XR600Rのシート

XR600
名車のうちの一つですね。私もずいぶん昔に数年乗っていました。
思い出深いバイクです。
機会があればまた所有したい1台でもあります。
そしてXR600と言えば
BAJA1000 のジョニーキャンベル
ホンダのコレクションホールにもあるBAJA1000マシン。
写真のこれは680ccに排気量アップされたスペシャルな1台。
そして、今回XR600のシート改造の依頼をいただいたオーナーからは「このシートのイメージで、ホンダレッドとウルトラスエードで」とのことでした。
早速届いたシートを分解します。
XRのシートはウレタンのスキン層が厚すぎるのか、それともサイドの立ちがきついのか、こういったウレタンの破壊が進んだものが多いです。
ひどいものになると、穴が開いて空洞ができてるものもあります。
このシートは硬いスキン層をすべて削り取ることと、T-NET+オリジナルウレタンでの再構成で問題なくよみがえります。

以前にも書きましたが、簡単に描くと、こういった盛り方になります。
今回はサイドを大きく削ってるので、上層の水色の部分はサイドの下部まで来ています。
このシートは少しアンコ抜きもされていたので、積層して盛ったことでアンコ抜きにありがちなフワフワした感じもなくなると思います。
削って低くなった高さを元に戻すため現状の高さを計測。
ここまでの作業写真がないのですが、計測後にT-NET+アンコ盛りの高さ分約25mmウレタンを削り取り、削ったところにT-NET+オリジナルウレタン+αを積層して成形していきます。
積層しては形を整えていきます。
これの繰り返しでシートができていきます。
全体を防水EVAシートで接着コーティングします。
これから、カバーの型取りをします。
ロゴは純正がいいとのことでしたので、シートからプリントデータを起こします。

そして完成。


XR,XLRのほとんどのシートはタンクとの当たり面のウレタンが経年劣化でおかしなことになってます。100点とは言いませんが写真で見る限りいい感じで収まりました。オーナーにも喜んでいただけました。

やっぱり600はかっこいいなぁ。