CRF450RALLY ホイールキャリーバッグ  Wheel Bags for DAKAR

長期間に及ぶラリーと言う競技では、スペアパーツなどをトラックに満載して運びます。

それらのパーツたちはきちんと整理され、移動中の振動などで傷がつかないようにされています。
tuaregrallye2012 (312) tuaregrallye2012 (525)
タイヤをホイルに組付けた物を運ぶ場合もあるため、その際にブレーキディスクを保護する必要があります。
今回はHRCから依頼を受けて、ダカール用のキャリーバッグの製作をしました。

IMG_4676

送られてきたCRF450RALLYの前後タイヤセット。レースで使用した後なので、リアタイヤは減り、フロントはリムが凹んだりしています。赤いハブの一品物感が素敵です。

素早く取り出せて、素早く仕舞えるもの。そして丈夫であること。そしてディスクを確実に保護しなければなりません。
IMG_4717開閉はファスナーで行います。ここは私が世界最強だと思っているYKKファスナーの10cを使用。これだと多少の砂噛みを起こしてもファスナーのトラブルは起きにくい。中身が重量物なのでその重さに負けない強度のファスナーという事もあり、これを採用しました。

IMG_4702

バッグの素材は0.5mmの厚みのターポリン。縫製は全て二重の縫製。取っ手も補強付きで破れないようにしました。肝心のディスクが当たる部分は内側にボードを挿入しました。
IMG_4715

IMG_4718

バッグの厚みを見れば、どちらがリアでフロントか分かるのですが、やはりパッと見て分かったほうが良いので、リアはR フロントはFとしました。もちろん両面にプリント。リアのカバーにフロントを入れてしまうことは可能なので、その間違いをしないためにもという理由もあります。こうしたデザインって難しく、いつも自分のセンスを呪うのですが、無難にFとRだけにしてみました。メカニックさんたちはどう思うだろう。

IMG_4722

ファスナーのスライダーに追加のハンドルを考えたんですが、今回はシンプルにコブを付けただけのロープにしました。見た目、安っぽい気もするのですが使いやすさはあるのではと。ファスナーの強度があるので、閉める時にコブを握って引っ張るだけですから。そうは言ってもプラスチック部品なので、変な角度で強引に引っ張れば壊れてしまいます。
メカニックさんたちがストレスなく使用できることを祈るばかりです。

という事で、ノグチシートではこんな物も作れます。特注のカバーなどもいろいろ作っています。

IMG_4716