HOREX 644 OSCA RSというバイクのシート依頼がありました。
私の勉強不足で初めて聞く名前のバイクだったので、ネットで調べてみると、大まかにHONDAエンジンを載せたドイツ製のカスタムマシンという事が分かりました。
依頼されたお客様のマシンは下の写真で、希望は上の写真のようにシートの厚みを取り、シートストッパーもあわせて形状を変えたいという内容でした。
お客様にはこのように、現状のシートを取り付けたままタンクとの当たり面の型紙製作をお願いしました。
お客様からは「職業柄、造形の為の粘土が扱えるのでそれで希望の形を作ってみますとのことでした」
しばらく経ってお客様から届いた写真です。
完璧ですね。これを基に改造をします。粘土では可能でウレタンでは不可能な部分は、修正して作ります。
一般の方はここまでの事をすることは無理です。
なので、大きく形状を変えたい場合は、イメージする絵や希望を当社に伝えていただければ、それに合ったご提案をさせていただき、イメージ通りのシートに仕上げていきます。
防水加工をする前のシートを送り、実車に乗せてもらいました。
ちなみに、先日のフリーライド350のシート改造で説明したように、これだけ持ったシートですが外から接着面は確認できません。
単純にウレタンの板を重ねて持っているのではないことが見て分かると思います。
どうやらシートの前面のタンクに当たる部分が少し干渉し、前部が浮いている状況でした。
この時点で、もう一度修正し確認をしましょうとお客様と話していましたが、バイクを持ってお越しいただけることになり、実車に合わせながらシートの最終の詰めから、張り地のウルトラスエードのインディゴカラーやステッチの糸の色なども打ち合わせができました。やはり実物に合わせるのが早くて確実です。
そして完成です。
ポジションも大きく変更でき、ご希望のカラーでまとまったシートが無事貴重なマシンに収まり良かったです。
お客様にも満足いただき、製作側としても安心しました。
このような大幅な改造も承ります。
写真などを添えてご相談いただけるとありがたいです。