ハスクバーナ TE250i

結構前から欲しいなと思っていた2st250.
CRM450Lがあるから十分じゃないと思われるかもしれませんが、やっぱり2stに乗ってみたい。
先日、友人が乗るKTMやBETAなどに試乗して更に欲しくなってしまい、色々探しているうちに中古の良いものを見つけて、売ってるバイク屋さんも知っているところだったので即購入。
ベータのデザインは好きなんだけど、ハスクのこのカラーも好き。
グレーにもしてみたい。
450も速いけど、やっぱり2stのこの感じはいいですね。
目が付いていかないのは仕方ないとしても心躍ります。
そしてこの軽さ。
ハードエンデューロに出るわけではないけれど、山の小径は少し探検したい。
この軽さなら一人でもなんとかなりそうな気にさせてくれますね。
開発が止まっている、例の超グリップシートカバーはこれで色々試そうかなと思います。
ツーリングバイクではないので、乗り心地は2の次。
いくつになってもおもちゃを買うのは楽しいです。
これで、しばらく遊べそうです。

 

2024ダカールラリー後のシート確認 KTM450RALLY-Replica.

今年のダカールで完走を果たした池町選手のシートが来ました。
ダカールラリーで使用するという事は、一般的な使用から考えると数年分のストレスをシートは受けます。
シートは受けたストレスを吸収してライダーをサポートします。
そういうシートでありたいと30年以上続けて作っています。
丈夫で長持ち。だけでは意味が無いと思っているのがノグチシートの考えです。
「集中力を維持し続けることができる快適なシート」常にこれが製作の第一と考えています。
ワークスのようにスペシャルなシートを何個も用意できないので、極力トラブルが起きないようにシートを製作します。
今回のオーダーは「できるだけ足つき性を確保しつつ、あとはいつものように快適であれば良いので任せますよ」という事でした。
寒いうえに雨の多いステージでもあるため生地はグリップレザーの組み合わせとしました。
ウレタンの仕様は「HRCと同じ衝撃吸収材T-NETが挿入されたダカールスペック」です。
ではシートを見てみましょう。
これ以上はクッション性の確保ができないと判断したところまで高さを下げて、シート前部は足を出しやすく幅をシェイプ。
外観からは形状の崩れもなく、触った感じも良好。
シート先端にひっかき傷が少し。厚みのある非発泡レザーのおかげでひっかき傷が広がることはありませんでした。
ステッチの糸はパラフィンコーティングの糸を使用しているため、どの部分でも擦れて細くなったり切れている部分はありませんでした。当然縫製のホツレもありません。
生地の表面が見た通りざらついていますが、その生地に施した転写プリントは1mmの剥がれも浮きもありません。
チャックカード入れのマジックテープもしっかり生きてます。
これがバカになってしまうと、チェックカードが逃げ出してペナルティを受けることになってしまうので、マジックテープは知っての通りA面、B面がくっつく仕組みなのですが、それぞれをどちらに取り付けるかにも意味があります。
自分自身でラリーで使って出た答えなので間違いはないと思っています。
マジックテープの素材も砂、泥、いろな要因に邪魔されてもしっかりつくものを使用しています。
ウレタンがへたったり、張り込みが悪いと裏を見ればそれが良く分かるのですが、こちらも問題ありません。カバーは全体にしっかりとした「張り」を維持しています。
カバーをはがしてみました。
水の侵入はもちろんないですし、防水コーティングの剥がれや変形など全くありません。
どこを触っても、防水コーティングとウレタンはしっかり接着されたままであり、ダカール後とは思えないほどウレタンのクッション性は保ったままでした。
池町選手の感想は
「見た目の薄さからは考えられないほど快適でした」
と言ってもらえたので、一言「良かった」これに尽きます。
本番であり実験でもあるこうしたシート作りは、良い結果を踏まえて今まで以上にお客様へ強く提案できるものになってきます。
今まで全てが成功だったわけではありませんが、失敗も含めて今のノグチシートがあるのだと思っています。

最後に完走した池町選手のインタビュー記事をどうぞ

Africa Twin CRF1000L アフリカツインのシート

アフリカツインのシートは1000も1100も数多く加工させていただいております。

今回は社外品のワンピースタイプのシート改造でした。
ダカールスペックにウルトラスエードで張替え。


お客様より
”別の乗り物になったのか?って思ったくらい
座り心地がよくってなんだか尻グリップが判るような気がしました。
これからのツーリングが楽しみです。”

ご満足いただけたようで安心しました。
もう直ぐ梅雨明けなので、新しいシートで楽しく乗るお手伝いが出来たら幸いに思います。
ありがとうございました。

 

冷え冷えマフラータオル

昨年九州に行った時。あまりの暑さに頭がくらくらしてきたのでコンビニで凍ったジュースを買って、それを首に巻いて炎天下の中700km一気に走りました。

それまでも、夏の暑い日に走る時は小さな保冷剤をタオルに巻いて走っていました。
先日現場のパートさんがマフラータオルに刺繍を入れて遊んでいるのを見て、マフラータオルで保冷剤を固定出来たらいい感じになるのではと、早速作ってみました。
市販のマフラータオルに保冷剤のポケット付けただけです。
なるべく冷え冷え時間が長持ちするようにポケットはネオプレンです。
首に当たる部分はタオル地なので肌触りは良いです。ポケットをネオプレンにすることで外気で保冷剤が早く暖かくなるのを抑えます。
赤いテープはネクタイ通しのようなもので、ここに反対側のタオルを刺すことで首に巻けます。
こんな感じですね。
なんかね、首にタオルを結ぶとあまりかっこいいものではないし、何とかスマートにしてみたいんです。
後ろから見るとコルセットつけてるみたいだな・・。
でも2部屋に分けて保冷剤を入れているので、首にフィットしていい感じで冷やしてくれます。冷え過ぎの場合は首と保冷材の間に何か1枚入れれば温度調整も可能です。
自分で欲しかった物なので結構気に入っています。
これもまた売るかどうか決めていませんが、タオルのロゴ入れて売るよりは良いかなと思うので、少し考えてみようかな。

 

 

梅雨入り前に

20代のように、雨の日だろうがお構いなしに乗ることは無くなりました。
なので、梅雨入り前の、そして灼熱になる前の今の一番良い時にバイクに乗らずにはいられません。
バイクに乗り始めて40年近く経つけど、飽きるどころかブームは過熱するばかりです。

とりあえず晴れれば乗ってます。
一人で行くことが多いけど、友人に誘われたり、誘ったり、山で朝ごはんしたり。

4年前に思いついて始めた朝ごはんツーリング。
ラーメン作ったり、ご飯炊いたり。
失敗もあるけど、それも含めて楽しい。
友人たちと山奥まで探検に行く。
走る時間より喋ってる時間が長くなることもあるけど、それも楽しいんです。


シート屋だから乗らなきゃと思うことも最近はなくなりました。
義務感に苛まれて乗っていたこともあったけど(というかシート屋なら乗りまくって研究しなきゃダメという考えで生きてきました)自分が作るシートは乗ってて気分が良いので、余計に乗りたくなるんです。
たくさん乗ると気づくことも多くなるので、気になれば直ぐに対策するし、それが今のノグチシートを作っていると思っています。
ハードな道からロードツーリング、さわやかなオフロードツーリングと、いろんなところを走っていると自ずとシートのアイデアも浮かんできます。
数台バイクを所有するというのは贅沢な話ですが、僕の場合はそのおかげで余計にバイクが好きになってきた感じです。
そう、不具合が出ても、それはそれで楽しいものなんです。