R100GS Paris-Dakar GSパリダカのダブルシート

7連休も今日で終わりです。
休み中はうどん県に行こうかと思っていましたが、前半の雨と渋滞情報で行く気がそがれてしまい、近場のきれいな場所を見に行ったり、友人とラーツーしたり、空いた時間で自分のシートを作ったりと、ぼんやりする暇もなく良い感じで休みを過ごすことができました。

奥飛騨 北アルプス大橋からの眺め。 気温3度で寒かったです。

最近R100RSに乗っていなかったので・・。

いつもの林道を走ってみた。走れなくもないけど、軽快にとはいかないな。

岐阜のグランドキャニオンらしい。

いつものメンバーでラーツー。

そして、早く作りたいと思っていたこのシートの構想もまとまったので取り掛かることにしました。購入した時はシングルシートがついていたので、先ずはそれを改造してしばらくく乗っていました。このダブルシートも貰ったのでこっちも自分好みにシートに仕上げてみました。
このシートのカバーはウレタンやベースに糊付けされ、さらにプレートでカバーを押さえてブラインドリベットで留めてあります。まずはこれの取り外しです。
ブラインドリベットの傘をドリルでもんで、シートベース側に残ったリベットの足を取ります。
ノーマルの高さや幅の寸法を取り、この寸法から仕上げの寸法に対する削り量を決めます。
盛る量をノーマルより15mm高くする場合、衝撃吸収材T-NETとオリジナルウレタンの積層分が約40mmなので、ノーマルを25mm削って40mm乗せて+15mmとします。
高さのみではなく、サイド部分も削って下図のように盛っていきます。

酷すぎる絵ですみません・・。
座面上部を真っ平に削って積層するとサイドに違和感が出ます。なので、サイドもテーパーに削って1層ずつ盛ってはテーパーに削りを繰り返してシートの形状を作っていきます。。
T-NETを底にするのか中間層にするのか、T-NETの上部に何㎜のオリジナルウレタンを積層するのか、それらはベースとなるシートのウレタンの状態や厚みによって決定します。
ウレタンの成形が終わったら、車体に取り付けて角度厚みなどを確認。

経年劣化で広がってしまったシートベースなどはヒートガンで温めて修正。
タンクとの当たり面は重要なのでしっかり確認します。
全て終わったら防水処理をして型取りです。
どうしようかな、こうしようかなとシートのラインを引いていますが、やはり作ってみないとわからないこともあるので、今までやってない切り替えのラインを見て見ることに。
気に入らなければまたやればいいし、こうして自ら実験をすることでお客様への提案もより良いものになっていくと思っています。
完成!!
まぁ普通にまとまった感じです。
座面にはウルトラスエードを使用し、その他は最近お気に入りのビニールレザーB-61。タンクパッドの質感にも近いのでバランスがいいです。
白のビニールレザーに黒のロゴでシートの厚ぼったさを少し緩和させたつもりです。
タンクとのチリもぴったり合ってます。
タンクとの隙間もなく気持ち良くフィットしています。
また、この先に張替をするので、ブラインドリベットではなくその穴を利用して10mm足のタッピングで固定しています。これでほぼブラインドリベットと同じ固定ができ、取り外しも楽なんです。
100点ではないけれどまぁ満足な仕上りです。
またがった感じはシングルシートとは少し変わっているので長距離が楽しみです。タンデムも同じように改造が施してあるので、タンデムソムリエを乗せて評価を聞くのも楽しみです。
とりあえず記念撮影に行ってきました。
こうして並べて見るとシングルシートのほうが軽快でパリダカマシンっぽいけど、ダブルシートもリアのバッグがあるおかげで変に間延びした感じにならずに重厚感が出て良いなと思います。
まぁ結論としては「どっちもかっこいい!!!」です。



自分で作るシートが世界で一番良いと思って作っているのですが、作るたびに課題は見えてきます。グリップのいいタイヤを自分で作ることはできないので購入しますが、乗り心地の良いかっこいいシートを自分で作れるのは贅沢だなと思います。こんなシートを購入したいというお客様がいる限り、クオリティの高いシートをお届けできればと日々研究と試行錯誤を繰り返しています。

ということで連休の宿題は全て終わった感じ。
明日からまたがんばろー。

 

 

 

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