バイクシート以外の仕事  Other works

野口装美はバイクシートだけ作っているんですか?
バイクシート以外になにをやっている会社なんですか?

と、よく聞かれるのですが、一般的にいうメインの取引先(取引の割合が3割越えるところがないのです。そもそもどこかにぶら下がって仕事なんて怖くてできません)がないので、「張る」仕事と「縫う」仕事を主にしていますと答えて、その後に具体的な製品案内をさせていただいております。

当社の職人ブログからの抜粋です

年末は椅子の修理も増えてきます。
5556ダイニングチェアの張替です。本革が古くなってひび割れてきたので新しい革で張替です。
333近所の美容室の待合ベンチです。このくらいのベンチだと新品を買ったほうが安かったりするのですが、お客様が「これが気に入ってるからこれを張り替える」ということでした。
8腐ったウレタンを全部取り替え、底の割れたベニアを新品に交換
9錆びた脚もピカピカにします。
12同じような柄のビニールレザーが在庫にあったので当事のように復元しました。
337フォークリフトやトラクターなどの座席の張替もします。
336籐の破れにも対応しております。
335こちらは新品のクッションです。円柱状のウレタンに1枚の生地を巻きつけて張ります。
まさに「張る」と言う言葉がぴったりの作業です。1枚で張ることをボウズ張りと言い、張り作業の中では一番技術が必要です。やるとわかりますが、手順を知らずにやると、端面は張り切らず凸凹になり、数ヶ月でシワが発生して見苦しくなります。当社で張ったクッションはそう簡単にはシワが発生しません。
13全国のホテル、旅館、飲食店で使う座布団も作っています。12月だけで1,000枚は軽く越えています。
14これも座布団のようなものです。クライミングジムで使用するマットです。
445某有名ブランドの椅子のクッション部分です。綺麗にエッジも立っていて、裏側の処理も美しいです。どこにも生地を留めた針が見えません。

1特注ソファのクッション一式です。ウォールナットのフレームに収まるのですが、フレームは見ることなくクッションのみ製作です。セットされたところも見て見たいのですが、大きなフレームを運ぶ手間もあるのと、図面さえあればクッションの潰しを考慮した寸法で製作できるからこその業なのです。なので、木工屋さんと同時に製作を進めることができて納期の短縮にもなります。
IMG_6468大量にあるこれは工作機械で使用する濾過フィルターオークマのマシニングなどで使用するフィルターを全てうちで製造しています。協力会社さんで製作して、検品だけは全数当社の目を通してからの出荷です。消耗品なので国内はもとより世界各国へほぼ毎日のように出荷しています。
フィルターと言えば、浄水器のフィルターも当社で製造しており、こちらも毎月たくさん出荷しています。
66警察や病院などのヘリポートで使用する吹流し。これも縫製の仕事です。

キャプチャと、まぁこんな感じで、特注から量産品、リペアまで幅広く工場は対応しています。
よくもまぁ、あれもこれもやるねと言われますが、あれこれやったほうが仕事が飽きないじゃないですか。僕自身も、高校を出て某巨大企業のラインに入り、毎日プレスのボタンを朝から晩まで押し続けて1ヶ月で逃げ出した人間なので、面倒でもいろんなことをするほうがいいんです。基本モノ作りの会社です。そこがブレたら終わりかな。

バイクシートに限らず、こうした仕事も野口装美を支えるとても大事な仕事です。

 

3D刺繍  3D Embroidery

まだまともに刺繍ができないでいるのに、その表現の可能性ばかりに目が行ってしまい、いろんな技法に手を出しています。
先日JCRのジョニーキャンベルからプレゼントをいただいて、その中にJCRのキャップが入っていました。
IMG_6464正面から見ると分かりにくいかな。
IMG_6463IMG_6462分かりますか?JCRの文字が膨らんでいます。
これを3D刺繍と言うそうです。

数年前から良く見かけるようになりました。キャップなどでよく見かける刺繍です。
やり方もyoutubeで検索するとたくさん出てきます。
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英語はわからなくても、見るとなんとなくやり方が分かります。
膨らみを出すために挟み込む素材も見ればだいたい分かります。この辺りの素材は別の仕事で使っていたりするので、早速それを使用して打って見ました。
IMG_6465一応ツバメのつもりです。
手前が一般的なタタミ縫い。奥が3D刺繍したもの。
IMG_6466膨らんではいますね。
これも、縫い方のプログラムにいろいろノウハウがあるようです。先ずは一緒に縫う発泡材が見えないようにしなきゃいけない。
そのためにどう糸を落としていくか。
独学といいながらもネットで方法を探しまくる日々です。

 

レカロシートの張替 RECARO SEAT REPAIR

椅子屋なので椅子と名がつけば大体のものは張替ができます。
しかし、その手間から新品を買い直したほうが良かったりする場合や、特殊な治具が必要な時もあります。そんな時はお客様と相談の上、良い方向を探って行きます。

さて、レカロシートの張替や修理が続きました。
余談ですが、後に写っているエンジ色のクッションは伊豆のレストランの座面。右後の台車に袋詰めされて乗っているのはアメリカ向けの眼科椅子の枕部分だったりします。
本題です。
1レカロのAM19シリーズ。各部が細かく体に合わせて調整できる高級機種です。
長年使ってカバー地が擦れてきたので張替を依頼されました。
2エクセーヌでの張替です。やはりエクセーヌやアルカンターラの肌触りは一年を通して良い物です。
3もちろん見た目の質感もとても良いです。

続いてレカロのDSV こちらも電動タイプです。
4カバーを剥がす前から中が見えます。乗降車する際に必ずつぶしてしまうシートのサイド部分が酷いことになっています。
5・・・・・・・・・・・・・。
当社のオリジナルウレタンで作り直しです。
6ラバーマットも定番の裂け方をしています。こちらも当社オリジナルのラバーマットに張替です。
1サイドのウレタンも成型後、類似の生地で部分張替。
2張替えた生地は全く同じではないですが、変なツートンにもならず車内に収めれば気にならないレベルです。

これで当分の間不快な思いをせずにドライブできますね。

 

刺繍ミシンはどうなってる?  Embroidery machine

中古の刺繍ミシンを買ったとブログに書いたのが9/24

そして、10/4には少し進んだと書いた。

が・・・・

刺繍をするためのソフトが届き、自分でプログラムを組み、刺繍をする・・・・けど上手く行かない日々が続いています。

機械の調子が悪いのか、プログラムが悪いのか、さっぱり分からないまま毎日続ける。とにかく続ける。土日もやる。聞く人がいないのでネットと説明書だけが頼り。独学まっしぐらです。
修理屋さんは遠方で、一回来ていただくと交通費などなどそれなりの費用が必要なわけで、なので余計にがんばろうって気になるんです。
毎日やっていると頭に血が上って根本的な原因が見えなくなるかなと思って、ここ最近少しミシンから離れてみました。といっても2日くらいですけど。

そうしたら思ったとおりで、不調の原因が見えてきた。全部じゃないけど少しね。
やっぱり、こん詰めるとよくないってことです。
こんな刺繍が打ちたいという完成図はとっくに出来上がっているので、それに近づいて行けばいいのでゆっくりやればそれが一番の近道かもなって思ってます。

刺繍屋さんが見たらなにやってんだって感じでしょうが、ゼロからここまでこれたので自分としてはわりと満足しています。

練習ばかりじゃあれなので、先日の脱出ゲームにお土産をと思って水道橋重工のワッペンを作ってみた。
IMG_6144依頼はされていないんだけど、みんなに見てもらおうとアイロンで付けるワッペンを作ってみることにした。辛口評価は凹むけど、バネにもなるからね。
ワッペン作りには「置き縫い」って方法もあるんだって聞いたけど、今日はこの枠一杯で並べて作ってみた。
近所の生地屋さんで生地と生地の裏に貼り付ける芯地を買ってきた。
IMG_6146糸が切れたり、絡んだり、ささくれたりするけど、今までに比べたらその不具合は劇的に減った。

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こんな感じで動いてます。
IMG_6151できたら枠から外します。
IMG_6152裏にアイロンプリント用のフィルムを熱圧着します。
IMG_6153ギューーーーーーーーーーーー
IMG_6154フィルムが溶けて裏地と密着しました。
IMG_6155半田ごてに見えますが、半田ごてほど熱くなりません。これで切り離します。
IMG_6157外周を縫った糸に沿って溶断します。外周の糸はレーヨンなのでこのコテの温度では溶けないんです。生地と芯地とアイロンフィルムは簡単に溶けます。なので、外周に沿ってコテ先で溶かしていくと。刺繍文字を良く見ると糸で繋がっていますね。この糸は後で切るんです。文字全体が一筆書きになっているわけです。自動で糸を切るシステムがあるんだけど、それを多用すると糸の調子が・・・なんです。
IMG_6158ステッカーの裏面の紙を剥がすようにペリペリとめくります。
IMG_6159簡単にできる作業です。どんどん切り抜きます。
IMG_6160完成! アイロンでペタっと付けることができるワッペンの完成です。
IMG_6163脱出ゲームの準備の日は友人の誕生日ということもあり、友人が経営する会社のワッペンも大急ぎで製作。

肝心の自分のところのはどうなんだよ。って言われそうですが、自分のってのはけっこう後回しなんですよ。じっくりやりたいというか、妥協したくないといういいわけで結局進まない。
それではダメなので作ってみました。
IMG_6209チームランドクルーザーのヘッドレストに付けるワッペンの依頼もあったので、そちらにはドライバーやナビの名前を入れてと。生地の余白部分で自社ロゴワッペンの完成。もう少し詰めていかねばならないかなと思うけど、ここまでこればOKでしょう。

どこまでいっても100点はないんだろうけど、人様に出せる80点くらいまでは行かないとね。
まだ、「さー皆さん、どんな刺繍でも請け負いますよー」とはいきませんが、2ヶ月でここまで来たんだから、1年後はそりゃーもう素晴らしい技術を身につけているでしょう!

知ってる技術とできる技術ってのは、ほんと大きな差があるなぁと刺繍をやりはじめて思ったこと。簡単そうに見える一般的な技術には簡単に見せる技術もたくさんつまっているってこと。

さぁ今日もがんばろう。

Morrisonからの贈り物  Wood carving

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じゃーーーーーーん!!!

モデルは俺です。云わなくても分かると社員にも言われました。
作ってもらうときにどんなイメージを伝えたのか忘れてしまっていたけど、確かマイスターとかクラフトマンシップ溢れるとか・・そんな感じで・・・って。無理を言ったのだけは覚えている。

大作家むらちゃんに後は任せて、届いたのがこれ。
っていうかすごく似てる。眠たそうな感じがかわいい。いつも眉間にしわ寄せてるって言われるからね。
どこかの議員さんとか何とかが胸像作るくらいなら、その人の功績をあらわしたむらちゃん作品にすればいいのだ。子供に大人気間違いなしだよ。

むらちゃんって?と言う人に・・・
友人の木彫り作家 ムラバヤシケンジさんから「野口シートの工具巻きで自分の彫刻刀巻を作って欲しい」と言う依頼があり、じゃぁ俺は彫刻刀巻作るからむらちゃんのオリジナル作品が1つ欲しいなってことで、先ずは試行錯誤の末、彫刻刀巻は完成した。そしてそのお返し言うことで、こんな素敵な作品をいただいてしまったのだ。
IMG_5838フフッ 角度を変えて。
でっかいハサミでどんな生地でも切って、小脇に抱えた様々な素材の生地で何でも張るよー!!!
IMG_5839台座には KING OF SEATの文字が。
IMG_5840そしてこのバックショットを見て。
くびれたウエスト、引き締まったヒップ。地に足が着いているこの感じ。いいね。

これからは当社のカウンターでお客様を毎日お出迎えいたします^^

10月14日まで CANNNA家具店の子ども展にムラバヤシケンジさんの作品も展示されています。
名古屋市東区です。お近くの方はどうぞ。

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