久しぶりの台湾

前回行ったのは5年前かな。

コロナで4年近くも海外に出かけられず、これだけ長く行かないでいると、行かなくても良い遊びをするようになる。
別にそれは悪いことではないけれど、それだと生活に刺激が足りない。

youtube観ながら世界中のきれいな景色やおいしそうな食べ物観てるだけなのもそろそろ飽きてきた。

と言うわけで先ずは台湾。

何度も行っているので勝手がわかってるから不便は感じない。
でも国内旅行とは違い、うまく行かないこともある。

今回はいつもの台北だけではなくて、新幹線に乗って台湾縦断。
高雄まで行って海鮮食べたり観光したりしました。
初めて行く場所は新鮮だし、刺激も多い。
単純にノープランでほっつき歩くだけなんだど、歩いてるだけで楽しい。
海外でバイクに乗ってツーリングやレースも楽しいけれど、ぶらぶら歩いて気になるモノがあれば立ち止まって見て食べて。

今回も美味しかった。

youtubeで予習していた一番行きたかったお店が日曜休みでびっくりしちゃったけど、また次の予定ができたからいいかな。

短い旅だったけど温泉入ったり、美味しいもの食べたり、大満足の台湾でした。

と、全て良かったわけでもなく一つだけ。
ホテルズドットコムで予約をした台北駅に隣接するという便利なホテルのはずでした。グーグルマップにホテルが出てこない不安もあったけど、口コミは良かった。お値段もそこそこ。
現地に到着して入口を探すも無い・・。
暫く探すと小さな看板があり、狭い受付にホテル名がありました。
商業施設の1角でホテルと言う感じは全くない。「では部屋に案内します」と連れていかれたのが少し離れたビル。
部屋自体は清潔だったけど、事務所が入るようなワンルーム。実際隣の部屋は会社の看板がかかっていた。
まだここまでは良い。
夜、夜市を歩き汗をかいて戻ってきてシャワーを浴びようとしたら、お湯が出ないどころか水量もチョロチョロ・・。文句を言おうにも受付に人はいない。
あーあ、な出来事でした。

観たい。食べたい。知りたい。
観るためにはそこまで行く丈夫な足が要るし、なんでも食べるには丈夫な胃も必要。知るための柔軟な頭は普段の生活からと思っています。
旅はいくつになってもできるけれど、今しかできない旅のスタイルはあると思っています。
だから思いついたら即行動できる準備は常にしておきたいものです。

座右の銘なんて聞かれることは無いけれど好きな言葉に
「悠々として急げ」があります。作家 開高健の本に書いてあったこの言葉がずっと頭に残っています。
ちょっと前に新聞のインタビューで、最後に今の若者に一言お願いしますと言われて「いまやれ、すぐやれ、とっととやれ」と答えたことがあります。
悠々と急げには程遠い、品のない言い方ですが若いうちはとりあえず急いだほうがいい気がしてます。そうしているうちに余裕が生まれるのではないかと思っています。
年を取っていくなりの瞬発力はいつまでも持っていたいです。

これで海外も自由に行ける感じなので、今年はもう一回くらい、次はバイクでお出かけの予定。

 

ノグチシート座布団の作り方。

※ お問合せをいただくのは大変ありがたいのですが、docomo ezweb等の携帯ドメインへの返信は、お客様の設定によって返信メールがはじかれてしまいます。いただいた問合せメールは必ず返信しております。
なので、@a-seat.jpからのメール受信設定もしくは、gmail yahoo などのフリーメールでの問い合わせが良いかと思います。フリーメールの場合は、返信がないと思われたらゴミ箱か迷惑メールを見てください。必ず入っています。
以上、宜しくお願い申し上げます。

以下本題です。

大きく宣伝してないけれど、口コミだけでボチボチ売れ続けているノグチシートのオリジナル座布団。
手間をかければいいってものでは無いけれど、性能を求めるためには結局こんな方法で作るしかないという結論に至り、ずっと材料も製法もかえずに製作しています。
では作り方。
表面の立体メッシュ生地に糊をスプレーガンで均一に塗布します。

高硬度の低反発ウレタンと衝撃吸収材T-NETを組み合わせた芯材にも接着剤を塗布します。

バイクシートには使わない低反発ウレタンをなぜ座布団には使うのか。
バイクのシートには低反発ウレタンが向いていないのは以前のブログにも書きましたが、座布団に低反発が必要な理由はその使用方法にあります。
この座布団は車のシートに置いたり、会社の事務仕事で使うことが多いです。もともとクッションがあるところにこの座布団を敷くことで、T-NETは沈み込みを抑え、上面の低反発がお尻全体を包んで座圧を分散します。バイクの座席とは座る面積が違うためにこの組み合わせが有効なんです。座りっぱなしの姿勢が長く続く場面で使用されるため、反発は必要ないと考えています。その代わりに低反発のデメリットである座るとつぶれ切ってしまう特性を衝撃吸収材T-NETで補っています。

立体メッシュ生地を側面まで接着します。しわが出ないようにしっかり貼ります。
芯材に表面生地がしっかり接着されることで生地の伸びと低反発ウレタンの沈み込みがしっとりとしたものになります。袋状のカバーにスポンジを入れただけの座布団とは座り心地に雲泥の差があります。

裏地はビニールレザーで滑り止め効果の高いもの使用します。
裏面もしっかり接着します。これで芯材が全面生地で接着されました。
全周をトリミングします。

ネームを取り付けます。

縁巻きテープを巻きます。

余分なテープをヒートカットします。

完成です。

作る手間を考えると大量生産には向いていないので常に多くを在庫しないのですが、残り数枚になると重い腰を上げて10枚ほど製作するを繰り返しています。

と言うわけで在庫ができましたので皆様の注文お待ちしております。

CRF450Lシートカバーの張替え

自分のCRF450Lも今年で、もう5年も経ちました。

自分のバイクのシートは何をやってもいい実験の場なので、新素材や実験的な材料の組み合わせなどしています。
去年張り替えたこれは座面にウルトラスエードを使用し、サイドはB-59のホンダ純正ピンクレッド。
サイドのロゴは新しいプリント素材を使用して耐久性を見ていました。
中身は購入後すぐにダカールスペックにしてあり、以来6,000kmほど走行してますがへたりもなく何も不満が無いのでそのままです。
張り替えると中のウレタンや防水コーティングの様子も確認でき、自分のシートは頻繁に張り替えます。問題が発見出来たら直ぐに製作工程にフィードバックできるので、こうしたチェックは重要なんです。
2023モデルのCRF450Rのシートカラーが80年代のXRやCRのように青(今回はネイビーですね)で、久しぶりにホンダの赤/青カラーになったなとみていました。
自分でも試したくなって、春の衣替えの気分で張り替えてみました。
濃紺のビニールレザーが無いので、近そうなB-42で張りました。
良いと思います。ありですね。
新鮮です。欲を言うならデカールに同じネイビーのラインが入るともっと良い気がします。
昨年CRF250Lで同じような組み合わせで作りました。
こちらはデカールの青とマッチしてよりまとまってます。
カバーはウルトラスエードの青です。

これを見てから自分のCRF230Fも青を入れて張りました。

やはりグラフィックで印象は大きく変わりますね。
お客様にカバーの色の相談を受けると「どのような車体色でも黒であれば間違いはないです」と答えているのですが、少し冒険した色を選びたいお客様へのアドバイスをするためには、自分で色々試すしかありません。
それとプロのデザイナーのやることを真似てみるのも良いと思っています。真似て良ければそれも一つの提案になります。

ベスパP200Eの旅 

ノグチシートのバイクシート職人が愛車のベスパP200Eに乗って旅をしてきました。行った先は四国。

出発初日から土砂降りのスタート。そしていきなりカッパ全損で途中ワークマンで新調しての旅の幕開けだったそう。
職人の愛車 ベスパP200Eのシートは、ウレタンがダカールスペック、カバーはウルトラスエード。
5日間で約1,500km走破して、バイクシートが職人自ら乗ることで色々感じることができたようです。
やはり、疲れないことを自ら体験するというのは、ユーザーに対してもより良い提案の一つにつながるのではないかと思います。

なにより気の合う友人と旅ができると言うのは良いものです。
口ではいいねと言うものの、実際に旅に出る人は少ないと思っています。
たまたま計画した日程が天気が悪くても、それはそれで楽しいことはあります。
毎日の宿に着く日々の達成感はラリーに似てるものがあると思う。
小排気量車でトコトコ進む旅も写真を見ていいなと思ったり
そして旅と言えば
その土地のご飯


美味しそう・・僕もまた四国に行きたくなってきました。

四国と言えば国道439!
昔四国のラリーに出た時はこの国道に随分苦しめられました。
とにかく楽しい旅だったという報告が聞けて良かったです。

 

 

シートの防水:EVA防水シートの張り方 

通販で材料販売もしているEVAシート
社外品のシートカバーに張り替えたけど、水の浸水が心配なので自分でやってみるという方や、社外シートを買っては見たものの雨の後にシートカバーの縫い目から水がしみ出てきて気持ち悪いから防水コートを自分でしてみると言う方に購入いただいております。

ノグチシートでは極一部のシートを除き、ほぼ全ての加工にこの防水コートをしています。
当然張替のみの方にも同じように施工しております。
薄いビニールをかぶせた防水とは違う、利点が多い加工だと当社では思っています。
それについては以前のブログをご覧ください
自作派のために簡単に作業手順を説明します。
ある程度大きめにEVAシートを切っておきます。
スプレーガンはないと思うので、ヘラで薄く(本当に薄くでいいです)全体に糊付けしてください。
スプレーだとこんなレベルで全体に糊が付きます。
必ず両方の面に糊を付けます。
上面真ん中から貼り付けていきます。
前後左右徐々に伸ばしながら張り込んでいきます。
気を付けなければならないのは、EVAシート同士がくっつくとたぶんそこでゲームオーバーです。剥がせません。なので気を付けて、でも少し力ずくで伸ばしていきます。
陰で凸凹して見えますが、多少の凸凹はサンドペーパーでならすと平滑になります。
表面が貼れたら、全周をトリミングして裏側にも接着します。
この時気を付けたいのは、車種によってはシートベースに空気穴が無い物があります。シートベースに空気穴が無いと空気を通さないEVAシートを貼ったシートは風船のような状態なのでパンクしてしまいます。なので、空気穴がないシートベースの場合は5φ程度でいいので前から3つくらい穴を開けておくと良いです。
裏側に回して張り込み。余分なところは切りましょう。
これで防水コート完成です。

ノグチシートで製作し、10年以上使用したシートが張替で戻ってくることがありますが、EVAシートでコーティングされたシートが剥がれていたことはなく、当然ウレタンに水の侵入が無いので加水分解もそれほど進んでいない良い状態のものが多いです。

特に、アンコ抜きを自分でやるとわかるのですが、ウレタンの表面を削ると極端に乗り心地がフワッとする場合があります。
EVAシートを貼ることでそれを少し解消できる効果もあります。