シートの改造をするとき一番悩むのがカバーのデザインだと思います。
私も意見を求められることが多いのですが、長年シートを見てきて出た答えは
「黒なら間違いない」
です。
しかし、それだとせっかく張り替えた満足度がいまいち満たされないということで、黒でもトーンを変えたり、ステッチの色を変えたりとアクセントをつけたりもします。
もちろん当社ではいろんなカラーを取り揃えておりますので、ご希望に沿ったデザインや配色も可能です。
こうして言葉で説明しても分りづらいので少しずつですが完成品のシートの写真やお客様から頂いた装着写真をWEBで紹介しています。
これからも写真を増やしていきますので、皆様の参考になればうれしいです。
アメリカから届いた羨ましい写真。 Fun ride from USA
シートのサンプル Sample seat.
シート改造の打ち合わせはお客様が遠方の場合、メールでやり取りすることが多いのですが、やはり素材に触れて直接説明が聞きたいということで、当社まで来ていただくお客様も多く居られます。
このシートは当社で打ち合わせを行うときに、お客様に見て、触っていただいて、ご自身のシートのデザインのひとつの参考にしていただいているものです。
1つのシートでたくさんの技法や素材の違いを表現したいのですが、詰め込みすぎてもよく分からなくなってしまうので、一般的な技法を盛り込んであります。
上の2枚の写真は、シングルステッチを側面か座面にするかで見える印象が変わるというもの。
ロゴのプリントや
最近はじめたウエルダータグの取り付け見本
従来の織ネームの取り付け例も。
黒い生地に赤いダブルステッチを掛けるとどのように見えるのか。
また、左の滑り止めレザーに対して、一見滑り止めに見える右のディンプルレザーのすべり具合の比較など。
左はウルトラスエード(アルカンターラ)、右がエクセーヌ。触って座ってみて、その感触を確かめていただけます。
これからの季節は炎天下に、このサンプルシートを外に置き、10分程度で変化するビニールレザーやウルトラスエード(アルカンターラ)の温度変化も体感していただけます。
サンプルシートに盛り込めなかった技法は別のサンプルシートで説明しております。
座面に施すタックロールや
ステッチとは一味違うパイピング処理など。
カバー見本だけではなく、一般的な素材から当社オリジナルウレタンなど様々な素材の感触も比較しながら確かめていただけます。
遠方の方ですとなかなか当社まで来て打ち合わせが難しいですが、こうした現物を見ていただくとより一層、自分だけのオリジナルシートのイメージが広がります。
当社で打ち合わせを希望される方は、電話(0575-28-2057)かメール(bike@a-seat.jp)でご予約をお願いいたします。ご予約の際にはお客様のお名前、電話番号、車種などもお知らせください。
通常の営業時間は平日08:00-17:00 土日祝はお休み。ですが、担当者との時間が合えば時間外、休日も可能です。
以上、よろしくお願い申し上げます。
ウルトラスエードのお手入れ Maintenance of the ultra suede
ウルトラスエードと言っても、まだアルカンターラという名前のほうが強くて、お客様に説明するときはアルカンターラと言った方が話が早く、それが高級な素材であることも理解いただけるのが現状です。
アルカンターラとかウルトラスエードとかエクセーヌって、その違いは何なの?とよく質問を受けてお答えしていますが、それを説明してる記事があったのでリンクを張っておきます。
しかし、この記事にあるように東レが販売しているエクセーヌとウルトラスエードは同じものではなく、大きく分けるとウルトラスエードは車両専用ブランドでエクセーヌは雑貨用となります。また、イタリアのアルカンターラと今まで日本で製造していたアルカンターラ(現在名はウルトラスエード)も耐久性などの違いがあります。ややこしいですね・・。
更に詳しいことが知りたい方は直接当社にメールください。
この素材については、メンテナンスについてよく質問されるのですが、それほど気にせずお使いくださいとお答えしています。汚れた場合も簡単な洗い方で良いし、防水スプレーや防汚剤等の使用もしないでくださいと説明しています。
さて、ダカールを走って汚れたまま帰ってきたCRF450RALLYのシート
シートは汚れたままでした。
なので、内部の検証をしてから返却するに当たって一旦綺麗にしてと思い、一般の方にも推奨している洗い方で洗ってみました。
土がこびりついています。
ブラシや爪などで引っ掻いたレベルでは取れない汚れです。
バレーダのシートはウユニ塩湖の塩水が染みこんでいるようでした。白く塩が浮いています。生地自体も塩水で固まってごわごわしています。
バレーダのシートは剥がしてカバーのみ洗い、ピゾリトの黒のシートは防水コーティングの効果も再確認するためシートのまま洗いました。
手洗い用石鹸と写真に写っているブラシで少し乱暴に洗ってみました。
とにかくブラシでこする、こする、こする・・・。
何度も水で流し、泡も汚れも出なくなった頃に洗濯終了。
この時点で黒のシートのスポンジに水の浸入がないことを確認。
乾いたタオルで毛並みに合わせて後から前にタオルを流して水分を取り、天日に干します。
特別な洗い方はしていません。写真で撮った以外の洗いはしていません。
そして結果がこれです。
写真を見ていただければ説明は要らないと思います。
新品に!とは言いませんが、肌触りや質感、表面の荒れ具合などまだまだ問題ないレベルで、もう1レース使えそうな感じです。
こうした情報をお届けできるのも、世界最高峰のラリーで酷使されるシートを作っているからだと自負しております。
「レースは走る実験室」と本田宗一郎が言ったけれど、まさにその通りだと思います。
勝つために実験を繰り返しながら登っていくんだと思います。
ノグチシートが勝つわけではないけれど、シート屋として勝ちたいことは沢山あります。
そのためにこれからも実験を重ねていきたいと思います。
ロゴマーク Welding TAG
ロゴマークについては先日もプリントロゴについてお話をさせていただきました。
大きなプリントロゴは少し目立つから、小さなワンポイントのノグチロゴを希望されるお客様には織ネームを縫製していました。
こんな感じに取り付けをしていました。
織ネームは一般的でアパレルなどでも良く見る。見飽きたといったほうがいいかな。これでも十分なんだけど、もう少し感じのいいロゴを取り付けられないかと考えていたら、某メーカーのシートカバーになかなか良さそうなロゴを見つけました。
しかし、その加工方法や材料の名前が分かりません。とこに頼んでいいのかも分かりません。
そのヒントになる某メーカーのシートカバーのロゴ部分を切ったり漉いたりルーペで見てたらなんとなく分かってきました。
しかも、当社にある機械でそれが出来そうだということも。
さて、どこに注文したらいいのかからスタートして、思いつくキーワードで探すこと数日。
問い合わせメールを送ること数十通。
最初は電話で問い合わせていたけれど、説明が上手く出来ないのでメールで参考写真を送ったほうが早いと判断したわけです。
関東の会社から返事があり、話を聞くとまさに探していたものでした。
そして、発注。待つこと1ヶ月で完成。
多分いけるだろうと思い、合計金額は上がるけど単価が下がるので、いきなりの1000枚発注。
金型を作り、そこに色を流して成型しているので綺麗なエンボスマークになっています。
さて、マークは良い感じに出来た。
問題はバイク用シートレザーに上手く付けることが出来るかどうかだけど
早速やって見た結果 付く!!!!
表面が凸凹なビニールレザーにも付く!
エクセーヌやウルトラスエード(アルカンターラ)にも強力に付くことが分かり、これは予想外だったので繊維関係にも縫製ではなく、熱で取り付けらる可能性が出てきた。

綺麗に溶けて一体化しています。
耐候性もあり、もちろん防水です。高圧洗車機の水を当てても吹き飛びません。

もう少し取り付け方法を吟味して製品に付けていきます。
沢山あるので、これでキーホルダーも作ってみようかな。
縫製もできるので、作業服にも付けてみよう。
製品を手に取るお客様も、作っている職人も綺麗な物が出来上がるのは嬉しいものです。
ノグチシートは乗り心地だけに限らず、美しさもどんどんグレードアップしていきます。



























