農機具小屋の改造 ガレージライフ

今使っているガレージは、もともと耕運機や農機具を収納するための小屋でしたが、私がバイクのいじり部屋として使用するようになったので、この小屋に付け足す形で農機具小屋がありました。
写真では既に片付いていますが、たくさんの棚と耕運機、なぞの漬物、瓶類、いつのか分からないスタッドレスタイヤなどぎっしり詰まっていました。
今後畑を作ることは無いと判断して、畑はつぶして、農機具の使えそうなものは全て欲しい人のもとへ行きました。
綺麗に片付いた部屋を見ていたらリフォームしたくなり、今回は業者さんに頼まず自分でやってみることにしました。
ちなみに大工の経験はありません。
見よう見まねとネットの情報のみで進んでいこうと思います。
せっかちな性格なんですが、ひとまず眺めて構想を練ります。
先ずここで何がしたいかを考えたとき、特に思い浮かぶものがなく少し増えたバイクで狭くなった現在のガレージを広くするためにこっちに数台保管しようかなという感じです。。

なので、今後ここにエアコンを入れるかどうかは別にして、ひょっとして入れるかもしれないし、隙間風だらけだし、暑いし寒いので断熱材を入れて、全面をOSB合板で貼ることにしました。
決まれば早いです。
近所のホームセンターで材料を購入して作業開始。
天井を貼り始めるが、合板を持って脚立に登って片手で支えて固定するという作業が危ないったらない。
ここまで貼ったものの、急に怖くなってきて友人に応援を要請。
天井完成。
やっぱり二人でやると早いし楽です。
灯りが欲しくてかっこいいのを考えていたけど、会社にこのLED蛍光灯が余っていたのでとりあえず設置。まぁこれでもいいかな。
断熱材は「梱包袋が破れているので特価です」というのを買ってきた。何の問題もない。外袋が破れているだけで1000も安いのはありがたいです。
FBに進行状況をアップすると、友人からアドバイスが出てくるんだけど、ブロックも断熱した方が良いとか言われると、作業の内容が変わってきてしまうのでアドバイスは今後のための知識の引き出しに入れておくことにした。
単純な作業を進めていると、手は勝手に動くけど頭はほかごとを考えていて、入口の戸をどうするか、このままではかっこ悪し、1枚にしたいし、と考えているうちに山の家の納屋に古い戸がしまってあるのを思い出した。
なんかめちゃくちゃ古い戸を発見して、この戸の寸法がほんの少しの加工でここに収まることが判明。
外から見ると、まさに納屋。
中にバイクが入っているとは思わないと思う。たぶん。
そして、作業しては掃除をするのですが、どうしようもなく湧いてくる土埃に辟易して色を塗ることにしました。
年末に会社のフロアを縫った塗料がまだ余っているのでそれを拝借。

中々ムラが取れず計3回塗り重ねました。
これで埃も消えました。
ここから先の作業は集中モードだったので写真がありません。
いきなり完成です。
上出来です。我ながらよくやりました。
ビフォーアフターの写真を並べるとやり切った感があります。


広さはこんなものです。バイクを置くとよくわかりますね。
これから壁を飾って行こうと思います。
しかし、慣れない作業を一気に進めたので久しぶりにぎっくり腰をやらかしました。しばらくは安静です。
ちなみにかかった費用ですが
OSB合板 9mm 34枚x1680 ¥57,120
断熱材      3x3,840   ¥11,520
根太       3x2,080   ¥6,240
ロールスクリーン 2x4,000   ¥8,000
こんな感じです。
様々な道具が揃っているという点はありがたいですね。
道具のおかげでかなりのスピードで完成させることができました。
道具が無ければ無いで工夫するしかないんですけど、それはそれでまた楽しい。

と、これで完成のつもりだったのですが、壁1枚で繋がった部屋に外からアクセスるのが面倒に感じて壁を抜くことに。
ちょうど引き戸のところが抜くのにちょうどいい場所だったので、今回は鉄骨を切るという事もあり業者さんに頼みました。
良い感じで抜けました。
やはり部屋から部屋へ外に出ずにアクセスできるのは良い。
部屋の内装している時にも友人からそれを言われて、いやいや抜くほどのことは無いよと言っていたけど、全然違う!。素直にアドバイスは聞き入れるののありです。
ちらっと写っている引き戸も色やニスを塗ってアップデートしてます。
今までのガレージから見るとこんな感じ。
既に新しい部屋の壁が・・・。僕にとっては宝物でも他人にとってはガラクタで埋められてます。いいんですこれで。僕の部屋ですから。
扉をあえてつけなかったので、ビニールカーテンを取り付け。
付けてから気づいたけど、このカーテンが結構揺れます。
そう、まだまだ隙間風がたくさん入ってきているんです。
とは言え、今までの事を思えば十分気密性は上がっているので気にしないことにします。

30年かけてアップデートを重ねてきたガレージはつぎはぎで統一感が無くてごちゃごちゃしてるけど、これが気に入ってるし、まだまだ引き続きアップデートを重ねて行こうと思います。

 

 

モーターサイクリスト3月号 掲載

モーターサイクリスト3月号にノグチシートを取り上げていただきました。


ネット記事が多くなった最近、雑誌の取材を受けることが少なくなりました。
久しぶりですが、こうしてカラーページで取り上げていただけるのはありがたいです。

取材中に「市場調査などはどうされてますか」というのがあったのですが、今まで市場調査という言葉は知っていても考えたことがなくて、この質問を機に今までどうしてたかなと少し考えてみました。
このバイクシートの加工を始めたころはやはり試行錯誤しながらだったので、お客様にアンケートをとったりしていたのですが、わりと早い段階でそれはやめました。
なぜなら、乗り方、体格、性別、感覚、全員違いますからね。
少々言葉が乱暴ですが、私の考えは市場調査の素人が素人に聞いても何も生まれないという事なんです。100人のデータを取って平均値を出すより、自分が乗って良いと思ったものを提供する。自分が1000km乗ってお尻が痛くないものであれば、例えお客様に合わなくても諦めがつきます。
プロを相手にするときは聞き取りから色々変わりますけどそれは割愛します。
なにより自分が満足していないものを作っていても不安しか出てこないんです。
加工したけどイマイチだったという意見が聞こえれば、開き直るのではなく、またそこから改良を進めればよいわけです。全員を満足させることは不可能なことなのです。

こうして今の衝撃吸収材T-NETやオリジナルウレタン、防水コーティングなど独自の材料と工法ができてきたわけですが、始めたころにはロゴがダサいとか、もっとこうしなきゃとか、そもそもラリーのシートなんて仕事にならんでしょう・・・まぁいろいろな意見をそれなりの人たちからいただきました。が、アドバイスは聞いたけど実践しなくてほんと良かったと今になって思います。
しかし、言われたことって忘れないんだなぁ。
ネガティブな意見だけをバネにしてやってるわけではなくて、大好きなバイクでラリーに出たりツーリングしたりしながら、もっと楽しく乗るにはとシートの可能性を常に考えているわけです。
自分はプロのライダーではないけれど、プロのシート屋なのでプロとはどういうことなのを常に考えて行けたらと思っています。

そんなこんなで、有限会社野口装美は今年で55周年。ノグチシートの部門は35年も経ちました。
これからも宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

工具巻きとオリジナル座布団の宣伝です。

工具巻きの宣伝です。
バハやダカールや各国のラリーシーンで大活躍中の工具巻きいかがですか?



フルサイズとハーフサイズ 少しですが在庫してます。

もう一つ
地味に売れているのがオリジナル座布団。
こちらも10枚ほど在庫があります。というか、10枚作ってなくなったらまた作るという感じで、数えてないけどもうかなりの数作ったと思います。
性能試験はこちらからどうぞ

どちらも代引きにて発送可能です。

bike@a-seat.jpまでxx通販希望とメールいただけばOKです。

どうかよろしくお願いします。

ダカールラリー優勝しました!  

 

2024ダカールラリーでノグチシートを装着したホンダCRF450RALLYに乗るリッキー・ブラベックが自身2回目のダカール総合優勝。

2020 リッキー・ブラベック
2021 ケビン・ベナビデス
そして、新型になったCRF450RALLYで臨んだ2024ダカールラリーで優勝です。
2013にダカールに戻ったホンダチームがこれで通算3度目のダカール制覇となりました。そのすべてのレースでシートを供給してきた当社としては感慨深いです。
リッキー、そして共に戦ったライダーとそれを支えたメカニックやスタッフの皆さんおめでとうございます。



そして、この世界で一番過酷なラリーを戦ったライダーたちを支えたシートを提供できてることに誇りを感じますし、トップライダーたちが求めるダカールスペックのシートが、世界一のラリーで使用され、そのシートの耐久性と快適性がそのまま一般のお客様にお届けできているというのもシートを作る側としてはうれしい限りです。
そして、このハイスペックなシートを製作しているノグチシートのスタッフにも感謝です。

とにかく優勝はうれしい。
だって、世界一ですもの。
世界一のシート屋と今日だけは言わせてもらおうかな。
岐阜の田舎で社員10名にも満たない会社で作るバイクシートが、世界最高峰の舞台でてっぺんに立ったんですから。それは気分いいですよ。

 

こういったレースにかかわる仕事をしていると色々思う事が多々あるのですが、そんな時に思い出すのがこのCM

たいてい報われない・・・そうは言っても、続けることで見えてくるものがたくさんあることも知りました。

これからもダカールスペックのシートをさらに磨いて、レースではより速く、ツーリングではより遠く、全てのバイクライフをより快適に!を目指したいと思います。

ノーデン901エクスペディションの発表試乗会

ノーデン901エクスペディションの発表試乗会があるので御嶽にこれませんか?

と頼まれて、なんで僕?もっとちゃんとしたインプレができて絵になるライダーたくさんいるでしょ?
いや、野口さんは普段大きなバイク乗ってるし、経験もあるし、何より御嶽まで近いし!と説得され、確かにこうした業界のイベントには興味があったので行ってきました。
場所は今年オープンしたクシタニが運営する御嶽エクスプローラーパーク。
資料を貰って新型の説明を聞く。
とりあえず、厳しめなルートは封鎖してあるので無理やり入るなという事でした。
ゲレンデの脇を通る舗装道路も眺めがよくて、先ずは舗装道路での撮影。
八月の初旬に撮影したんだけど、下界は30度後半なのにここは気持ちいい風が吹いていました。
カメラマンと僕の二人体制なのでレフ板持って撮影のお手伝いしたりもしました。
ゲレンデに作られたコースは初心者でも走りやすいコースで、そうは言っても結構な斜度があるところがあったり、アドベンチャーバイクでそれなりに走るには体力もいる。そんなに一生懸命はしらなくてもいいんだけど、このノーデン901が見た目以上に軽く扱えて、少しくらいのガレたところでも結構軽快に走れたので、ついついグルグルと周回を重ねてました。
用意されていた食事も、魚と肉から選べて写真の通り豪華でおいしくてとても満足でした。
インプレの記事はここから

内容はまぁお察しください。
普通にダートで楽しめるバイクなんだけど、それを伝える語彙が自分には少なくて、その場で語ったことを読んでいただく方に分かるように通訳を通して書いてもらっています。
僕のプロフィールもかなりなものになってますけど、ラリーが趣味でそれが高じてシートを作っている感じにただの人です。

色々良い経験させていただきありがとうございました。