Preparations for Dakar2021 CRF450RALLYシート

ホンダがダカールに戻って8年目の今年2020に優勝した。

その勢いで、シリーズ戦など各地のラリーでHRCの活躍に期待をしていたが、COVID-19のせいでほとんどのラリーは中止。いつもなら前哨戦のモロッコラリーが行われているはずが、モロッコは入国すらできない状況。
ヨーロッパでは草レース的なラリーが徐々に開催されてきているけれど、まだまだ本格的なレースができない状況。
そんな中、実質モロッコラリーの代替ラリーとして、スペインでアンダルシアラリーが開催されました、各メーカーから精鋭が出場し、見事HRCのケビンが優勝。
おめでとうございます。KTMとハスクが表彰台に居ないのは珍しいですね。

さて、この状況で2021ダカールラリーがサウジアラビアで開催されるのかどうか心配ではあるけれど、主催者が開催すると言い、エントリーが始まっている以上準備は必要。
2021ダカール用シートもノグチシートが担当させていただけることになりました。
ディフェンディングチャンピオンのリッキー・ブラベックのシートをはじめ、ケビン バレダ コルネホ4名のライダーのシートを製作。

ライダーそれぞれのオーダーに従って、全て形状が違うシートを作ります。

来年はHRCのダカール連覇優勝を皮切りに、世界中が盛り上がる年になったらいいなと思います。

 

Vegas to Reno Race 優勝!

アメリカで行われたベガスtoリノでHRCのリッキーブラベックが優勝。

今年はコロナで各地のレースは殆どが中止で、ラリーも同じように開催されていません。ダカール前哨戦のモロッコラリーも無くなってしまいました。

そんな中で開催されたベガスToリノでダカールの覇者リッキーブラベックが優勝したのは嬉しいです。
開催のギリギリで製作したリッキー専用のシートも活躍してくれたようです。
サポートピットでは当社の製品も多く使われていて嬉しい限り。
スペアのタイヤを運ぶバッグ。ディスクを痛めたり、スプロケで何かを傷つけたりしないように補強が入っています。
工具巻きもしっかりセットされています。

こういう挑発と言うかジョークは好きです。
速くないとできませんけどね。

リッキーブラベックの周りには、今年のダカールのチーフメカニックやバハのレジェンドのジョニーキャンベル、更にはケンドルノーマン ジミールイスとそうそうたるメンバーが裏方で支えています。とても素晴らしいチームだと思います。

ダカールが開催されるのか、まだ不透明ではありますが2連覇に向けて弾みが付けばいいなと思います。

 

 

中日新聞にて当社を取り上げていただきました。

取材を受けたのはホンダがダカールで優勝してわりと早い時期だったのですが、コロナだのいろいろありまして、少し遅れて先日掲載していただきました。

世界一

当社が世界一になったわけではありませんが、世界一になったマシンに当社のシートが付いていたことは事実です。
8年間サポートを続けた甲斐がりました。
地元の新聞に掲載されると、バイクに興味のない人も読むことになり、同時に当社の知名度や信用度も上がります。
上がっただけの仕事を続けなければ意味がありませんが、認知してもらえることはありがたいです。

拙い説明を分かりやすい文にしてまとめてくれた記者の鈴木さんありがとうございました。

6/20にも鈴木さんのコラムに書いていただきました。

 

ダカール用シート。SEAT of CRF450RALLY

シートの協力をしたホンダのダカール優勝があまりにも嬉しいので、ダカール用シートについて、書ける範囲で書いてみました。

CRF450RALLYのシートは特別ではあるものの、使用している材料は一般のお客様のシートに使用しているもの変わりません。
長距離を快適に移動するための衝撃吸収材T-NETをはじめ、ノグチシートオリジナルウレタンなど全て同じです。
基本的にはこんな構成です。
世界一過酷なダカールラリーで証明された耐久性や快適性は、そのまま一般のお客様にフィードバックしています。
想像ではなく実際の体験やデータに基づいたノグチシートが多くのお客様に喜んでいただけている理由がここにあると信じています。

前置きが長くなりました。

2013復帰第一戦のマシンはCRF450Xの改造車でした。
ホンダワークスがダカールラリーに復帰するマシンのシートに、ノグチシートを選んでくれたホンダは凄いなと思いました。
だって、従業員10人以下の小さな会社が、ワークスマシンのシートの担当ができるのかと言う意見もあったと思います。
この時から、各ライダーに合わせた形状に作っております。
ダカール本番前のモロッコのラリーや、テストなどでマシンのセッティングが煮詰まっていく中で次々とシートへの要望が変わっていきます。
こうした流れは今でも同じです。

2014はいよいよ本格的なラリーマシンが登場しました。
CRF450RALLYです。
全てが新設計のラリー専用マシン。
あまり欲を言ってはいけないと思いつつ、この時のシートのようにサイドにノグチのロゴが入った状態で優勝できれば・・

2015
そういえば、2015のこの年だけシートにロゴが入らなかったんです。
でも、シートはノグチシートです。
この年は女王ライアサンツも乗ったんだった。

20162016はシートの形状を大幅に変えた年でした。
上の2014の写真と比べてもその形状の違いが分かるかと思います。
そして、この年からロゴがシートに戻りました。

2016ダカールが終わった後、2017ダカールに向けてのテストに同行しました。
場所はアメリカからメキシコのソノラ砂漠でした

右下の麦藁帽を被ってる彼は、今年優勝したリッキーブラベックです。
リッキーとご飯食べている時に「野口はラリーやるのか?」とリッキーに聞かれて「1992オーストラリアンサファリでね・・」って言ったら「・・俺の生まれた年だよ」って。
ソノラ砂漠の灼熱の中、走るライダーたちを見ていて、自分と比べるには失礼なくらい、世界のトップの次元の違いを見ることができました。
ライダーの生の声を聴くのも重要なことなんです。

20172017は冠スポンサーにエナジードリンクのモンスターがつきました。
この年くらいから、ライダーのシートカバーの好みが分かれてきました。ウルトラスエードだったり、ハイグリップビニールレザーだったり、そこそこグリップするものだったり色々でした。
南米ダカールは年々雨の多さが目立ってきたのもあり、またレースのハイスピード化が主だった理由です。

ノグチシートはダカールのシートを作るだけではなく、使う側としてもテストをしてきました。



2012モロッコ 2014チュニジア 2019アルジェリアと、速度域もテクニックも全てのレベルはワークスライダーには及びもしませんが、自ら走ることで色んな事を感じることができました。自分なりにシートはこうしたらもっといいんじゃないかと考えるには、やはり現地で同じようなシチュエーションに身を置くことだと思っています。

2018-20192018 2019はライダーの好みも色々内容が細かくなり、カバーのグリップ力、ウレタンの硬度、角の丸み、シートの角度、幅などオーダーが細かくなってきました。それは、シートは色々改造できるんだという認識がライダーに理解してもらえた証拠だと思っています。

そして優勝した2020年ダカールラリー
今回は数回のテストシートを製作の後、最終的には全てのライダーが一番強いグリップのカバーを選び、優勝したリッキーブラベックからは、テスト段階から超ハイスピードに耐えうる形状のシートを求められ、大まかなイメージを貰い製作。テストを経て本番のダカール用の形が出来上がりました。変形シートは形を作るだけではなく、その形がもたらす効果が最大限に発揮できるような素材選びと工法が必要になります。
このシートが優勝に少しは貢献できたのではないかと思ってます。

 

こういう写真はシート屋冥利に尽きます。
写真を撮ってくれたスタッフや、シートをアピールしたポーズを取ってくれたライダー本当にありがとうございます。

こうして書くと8年はあっという間のようにも思えてきますが、シートひとつとっても様々な問題が起きるたびに解決をしてきました。
これがマシン全体となると、スタッフの皆さんは気が遠くなる作業だったと思います。
ノグチシートとしての夢の一つであった、ダカール優勝マシンのシートは成しえることができました。

次の目標は連覇であることに違いはないのですが、ノグチシートは今以上にライダーたちに満足してもらえるものになるよう研究と開発、要はもっとたくさんいろんなところでバイクに乗ろうと思います。

そして一番大事なことを。
ダカールスペックのシートが欲しいというお客様はお気軽にお問い合わせください。
お客様に合わせたダカールスペックのシートをご提案させていただきます。

 

 

 

ダカールラリー優勝 DAKAR2020 WIN!!!! 

2013にダカールラリーに復帰したホンダ。

ダカールラリー総合優勝おめでとうございます。
優勝ライダーのRicky Brabec. そしてライダーを支えたスタッフの皆さん。お疲れ様でした。

復帰参戦が決まった時からシートの開発と製作に関わらせてもらい、8年目にして優勝をものにできました。
長かった。
長かった故に嬉しさもひとしおです。
オリジナルウレタンの開発や、ライダーの好みの変化への対応。
シートを試すためにアフリカのラリーへ自ら参戦、チームに帯同して砂漠でのシート調整、ライダーがシートの微妙な感覚について説明できない言葉を感じるためにラリーと深く関わってきました。
サポートする以上当たり前のことではありますが、試行錯誤の連続でした。

8年間で作ったシートの数なんて数えてはいないけれど、作った数だけの進歩があったと思います。
一流のチームと一流のライダーが勝つためのアイテムとして選ぶものなので、それに応える性能は常に期待以上を狙わなければなりません。
ライダーの”This is KING OF SEAT”という声が聞こえてきそうな写真です。
写真を見る限り、ウレタンの変形、カバーのヨレ、ロゴすべて問題ありません。


ダカール優勝車にノグチシートが付いてるなんて、まるで夢だった話が今ここにあります。
ラリーシートで世界一になりたいと半ば冗談で言っていましたが、歩んできた結果が出たので今日は本当にうれしい日です。


ダカールのシートだけが特別ではありません。
これらを通して得られたノウハウによって作るシートは現在オーダーを受けているシートでも同じ素材、同じ加工を施しています。

ダカールスペックのシートをたくさんの方々にこれからもお届けできればと思います。

HONDA KTM ハスク GASGAS トップチームがレースが終わった後に、お互いの健闘を称えあうこういう写真が好きです。だからラリーはやめられないんです。走るフィールドも重要だけど、何日も戦いを続けた後の達成感や安堵感がたまらなかったりします。
いろんな人がいろんな趣味を持っているけど、僕はこの趣味がまだ当分続きそうです。

 

これからも ノグチシート をよろしくお願いいたします。

代表取締役 野口英一