砂漠でシートを作ってます。   その2 HRC Test in the desert with King of seat.

テストのフィールドを変えてこんなところに来ました。


随分と砂漠らしさが出てきました。


大きな砂丘は遠くに見えます。

この場所。線路が地平線の果てまで真っすぐ。後ろを見ても真っすぐ。この小屋は何だったんだろう。家?駅?売店?この小屋以外に周りに建物はなし。街までは10数キロあります。この小屋以外、360度何にもありません。小屋の壁には銃弾の跡がたっぷり・・

ここで休憩をしてまだ走り出すのですが、こうした休憩時間にシートの評価を聞いたりします。

今回のテストのために様々な仕様のシートを持ち込みました。


ライダーの好みが優先されるシートは単に高さや座面の広さだけではなく、ライダーにとって最も心地よい感触、もしくは、座っていても違和感を感じ無いというか、シートのことを考えずただひたすら走ることに集中できるものが一番と考えています。


例えばライダーが硬いから柔らかくして欲しいと言ったから、そのまま柔らかくすると、柔らかくなった分沈み込みが大きくなるので、今度は低いと言い出す。そういった感じで、要望に対してしっかりした対応をしないと好みに合うシートが作れません。

又は、加速時にしっかりとお尻をホールドして体が遅れないシートであればいいんだけど、そうでない場合、ライダーからは「お尻が滑る」の一言だったりします。滑り止めのカバーに変えるか、少し沈み込みの良いウレタンに変えるか、その場でなければ伝わらない一言が重要だったりします。


とにかく目の前にライダーが居て、走ったすぐに感想が聞けるのはとても良いです。

サスペンションのようにシートのセッティングを変えて、シートの場合は交換したり、ウレタン足したり引いたりですが、ライダーが  いやー、良くなった!これが好き、この感触この高さ!とか言ってくれると本当嬉しい。

とまぁちょっと真面目なこと言ってますが、美味しいもの食べて、楽しくやっています。
やっと食べることができたIN-N-OUTのハンバーガー。
基本のおつまみおにぎりせんべい。


昨日の夜みんなで食べたステーキの付け合わせで、白いピーマンの焼いたやつだと思って一気に丸かじりしたものがハラペーニョだったおかげで、僕のお尻はガンガン照りつける太陽より熱いです。

 

砂漠でシートを作ってます。 その1 HRC Test in the desert with King of seat.


砂漠と言うか、こんな荒野にきています。

細い竜巻がゆっくり移動してきました。日本的に言うなら「昇り竜」なイメージですね。幸先よさそう^^


まだ涼しい方らしいですが、十分に暑いです。

で、なぜこんなところに居るのかと言うと


そう、あのHRCのCRF450RALLYのテストに同行するためにやってきました。

今回のテストで、ライダーのシートに対する要望をその場で対応するため材料や道具を持ってきました。



こんな感じでやってます。

この場ですべてが解決するとは思えませんが、ライダーの好みや、その体格など、直接会うことでいろいろ得るものは多く、日本で伝えられるオーダーに対しても、いままで以上にライダーに近い立場でシートを作ることができるのではないかと思います。

何よりこうしてダカールマシンのテストにシート屋として参加していることが自分にとって、なかなか感慨深いものがあります。

まだ始まったばかりですが、色々勉強したいと思います。


移動の車の中は年代が近い二人が盛り上がる懐メロポップスでいい感じです。

ファクトリーチームのテストなのでどこで何をしてるとかあまり詳しく載せられないですがレポートはもう少し続けます。

 

アフリカツインのシート 配達

先日のジョニーキャンベル用のシートの続き。


梱包して


こんなガレージに来て

直接ジョニーに座ってもらってセッティング。

バハ1000のレジェンドが目の前でシートに座って評価するってのはめちゃくちゃ緊張する。


で、うーーん、ここをもう少し丸くとか、微妙な段差をなんとかとか、当たり前だけどシビアな要求が出てきます。

そして、軒先を借りて作業開始。道具は全て持参。


カバーを剥がして、削って、また張って。


とても気さくなジョニーだけど、シートにまたがって感触を確かめる時の目の怖いこと。

ひとまずこれでよかろうとなり、ひとまずホッ。

その後、ジョニーのとーーーっても広い敷地にある家やプールやガレージを見学して、ただただため息漏らしつつ、素敵な1日目を消化です。

さぁ明日から本番です。

 

アフリカツイン  CRF1000L AfricaTwin

 

アフリカツインのシートに限らず、シートの改造でお客様が心配されるのは耐久性です。
改造をしてから5,000km以上走り、毎回ダートを含んだ行程で、一般よりハードに使われたシートが再改造で戻ってきましたので紹介します。

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北海道4デイズラリーも走ったアフリカツイン。
あふりか20168 (1)あふりか20168 (3)座面はウルトラスエード(アルカンターラ)の赤のパンチングです。毛玉の一つもありません。北海道のラリーは最終日雨に見舞われるなどしましたが、それでも座面の荒れは見られません。
あふりか20168 (2)ウレタンのへたりも現状全く問題なし。
こうした使用後も分かると安心して高級な素材を選ぶことができるかと思います。

そして、重なるもので海の向こうから同じくアフリカツインの改造依頼。
1ライダーはバハ1000、11回優勝のジョニーキャンベル。
つい先日、ノグチシートオリジナルの工具巻きを買ってくれました。
13754675_1444012742290999_3505936966888604876_n彼曰く「アフリカツインで速く走るためには、スタンディングしやすいアンコ盛りと、腰が引きやすい形状が欲しい」と言うことで、いろいろ考えて作ってみました。
nwe_img_160モーターショーではこうしたワンピースのシートが装着された写真を見ましたが、今のところパーツとしても販売されていないので、これをイメージして作りました。

あふりか20168 (5)奥のシートは標準シートの形状そのままです。
手前がジョニースペシャル。フロントシートを25mm程度盛り、衝撃吸収材T-NETを挿入。
装着した時にワンピースのシートのようになるようにリアを削りました。
あふりか20168 (4)
巾も腰を引きやすく内股の引っ掛かりが極力少なくなるように幅を詰めました。50mm以上狭くしています。光の加減でシート前部が広く見えますが、この部分はノーマルを踏襲してます。

速く走るために、スタンディングしやすく、前後の体重移動もしやすいという2点に絞ったシートはどのような結果を出してくれるかインプレが楽しみです。

 

 

 

DESAFIO RUTA40 HRC 優勝

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南米で行われたDESAFIO RUTA40
HRCは1-2-3位とポディウムを独占しました。
おめでとうございます。

2016ruta40 (3)優勝したのは地元出身のケヴィン。

YouTube Preview Image
2016ruta40 (2)2016ruta40 (4)まぁ、最大のライバルであるKTMファクトリーチームが出ていなかったということもあるけれど、勝つ感覚は大事だと思う。
13530475_1065163226901315_1063656871_nしかし、雪の中でバイクのラリーはちょっとイメージと違うなぁ・・。

2016ruta40 (5)ノグチシートは南米ホンダチームにもシートを供給しており、忙しい現地から、わざわざこんな写真を送ってもらえました。
IMG_0334南米ホンダは黒色、HRCは赤のウルトラスエード仕様です。
13521147_1065162370234734_1474899294_n新しい素材のテストも同時に進行してます。

さて、今回はシートだけではなくこんなものも製作。
1ナビタワーの雨除け。
レース10日前の依頼でバタバタしつつなんとか形にした。
話があった当初は、シャワーキャップでいいじゃん。使い捨て出来るし、かさばらないし、安いし、何より防水性は完璧だし。
しかし、そこはファクトリーマシン。
かっこよさも重要なのです。
raincover (3)送られてきたナビタワー見て感動。なんだこのカーボンの造形は・・。かっこいい。
自分が今まで使ってきたナビ周りの作りとは、比べるレベルでもないくらい素敵なものでした。詳しい写真を載せたいところだけど、そこは勘弁ください。

生地はレインウエアー用の最高級の生地を使用。
作ってはかぶせ、かぶせては外し、あーだこーだ独り言を言いながら試作すること10数個。
これなら簡単に装着して、簡単に外せる。乱暴に扱っても破れないというところまで来た。
でも、のっぺりした赤いカバーだけでは、なんか寂しいなとロゴをプリント。
raincover (1)企業ロゴで遊ぶと広報から色々言われそうだけど、まぁ言われた時に対処すればいいかな。軍用機などの整備カバーについているタグ「REMOVE BEFORE  FLIGHT」をちょっと変えて、ホンダのウイングマークと合わせてREMOVE BEFORE FLYってプリント。
なんとなくそれらしく見えてきた。
縫製した部分にシームテープを貼り、最後の実験。
raincover (8)10分ほど人工の大雨を降らせてみました。
ときたま直接ジョバーって水流を当ててみたりした。
結果、カッパの役目は完ぺきにこなすもよう。
20160620ruta40 (1)今年のダカールは大雨が続いたから、テントの下じゃないところに車両を置く場合は念のためカバーはしたほうがいいからね。だって、ラリーのマップは紙でできてるから、水に濡れると破れてしまうんです。
今回のRUTA40ではメカが洗車などで使って使用感を確かめてくれたみたい。

ノグチシートはシートだけではなくて、こうした物もお手伝いしています。

ダカールまであと半年。もう半年しかない。
2017ダカールに向けて、マシンもライダーも磨き上げて行ってほしいな。