今年も行ってきました。
今回行ったのは、シートのサポートをさせていただいているトヨタ車体「チームランドクルーザー」の車両製作をしているトヨタフランスのガレージのみ。
しかも3泊4日。
シートの調整作業と、もう一つ仕事。
バイクのシートは一回作ると後は手をつけられないけど、車用のクッションは主な3パーツ(背、座、腿)を作って、各自のシートの大まかな位置決めが終わったら、今度は微妙な身体とシートシェルの隙間埋めや、厚さ調整などができる。
他から見ればクッションパーツを渡して「はい取り付けてください」で済むようにみえるのだけど、実際これがちょっと難しい。
それぞれのクッションの下に丸や三角の補助パットを付けたりして身体に合わせていく。
パットを入れすぎると膨らみすぎて安定しなくなる為、パットをつけたり外したりしながら、最小限のパーツで快適なシートスペースを確保する。
ドライバーやナビ一人ずつと対話しながら、乗り降りに面倒なフルバケットシートに乗って降りての繰り返しで調整しながら、理想の形に仕上げていく。
今回は「シート合わせに来て下さい」と言われた訳ではないが、自分自身がダカールが大好きだし、サポートさせていただくという機会を得た以上、うちのシートに座ってくれる人が、ノグチシートに頼んで良かったと言ってくれるように出来る限りの事をしたいがためにフランスまで出向いたわけです。
現地へ行って作業をし、行った事によって得るものも多かった。
今後も現場を大切にして、より快適なシートを目指そうと思います。
2006/12/25
野口英一