repair of Eames shell chair. 椅子の修理

 

友人からイームズのシェルチェアーを貰いました。
椅子に興味がない人には、なんかよく見る形の古い汚い椅子に見えますが、僕にとってはお宝。
これは友人の会社で長年(たぶん30年以上)使用されていて、廃棄処分前に救われた1脚です。価値のわかる人が持っていたほうが良いからとうちに来ました。シェルの色が渋くてかっこいい1脚です。
座面には4カ所でボルト締めされています。
通常のシェルチェアーならば、シェルの裏側にゴムのベースが接着してあり、それにフレームを取り付けます。
長年使われるうちにゴムが劣化し剥がれて、座面に穴を開けて固定したのでしょう。
オリジナル感が損なわれると言う人もいるでしょうが、これもこの椅子の歴史です。
FRP素材の椅子は最近ではなかなか珍しいのでちゃんと直してずっと使いたいわけです。
足の先のグライズも破損していたので交換です。
インターネットのおかげでこうした部品も、田舎にいながら直ぐに購入可能なのはありがたいです。
シェルに貼りつけるゴムも手配し翌日届きました。
丸の部分をならしてゴムを貼り付けます。
48時間ほど固定します。

そして、固定の為にあけられていた穴をどうするかいろいろと考えました。
パテで埋めて同じような色を塗るか・・
結局こんな感じにしました。
さっきも書いたように穴もこの椅子の歴史なので、穴を隠すようにリベットの頭を接着。パット見た感じはボルト止めしてあるような雰囲気を残しました。
そして完成。

ゴムのブッシュもしっかり接着


これで、これからまたうちで末永く頑張ってもらおうと思います。