ダカールラリー ホンダが1-2フィニッシュで連覇!

ダカールラリー2021
HRCは1-2フィニッシュで、昨年に続き連覇しました。

優勝はケヴィン・ベナバイズ

2位は昨年の覇者 リッキー・ブラベック

レースは序盤から目が離せない展開で、HRCやKTMのトップライダーがクラッシュなどでリタイヤするなど、ゴールするまで優勝は誰になるのかわかりませんでした。
そこで、1-2フィニッシュをしたホンダのチーム力とライダーのレベルの高さが余計に評価されるものとなるでしょう。

そしてこの写真
私としてはこうしてライダーがシートに座ってる写真が好きなんです。
レース中にライダーを支えた重要なパーツの一つとしてノグチシートがそこにある。
ましてや、世界一過酷なレース、ダカールラリーで1位と2位のバイクにノグチシートがついている。

去年も同じようなことを言ったかもしれませんが、今年は2年連続ラリーシートの世界チャンピオンです。と、大声で叫びたいです。
今回はリタイヤしてしまったけど、途中総合トップに立ったコルネホや、ステージ優勝記録を歴代3位までにしたバレダも、次のレースでは十分に優勝できる実力を見せたと思います。
ホンダの今後の活躍に期待しつつ、ノグチシートも進化するライダーにしっかりとついていく技術と知恵を出していこうと思います。


ワークスライダーのように華麗には走れないけどまた砂漠に行きたくなってきたなぁ。ラリーの魅力は尽きないです。
早くマスクのない自由な世界に戻ってほしいです。

 

 

KLX250のシート





お客様より
取り付けた感じも問題なく、IMSビッグタンクとの接触部にシワが寄ることもありませんでした。(注1) シート幅を20mm拡げましたが、スタンディングで後荷重させる時も引っ掛からず、シッティングでは拡げた部分に体重が乗りやすくなっている感じで安定しました。 取り付け後に軽く200km程度の走行をしましたが、振動による疲れも無くなり効果が出ていると感じています。

注:ビッグタンクに変更されている車両は、シートのタンクへの当たり角度が変わることがあるため、ノーマルではしわが出ていなくてもウルトラスエードなどで張ると、素材自体にあまり伸びがないためしわが発生することがあることをお伝えしてありました。

仕様
衝撃吸収材T-NET挿入
座面幅広加工
ウルトラスエード(アルカンターラ)で張替
ウエルダータグ 白

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今年は北海道ツーリングにもいかれるということなので、快適なツーリングになることを祈っています。
ありがとうございました。

 

 

アフリカツイン1100 ダカールスペックシート CRF1100Lその後

昨年の3月に作った三橋さんのシート。
それからいろんなモディファイが加えられ、シートを新しくしてからの走行距離は5,000kmを越えたととのこと。
撮影やダート率も多く、一般的なオンロードツーリングに比べて結構激しく使用されてきました。
シートを作った時はこんな感じでしたが
細かいところを見れば本当にキリがないくらい手が入っていますが、サイレンサーくらいかなパッと見て変わりがないところは。
大きな部品は特注アンダーガードがつけられ、よりラリーマシンに近づきました。
デカールをデザインされた方が、シートのデザインも考慮してくれたと思うのですが、それくらいデカールとシートデザインがぴったりとマッチしています。
とにかくかっこいいです。
お披露目に来ていただいたついでに、激しく使われたシートのメンテナンスというか、見えない部分で不具合が出ていないかを確認させていただきました。


パッと見たところウルトラスエード(アルカンターラ)の表面は汚れがあるものの見苦しい痛みはなく、良い状態を保っています。破れれなどもなく縫製にも問題はありませんでした。
そして前後シートを外します。

カバーをはがして防水コーティングを確認します。
60mm盛ったハイシートはそれなりにクッションストロークが出るため、三橋さんのような激しく乗るシチュエーションがある場合は、防水コーティングが剥離するのではないかという懸念もありましたが、これも心配はよそにどこにも問題がない状態でした。
そしてウルトラスエードのカバーを軽くクリーニングして再度張り込み。
今年もこのマシンで全国を回るそうなので、マシンと共にシートもじっくり見ていただければ幸いです。

 

 

ステッチの話

シートカバーの切り替え(つなぎ目)の縫製にはステッチやパイピングを入れます。
縫いっぱなしの場合も時にはありますが、基本的にはシングルステッチを入れます。
なぜステッチを入れるかというと以下の図をご覧ください。

生地同士を縫い合わせただけの縫いっぱなしの状態だと、張り込み時に縫いシロが右や左に倒れてしまい縫い合わせのラインが乱れます。
また、厚みのあるバイク用ビニールレザーだと縫い合わせた部分が膨らんでしまい、レザーが浮いてウレタンに密着しません。
ステッチを入れることで縫いシロが押さえられ、かつ縫いシロが一定方向を向くので張り込みがしやすく、仕上がりもきれいになります。
縫いっぱなしの縫製をした裏側はこのようになっています。通常、縫いシロは8-10mmあるので、その部分だけ膨らみます。
今回はあくまでもバイクシートに限っての話なので、家具や車その他の張り物とは考えが変わります。

ステッチにもいろんな種類がありますが、今回は2つ。
シングルステッチとダブルステッチ
縫いシロをすべて片側に倒してステッチをかけるのがシングルステッチ
両側に倒すのがダブルステッチです。

シングルステッチ
これが一番多いステッチです。
このステッチにもう1本ステッチを走らせる方法もあります。
糸の色を変えたりステッチを強調したい場合には、このシングルのダブルも良いかと思います。
シングルのダブルはこんな感じです。こうしたラウンドした縫製部分はシングルのダブルがきれいに仕上がります。ダブルなのでステッチも目立ちます。

ダブルステッチは縫い合わせた生地の縫いシロをそれぞれ両側に倒してステッチをかけるため、縫い合わせ部分の引っ張り強度は「糸のみ」となってしまうので図のように裏に1枚テープを当てて補強します。こうすることで引っ張り強度は保たれます。しかし、裏のテープを取り付けるため生地の伸びがなくなったり、急カーブな縫製を苦手としたりします。
シングルステッチの場合、縫いシロをどちらに倒すかで見た目も変わります。
これは側面(当社ではマチと呼んでます)にステッチをかけた場合

これは上面(当社ではカガミと呼んでます)

違いはありますが、シートの形状や色の組み合わせなどで指示がなければ当社が思う最適な方向でステッチをかけています。

ダブルステッチとシングルステッチの大きな違いがステッチ部の厚みです。
図を見ていただければわかりますが、ステッチ部の厚みはシングルは生地3枚分、ダブルは2枚。 厚さ1ミリのビニールレザーだと2mmと3mmの違いがあります。これが違和感になると心配なさる方もいますが、それほど大きく干渉するものではないので気にするレベルではないと思います。
もちろん、だからと言って強制するつもりはありませんので、気になることはすべて解消するように対応します。
ダブルの場合必ず補強テープを入れる(例外もあります)ので厚みは同じになることが多いです。
どっちが丈夫?という質問もよくされますが、縫製する部分が少ないシングルのほうが若干は強いと思いますが、ダブルも補強さえ入っていれば問題はありません。
手間が増えるダブルに関しては加工費も一般の縫製より上がります。

ステッチで迷われた場合はご相談ください。カバーデザインに最適なステッチの方法をご提案させていただきます。

今回はステッチの話でしたが、パイピングやタックロール、刺繍など縫製にまつわる話はまだありますので、機会を見て紹介していこうと思います。

 

ウエルダータグ ロゴマーク

CRF450RALLYのシートにも取り付けているウエルダータグ。
高周波溶着で生地に溶接するので頑丈です。
ダカールラリーでの過酷な状況でも問題はありません。

当社のロゴはプリントでもできるのですが、このエンボスのウエルダータグの取り付けが最近では一般的です。

そして、今回は新たに2色追加しました。
スタンダードに加えてブラックラベルとホワイトラベルです。
タグのデザインは同じです。
(タグなのかラベルなのかロゴなのか、言い方統一しろよと言われそうですが、まぁそこは目をつむってください)
黒いシートが多数を占めるので、黒のビニールレザーとウルトラスエード(アルカンターラ)に付けてみました。

ビニールレザー

ウルトラスエード(アルカンターラ)

こうして当ててみるとイメージが湧くかと思います。
自画自賛ですが、黒い生地にブラックラベルがいい感じです。

ホワイトラベルは赤が無いだけで一層目立つ感じです。

ロゴをつけたいお客様には、選ぶ楽しみもできたのでタグを増やしたのは良かったと思います。