、尻の痛みなど気にせず」走り回れるシートが今のところの目標ですね。
IMG_7915そして、新しいコンセプトで厚さ30mmのシートを作ったので、夏休みの後半また走ってみよう。

 

 

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日帰りでうどんの国もいいし・・
IMG_7906ふらっと立ち寄る道の駅で、その土地の銘菓をいただくのもイイネ。
IMG_7896美味しいスコッチを飲みに行くでもいいなぁ。

 

スポーツスターで山・・ Sportster is good dirt bike!?

新しい素材を試したくて、極薄のシートを製作して山に出かけた。天気もいいし山の舗装道路は対向車も観光客もいない。まだ山頂の北斜面には雪の塊が残っていた。ここが自宅から30kmの所にあるって言うのがすごいなと思う。

201355 (2)25mmしかない座面のクッションも思った以上に快適。気分が乗ってくると、いわゆるすけべ心も出てきて

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何度もオフロード車で通ったことがある道に入ってみた。

たった数キロのことだし、下りだし、数年前まで車も通ってたし、がけ崩れもするだけした感じで、もし崩れていてもたいしたことないだろう・・上がりきった気分が、まったくマイナス要素を考えず降りて行く。

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全く問題ないです。鼻歌うたいながらトコトコ進んで行きます。

が!

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崩れてます。
ふさがれてます。
岩でかいです。
試しに動かそうとしてみたけど、びくともしない岩多数・・
201355 (8) ここまできて戻れないこと確定。確定と言うか、確定にしてしまった。行ける気がしただけで、全く行けません。ここに辿り着く少し前に、道の真ん中に鹿が倒れていて何かに喰われた跡もありました。多分それにビビッて先を急ぐモード突入になったんだと思います。
とにかく、進むしかありません。進むにしてもスポーツスターは小回りが利きません。リアタイヤ持ち上げて方向転換とかもできません。少しの段差でお腹を当てます。驚くほど走破性ないです。いや、アクセル開けて一気に進むことはできるんだけど、それをやると、ここでバイクが死んでしまう可能性もある。
なので、崩れた岩を綺麗にならす作戦開始。
道具は2本の手のみ。
動かない大きな岩を眺め・・・テコの原理かぁ・・・そんな原理もあったなぁ・・硬くて長い棒落ちてないかなぁ・そんなことを考えつつひたすら作業。
石組み職人のように、大きな岩や小さな岩を組み合わせ組み合わせ・・・・・・
汗をかいてのどが渇くが飲み水なんて持っていない。真夏でなかったのは幸いだった。
ここでまた岩だ崩れてきて、岩に体のどこか挟まって動けなくなったらあの映画のようになってしまう。
能天気にも、この先も崩れていたら・・と言う考えは今の所ない。と言うか、ここ越えたらもうラクショー!とか密かに思ってた。

1時間経過
201355 (9)わりと綺麗な道ができた。

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越えた。
オフロードバイクならこんなところ2秒だね。何にも考えないで超えられるレベル。下見すらいらない。
しかし、車高を下げたスポーツスターだと大きな壁だった。

汗だく。まだ雪が残っていたというのに汗だく。あーーのどが渇いた。

道を作っていて1つ発見した事があった。
201355 (12)このグローブいい!岩作業にはもってこいのグローブです。もし、素手だったりとか、薄い革のグローブだったら、この岩を短時間で攻略できなかったかもと思いました。

さて、道もコンクリートになってるしあと2kmくらいのはず。2km行けば市道に合流するんだ。

しかし!

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まただよ・・・。この写真はだいぶ岩をどけてからの写真です。動画を取って写真を撮り忘れたんですが、路肩ギリギリを通る場所があってそこの高さと言ったら。試しに岩を落としてみた。(ちなみに下に沢などもなく人が入れない場所なので誰かに当る心配はないです)

YouTube Preview Image

フワッと谷川に倒れたらこうなります。見つけてもらうことはないでしょうね。

あと100mだったよな。と思って、次のコーナーを回れば市道が見える。

はずだった!

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ばさーーーっ!って音が聞こえた・・・気がした・・・・木が丸ごと崩れてます・・・

201355 (15)幸運なことに山側は抜けられそうな雰囲気。このくらいの枝なら、いつもバッグに入ってるレザーマンツールのノコギリ・・・・・が無い!!!無い、無い、ない・・忘れた・・・・
そんなものです。いつか使うだろうと10年使わなかった道具を捨てた直ぐに必要になるアレですよ。
そんな法則に感心してる場合じゃなくて、この先の右コーナーでフィニッシュなのは分かってるので、パワー手袋を装着した手で折れる枝からポキポキ折っていく。
しかし、折れるのは直径30mmまでですね。50mmある木は折れません。しかも生木なので粘るんです。
レザーマンを忘れてきて、あんぐり口を開けたままのサイドバッグにタイラップが7本あるのをさっき見つけていた。
そして
201355 (17)縛る!折れない木を持ち上げてタイラップで固定。このときは車高の低いスポーツスターでよかった。
201355 (22)いつもは数十分の山でしたが、今日は大きな山を越えました。

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ダメージはこんな感じ。当てたけど、凹んではいない。まぁ上出来でしょう。
次はオフ車できます。と言うかいい年して調子に乗ると言うことを自重してスポーツスターでは無理しないようにします。

楽しい休日ツーリングでした。
あっ、お尻の実験はちゃんと長距離シッティングで次回試してみようと思います。

 

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ハーレー FXDL シートカスタム

これで3台目のシート改造をいただくお客様からの依頼でした。

今回の車両はHarley-Davidson  FXDLです。新車のようにぴかぴかです。
お客様いわく、シートが気に入らないのでネットで色んな所のカスタムシートを見ていたがいまいち自分がいいと思うものがなかった。
たまたま、以前依頼した当社のページ見たらハーレーのオリジナルシートがあるのを見つけた。
その中のこれを気に入ったけど、このシートはスポーツスター専用。
なので、このデザインに近づけて欲しいと言うことでうち合わせをしました。

               並べたり

             乗っけたり

しかし、幅も長さも角度も厚みも全て違う・・・・・
なので、お客様と十分話し合って落としどころを決めて完成しました。

先端のシャープさがベースの関係上広がってしまったけど、これで車体に乗せればタンクからリアフェンダーにかけてのラインはきれいに出るかなと思います。