Wiggle stool ウィグルスツール フランク ゲーリーの椅子

たびたび書いていますが、椅子が好きです。
そう言うと?な顔をされることがありますが、まぁそれは仕方がありません。
好きなものは人それぞれなので。

毎日の生活空間に自分の好きなものを置くように、乗りたいバイクに乗るように、椅子も自分が好きなものに座って生活したいものです。

会社で使っている椅子も同じです。仕事が楽しくて笑いが止まらないという事はあまりないので、食事をするときや椅子に座って仕事をするときは、ちょっと良い椅子に座って、ちょっとだけでも気分を上げたいものです。
興味がない人にはどんな椅子でも効果はないですけど、少しでも椅子に興味があれば見て座って楽しめます。
事務椅子はフレームが素敵なジロフレックスのこれが気に入って何度も張り替えて使っています。
全ては僕の好みでいいんです。
食事用椅子もこんな感じ。張り屋なのに張り込んである椅子は2脚しかない。
高価なものではないけれど、名作と言われている椅子たちです。
定位置にいつも座るのではなく、位置は同じでも椅子を変えたりすると座り心地や背もたれの当たりが違って面白く感じる。はずなんだけど・・座布団敷かれたり・・良いんです使い方は自由なので・・・
自宅で使う椅子も好きなものを並べているんだけど、平屋の小さな家にたくさんの椅子は置けないし、家の中がそれでごちゃごちゃするのも好きではない。
なので、少しくらい数が増えても椅子以外の使い道、本を置いたり、花瓶置いたり、毎日使う小物を置いてみたりできるスツールは数個家の中でうろうろしています。
今回増えたスツールはこれ。

建築家フランク・ゲーリーのWiggle stool. これ段ボールで出来てるんですけど、そこはそれ巨匠フランク・ゲーリーが考えたものなので、ちゃんと使えます。座り心地が良いとか悪いとかいう椅子ではありません。
でも座ってみると意外にお尻の座りがいいのが体感できます。
1970年台に段ボールで作った椅子が、今でも生産販売されているというのも凄いと思います。単に奇をてらったわけではなくちゃんとしたコンセプトに基づいたこの形が、埋もれずずっと愛されているのだと思います。
ちなみに背もたれ付きの椅子はミニチュアで満足しています。

7-8年前に東京で開催されたフランク・ゲーリー展に行って展示物を眺めて説明文を読んでいると、思いついたアイデアを具現化するために、ものすごい量の試作を作ったり、制限のある予算の中で素材を考えたり、妥協ではなく今ある安価なものでとてつもないものを作り出すという努力を重ねているのを知ってすごく感動したのを覚えています。
彼の建築を買うことはできないけれど、小さな建築と言われる椅子なら買えるし、それが身近にあるだけでなんとなく天才に少し近づけるのではないかという邪な考えもあります。

いいんです。
僕が気分よくいられるためのアイテムなので、なんだこれはと思う人がたくさんいてもそれは当然。
新品ならネットで直ぐに買えるんだけど、会社や自宅にある椅子の8割は中古品なんです。
名作椅子は何代にもわたって使えるものなので、使い込まれた椅子が好きというのあります。

さてと、これはどこに置こうかな。