東京モーターサイクルショーに行ってきました。

東京モーターサイクルショーに行ってきました。
たまには都会の空気も吸いたいわけで、あと都会で飲みたいというのもあります。
業界人のパスなんて持っていないので、一般入場で13時の開場を待っているところ。既に10時からは業界の人たちが見学していました。
お目当ては一つあって、このバイク。

オフロードバイクで山の中を一緒に走って遊んだ人が、実は国内でもトップのビルダーという事で実物が見たかったんです。
シュアショットの相川さん
デザインコンセプトから製作の話など、シートまで外して説明してもらってすごく楽しかったです。

ノグチシートの仕事はホンダブースの電気モトクロッサーのシート。
今回はこれだけ。
この電動過給機のバイクは販売しないかなぁ。
これこそホンダらしいって(勝手に)思う。
これもネットで色々意見があったようだけど全然かっこよかった。
オフロードだとスズキのDRが良かったな
ちょっとシートが薄すぎるかと思うけどね。

カスタムバイクのシートの縫製や刺繍眺めつつ、シート屋さんの出店も少なからずあって、色々見せてもらいました。
この写真のシートは中国から出店していた3Dプリントで作ったクッション材のシートで、カバーは無しでこのまま使えるという。
それなりに硬さもあって面白かったので色々と話をさせてもらいました。

こうして見学に出かけると思いもよらない発見や出会いがあったりするので、やっぱりフットワークは軽く素早くを心がけなきゃと思った次第です。

 

野口装美の仕事「MSフィルター」

ここのブログはオートバイと私の趣味がメインでなので、野口装美の仕事については、あまり積極的に書いてませんでした。
今年は書ける範囲で野口装美の仕事についても書いていきたいと思います。

総勢7名の会社ですが、業務内容は医療用椅子、ホテルや施設などの椅子やソファ、特注椅子、特注クッション、椅子の張替え、各種張り込み加工品、各種縫製品、浄水器のフィルター、ヘリポートなどの吹流しなど多岐にわたっています。

量産品は殆ど手を付けていないのですが、唯一手がけているものがこのMSフィルターになります。年間相当な数を出荷しています。
工作機械メーカーの「オークマ」が正式採用しているフィルターです。
マシニングなどの切削油のろ過に使用されます。
パテントを取ったという事もあり、生産は今のところ地球上で野口装美のみと言う製品になります。パテントが切れる来年あたりから、そのうち参入してくる会社もあるかと思いますが、コスト、生産体制、在庫、配送、これらすべてが高いレベルでバランスよく機能しているので、まだまだ競争には負けないと思います。
それと、このMSフィルターは今まで市場で発生した不良は「0」と言うのも自慢です。
一度、某国で大きな問題が出たと連絡があり、直ぐにその問題のフィルターを送ってもらったのですが「よくできていないニセモノ」でした。

一応問い合わせフォームを貼っておきます。

MSフィルターの見積り依頼

MSフィルターの注文書

なんで椅子の張り屋なのに工作機械のフィルターを作ってるわけ?と、いつも言われますが、なぜかこういった話がふと舞い込んできて、それが仕事になっちゃうという事が野口装美には多くあります。それだけのことです。
バイクシートの製作だけではなくこのような製品も製作している野口装美の話でした。

バイクシート以外の職人のブログはここから

 

 

「ハードグリップ」シートカバー

一応名前つけました。
汎用カバーではちょっとアレかなと思い、安易な名前ですがハードエンデューロを目的としたカバーなので「ハードグリップ
今後は「ハードグリップ」とか「ハードグリップカバー」でお問い合わせください。
色は黒 赤 青の3色です。


海外のハードエンデュ―ロからラリー、国内のハードエンデューロなど様々なシチュエーションでテストをしてきました。
一定の評価も得られ、リピートで購入される方も出てくるまでになりました。

ハードグリップはこのパッチを座面に溶着することで強いグリップ効果を発揮します。
今までは座面にコブをつけたり、帯を縫い付けたりしたものが多かったですが、それほど大きな効果を得られているとは思えませんでした。
私も自分のバイクに取り付けて林道などで使っておりますが、強いグリップのわりにごつごつとした感触が無いのでお尻にも優しいです。

ちなみにハードグリップは細身のシートを装着してるマシンを対象にしています。なので、CRF250Lやセローなどの幅のあるシートに張ることはできますが、下の写真のようにロゴが座面に来てしまいます。
今のところ、ハードグリップはカバーのみの販売ですが、生地は全方向に延びるバイク専用ビニールレザーを使用していますので、ドライヤーなどで生地を温めながら張れば比較的容易に張ることができます。

「ハードグリップ」はここから購入可能です

シートの改造についても随時受け付けております

よろしくお願いします。

シリコンラベルの製作

ノグチシートのロゴステッカーやウエルダータグなど色々作ってきました。

このロゴマークはとても気に入っているし、CIの一部として重要な役割を果たしてくれていると思っています。
今回は、シートに使えるかは分からないけど、最近シャツなどについているシリコンラベルが気になって調べたら、持っている機械で施工できそうなイメージがつかめたのでダメもとで発注。
かっこいいなと思ったものはとりあえず真似してみたいんです。
早速データを送ってメーカーと打ち合わせ。
メーカーからこれでどう?という写真が届いた。
いいっ!!!
厚みは1mm程度で立体的なロゴです。
これでキャップとかTシャツ、スエット色々作ってみたいなと妄想が膨らみます。

そして、届きました。
新しい素材はワクワクしますね。
これでお金儲けしようとかあまりイメージできないのですが、自分でかっこいいなと思えるものを手掛けるのは楽しいです。

やっぱりいい。
欲を言えばあと0.5mm高さがあっても良かったかなと思う。

これも、いわゆる勉強代払ったと思って、次は高さのオーダーも入れてみよう。
上がプリントで、下が今回のシリコンラベル。
立体感が出るだけで、かなり高級感が出る。と思う。

こうして引っ張って伸ばしたりしても今のところ剥がれはないですね。
荒っぽいもみ洗いとか洗濯試験もしてみよう。
接着温度が高いので素材は限られるけど、とりあえず色々やってみる。

 

 

 

 

古いノグチシートのロゴ

懐かしいステッカーが机の奥から1枚出てきた。
たぶんこの1枚が最後だと思う。
まだ「ノグチシートアドバイザー」って名乗っていたころのロゴマーク。
96-7年ごろに作ったと思う。デザインは近所のステッカー屋さんに丸投げで、当時流行っていた「アメーバ」をモチーフにしたロゴにしてもらいました。
これも先日発見された古い雑誌に友人の特集があり、2000年のパリダカの写真にこのステッカーが貼られたシートが写っていました。
先日、自分が持っていた古い雑誌は全部捨ててしまったのでこのロゴが写っている写真はこれしかないんです。
このロゴは正直言うと不評で、自分でもシートに印刷できないし、遠くからの視認性も悪い、色が多すぎる、流行に乗ったおかげでしばらくすると飽きてきた・・・・まぁ、それ以外にも色々文句言われたなぁ。
なので、このロゴをまた使う気は全然ないのですが、なんとなく自分用にワッペンにしたいなと思い、事務員さんの刺しゅうの練習用にデータ作成をお願いして、苦戦すること1週間。
これね、イラレのデータを刺しゅうデータに変換するのではなくて、写真をトレースしながら1から作ったのですごく手間がかかってるんです。
手間をかけただけではなくて、仕上がりもかなりいいところまで来てます。
特に背景の赤と黄色のまだらの表現は苦労したと言ってました。
刺繍は絵のようにできないので、どうやって表現するのか難しいのです。
枠とか背景色とか、大きさなど含めてもう少しで完成です。

しかし、事務員さんの刺しゅうの腕は、1年で相当な上達を見せてくれるのでうれしいです。僕の出る幕が殆どなくなってきたので、今まで以上に会社にいる時間が短くなりそうです。

そして、暫くして完成したというので見せてもらいました。
赤い部分はよりピンクにして、緑も色変更したそうです。
よりステッカーに近いし、色合いが最初より断然いい。

なので、自分の作業着にも刺繍してもらいました。
かなり気に入っている。