見た目の構造は単純なんだけど、単純なほどばらし難かったりする。
O リングが劣化してひび割れていたので、交換することにした。
幸い、いつのか分からないが工具箱にぴったりサイズの O リングが 2 本入っていた。
もちろん新品(何年経ってる変わらないけど、触った感じはまだイケル感触)
力ずくで折ったりしないように、慎重に作業を進めるが・・・・
ギュゥーー(緩める音・・のつもり)
グニン・・・
いきなり折れた・・・・・・・・ いや・・折ったんです。
やっちゃった・・
折れた物はしようがないんだ。
先ずはこのひび割れたOリングを変えて、ベアリングにグリスをさして。
このつまみは、当社扱っている クイックスチール のペーストで、くっつける事にした。
これは少量で、しかも混ざりが良く、固まりも早いので作業場などで使うには、重宝する。
パテは 携帯にはいいが 、ごく少量だと混ぜにくい。
まぁこれでいいだろう。(写真撮ってませんでした)
次はクリアカバーの磨き。
長年使われたおかげで、擦りガラスのように曇ってしまっている。
これも当社で扱う ブルーマジック で磨いてみた。
あらゆる金属のつや出しってのはわかっているけど、プラスチックもいけるんじゃいかと、表裏とブルーマジックを塗って磨く磨く磨く・・・・・。
写真で見てもわかるようにかなりきれいになりました。
研磨剤はごく少量入っているけれど、5ミクロン以下の粒子なので、傷も削ると言うより滑らかにして透明度を出す感じで、これはプラスチックのヘッドライトにも使えるのではないかと思う。
MDの整備はこれでOKだな。
ナビゲーション機器
ラリーに必要なものは、一通り付けて行く。
ルートマップを入れる MD
補正ができる距離計の ICO
それと GPS.
マップホルダーとICOは、誘ってくれた友人が貸してくれた。
タンクも中古でナビゲーション機器も中古で、しかも借り物かよ!?
と、自分に突っ込んでみたものの、正常に動く中古だし、中古だから分解掃除もするし、掃除すれば構造や不具合が出そうなところもわかるからいい。
それと、壊れたらどうしようとか考えない!
壊れたらなんとかする。
なんとかする方法を考える。
それでいい。
先ずは基本の整備
バイクの整備は、いつもお世話になっている バイクショップTRY へお願いした。
1992 のサファリ出場の時、 1995 のモンゴルの時もお世話になっている。
国内のエンデューロや、ラリーに参戦している時もすべてお任せ。
お任せしたほうが早いし確実。
何より早く仕上げて乗りこまないといけない。
KTM を 80 年代から取り扱っているショップなので、いろんなことを良く知っているし、とにかく安心できる。
【と書くと、「ラリーに出るのでお願いします」と言って、TRYにバイクを持ち込む方がいるかと思われますが、それは無理です。これを読んで、お願いしようとされる方は、自分の方向性や何をどうするかをはっきりさせた所で、店長と相談をしてください】
ちなみにTRYは、マップホルダーを固定するステーの製作もできます。
ビッグタンク
ラリーと言えばビッグタンク。
主催者のブログに写っていた競技者のタンクが、みなノーマルだった理由がわかった。
参加者はみな中国人。
言葉が通じる自国での遊びだから適当にルート外れてガソリン補給する。
そう、てことはルートもだいたい想像がつくね。
でも、中国人と同じように自分がルートを外れ、ガソリンを補給できる可能性は限りなく低いので、ビッグタンクは付けることにした。
以前は、ファラオのタンクをつけたり、アルミや鉄板で作ったり、切った貼ったでバイクのバランスも何もあったもんじゃない改造が多かった。(個人レベルの話ね)
でも今は選択肢は多くないにしても、手に入りやすく、まぁバランスもいい改造ができるようになった。
てっとり早く 新品買おうかと思っていたら、中古の程度のいい物があるよと、友人経由で話が進み、問い合わせた翌日には、もうバイクに取り付いた。
こんな時の、友人たちのネットワークにほんと感謝するね。
しかし、でかいなぁ。
それ以上に、このでかさに圧倒されてしまうな。
10 km / lと考えたら仕方ないか。
先ずは改造プラン
主催者から取った断片的な情報や、今まで参加してきた人のブログ写真などを眺める。
ノーマルタンク
マップホルダーなし
小排気量多し
GPS は、みんな持っていたりする・・・
ノーマルのままでいいの???
肝心なレギュレーションがない。
あるんだろうけど、良く分からない。
誘ってくれた友人に聞くと
最低限改造が必要な物がわかった。
230km走るタンク容量
マップホルダー
GPS
それらに付随する改造
ダカールで使用している、イリトラックみたいな物も取り付ける。
・・らしいが、どうやって?
背負うの??
とにかく分かっていることから、手をつけていこう