セロー250ファイナルエディション

セロー250ファイナルエディションのシート改造です。

シートの高さを、一番低い部分を30mmアップしてシートの角度を変更。
張替えの生地は座面にウルトラスエードBK3黒を使用し、サイドはSH3の緑。

SH3の緑がファイナルエディションのカラーとうまく合っていると思います。
ノーマルと比べると、形状の変更もあり印象が随分変わって見えますね。

セローのシート改造のご依頼は結構多いので、カラーの参考になれば幸いです。

 

 

腕ミシン使って小物製作

この前買った腕ミシン。何ができるか、いろいろ試しているところです。
手っ取り早く「袋物」を色々作ってます。
平らなテーブルミシンでは、できなくもないけど困難だった部位が楽になる「はず」なので、それを実際検証してみるわけです。
そうしているうちにあんなことやこんなこともできるんじゃないかと言うアイデアが湧いてきます。
そうなれば仕事として対価をいただけるような製品ができるかなと思っています。
先ずはこの前のブログで書いたR100RSの小物入れ

次はハンターカブのフロントキャリアの上に装着するバッグを作ってみた。
うーーーん・・かっこ悪い・・。何かが違う。わからないけど何かが違う。
でもこの大きさがあれば容量だけは十分なので、ペットボトルやおやつ入れなど直ぐ出したいものを入れられます。

CRF450Lに乗るときは工具すら持たないこともあるので、マルチツールやちょっとした便利グッズを入れるバッグが前から欲しかったんです。
ハンターカブの失敗も踏まえてなるべく小さくスタイル良くを気にしながら製作。
材料はとても良いです。PVCでバックコーティングされたナイロンオックスを使用し、ファスナーは世界のYKKが誇る最強の10号ファスナー。砂漠での砂の噛み込みやマディでの泥の付着でも引っ掛かりません。容量オーバーのものを詰め込んで無理やりファスナーを締めても、よほどのことがない限りパンクしません。
そんなわけでファスナーを隠すフラップはつけていません。(面倒だって話もありますが・・)

いかがでしょう、そこそこな形になってきたかなと思ってます。
しかし、まだまだ仕事としてはいまいちですね。

と、インスタにも書いたのですが早速メールが届いた。

ちゅうもん書 って。笑。しかも寸法がマニア同士の暗号。
だからまだですって。
もっとひどいのが
このスペースにバッグが欲しいという写真(笑)
具体的なのか抽象的なのか、考える時間だけでもなかなかな時給です。
いや待ってください。
製品に請求書付けるレベルまで上げてから広告します。

いつまでたっても勉強と練習は続きます。

 

 

腕ミシンを導入しました。

今までこのミシンがなくても、保有しているミシンで当社の仕事はカバーできていました。

しかし、このミシンで今まで苦していた加工が、早く綺麗にできるようになります。できるはずです。
と言うのも、便利なのは分かっているけれど、肝心の加工する手がこのミシンに慣れていない。
なので、最初は上手くいかず、綺麗にできず、作業も遅いと思うけど、それを超えると今まで以上の品質と加工スピードのアップになると思っています。
バイクと同じでセッティングをしっかり出せばいいのです。

と言うわけで、このミシンの得意な袋の縫製品を作ってみた。
平ミシンでは相当大変な小さな袋物のステッチも楽々です。
とは言え、縫う自由度が高いミシンが故、ステッチがあちこち逃げてしまう。
あとは練習とセッティングです。

まぁまぁいい感じです。

#r100rs

ノグチシート オリジナルウレタン

ノグチシートのオリジナルウレタンを作り始めてちょうど10年になります。
オリジナルのウレタンを作るにあたって、先ず難しかったのが作ってくれるところがない。
当社が発注する量なんてメーカーにとっては利益のある仕事ではないので、それを見つけるのが大変でした。
大手のメーカーに問い合わせても返事すら来ないのはざらで、担当者に話ができても、私からの要望が多くて最後には「・・うちでは難しいですね・・」と話が終わるパターン。
いやいや、はっきりと「儲からないし、面倒だからやりたくないです」と言ってもらったほうが気が楽です。できないのではなくて、難しいならなんとかなるんじゃないですかねと思ってしまうのです。
あきらめが悪いので、いろいろ当たっているうちに今のメーカーに行き当たり製造をお願いしています。
当社専用の金型を作り、「難しい」薄物のスライスも工夫してやってもらっています。オリジナルウレタンは今までミディアムとハードと2種類の硬さで作っていました。
その使い分けは用途や好みにもよって様々ですが、この10年で自分自身で試してきた結果と、ダカールラリーや当社で改造したお客様の感想を踏まえて、オリジナルウレタンの硬さを1種類にしました。
いろんな硬さを用意できればいいのですが、たくさんあってもお客様が選ぶことはできないと思います。
今回1種類にしたこの硬さに関しては、私自身がラリーで使用したり、ロードバイクでロングツーリングしたり、プロライダーのハードな使用においての感想や劣化具合を総合して決定しました。
オリジナルウレタンで作ったシートで7日間毎日乗り続けるラリーや

のんびりと1500km程度ツーリングでシートを試したり・・。

ちなみに下の写真はダカールラリーで使用したシートを半分に切って、ウレタンや衝撃吸収材T-NETのへたりなどのチェックをした写真です。


ウレタンの接着面や、防水の接着面などを見るだけで貴重なデータがレース後のシートウレタンから得ることができます。
市販車のシートウレタンに硬度の違うウレタンを張り付けて改造するわけなので、硬度や密度の違いで接着面に問題が起きたり、素材そのものが破壊されることもしばしばあります。なので、世界一過酷なラリーで使用したシートの分解などは、普通では手に入らない貴重なデータとなります。

今までこのブログで何度も「シートは硬いほうが良いか、柔らかいほうが良いか」について書きましたが、結論は出ていません。
しかし、基本的にノグチシートが提供するシートは、私にとって一番具合のシートなのです。お客様に喜ばれるかどうかは、作ったものを乗ってもらわないとわからないというのが現状です。なので、先ずは私が快適だと思うシートを作ることが製作する上での最低条件だと思っています。
それが、今回の1種類に絞ったウレタンの硬さとなります。
あとは高さやカバーのデザインなどお客様の希望をつけ足していくことで、よりお客様にご満足いくシートになると思っています。

快適なシートについて考える
と、以前のブログにも書きましたので参考までにどうぞ。

自作される方も、このウレタンは材料販売していますので、ご注文いただければ1枚から販売します。

 

2021ダカールラリー優勝のシート

2021ダカールラリーで優勝したケヴィンのシートがサイン入りで届きました。
まさにレースで使用した本物です。

シートが届けば、ここはどうだ、あそこはどうだと気になる場所があるのでじっくり見まわします。
触った感じのクッションは問題なし。
ウエルダータグはなんの問題もなく溶着部分の剥がれやロゴの欠けなどもありません。

汚れてはいるもののサイドのHONDAのロゴプリントも損傷は見られないです。


裏側です。こちらは特殊な生地で裏側を覆っています。これもテスト時に指摘された問題をクリアしたようです。

耳栓がリアルです。カード入れもマジックテープの強度も変わらず、裂けや破れもなく問題ない状態でした。ちなみにセンターの穴は最初は開いていませんが、現地でメカがスタンプの大きさに切っています。

これで当社には、2020優勝のリッキーのシートと2021優勝のケヴィンのシートが並ぶこととなりました。

シート屋にとって、これが一番のトロフィーかなと思っています。

忙しいレース後にこれらの手配してくれたスタッフ方々に感謝いたします。