プリント素材 6か月のテスト

今年のミシンショーで見つけたプリント素材。
ほったらかしで約半年が過ぎました。
いわゆる暴露試験的なやつです。

毎日のように乗っている軽トラの背もたれに、いろんなプリントをしたクッションを設置。
これが設置後すぐの写真。
比較しようにも何処も問題がない。
色褪せ、汚れ、剥がれ等ありません。

こっちは会社の花壇に置いたもの。
たまに表面をガシガシといじめたりしましたが、暑い岐阜の日差しや雨等にも負けずしっかりついています。

最初の写真はというと
同じように比較にならないレベルの耐久性かなと思います。
赤色は飛びやすい色なのですが、毎日紫外線にさらされても色はほぼ保っています。

そしてテストはこれだけではありません。
私自身のシートでも使用しておりますし、
2023ダカールに向けたHRCのCRF450RALLYでも同じ素材でHONDAロゴのプリントをしております。


ワークスライダーの激しいライディングテストでも剥がれはなく良いコンディションという評価を得ております。

全ての材料が完全で完ぺきではありませんが、こういった実験を行うことで、安心してお客様のシートに使用できます。製作者が「大丈夫かな?」と思うものを一般に使用することはありません。

実験は続けていきます。

 

 

CRF230F シートなど色々

少し前に友人の誘いで険しい山遊びをしたときにセローを借りました。
これが思った以上に登り、思った以上に乗りやすくてこのサイズのバイクを探していたところ、友人が今乗っているCRF230Fを手放してBETA250に乗り換えるという話を聞いたので、じゃぁそれを貰いますという事でガレージにやってきたCRF230F 2003 ブラジル製
ハードエンデューロに出場や、その練習のために山で色々やっているバイクなので、プラスチックはブラックジャックのようにワイヤーで縫合してあったり、リアフレームの曲がりや各種曲がりや凹みなどなどなど・・

エンジンからの異音は全くなく始動性もすごくいいので、エンジン以外のところから分解整備開始。
バイクと一緒に貰ったリアのスポークセットがあったので張替え。
そのままスイングアーム、リアショックを外しグリスアップ。
フロントのステムベアリングもグリスアップ。
そうそう、このスタンドすごく便利です。キャスターがついているので移動できるし、高さの固定も3段階でできます。割と安定しているのでよほどのことがない限り転んだりしません。欲を言えばもう少しキャスターが大きくてスムースに動くと良いかな。
リアショックのバンプラバーが無くなっていたので、汎用品を入れて組付け。
実は保安部品のハーネスや社外品のメーター配線がなかなか手強くて、ハーネスのことは常に頭の隅にありつつ、他の作業をしていました。
とにかくバイクの整備しているだけで楽しい時間なので苦にはなりません。
しかも、お盆休みは前半はツーリングをしてきたけど、その後はずっと変な天気で、バイクで出かけることもできず休みの大半を結局ガレージで過ごしていた感じです。
あと、自分のシートは会社の営業が始まると作業スペースの関係で邪魔することになってしまうので、シートだけは休み中に必ずやる必要があります。
気になっていたシート後端の隙間。
まぁ予想通りというか、張り込みの仕方が悪い為にシートベースが変形してしまったようです。
シートカバーを張る!とYouTubeで検索するとだいたい「シート先端と後端をピンと張ってから全体を張る」みたいな説明が多いです。間違ってはいないですが、それが正解でもないです。
たぶんこのシートもそうやって張り込んで、しかも社外の沈み込みの大きいハイシートフォームを入れたので、激しく乗るたびにシートカバーが前後に引っ張られてどんどん大きく変形したのだと思います。
カバーをシートに張る際には、シートの部分部分で引っ張る強さの調節と、均一なテンションが大事かと思います。

先ずはシートベースを熱で元の形に戻します。
一心不乱にやっていたので途中の工程の写真がありません。
一応ハイシートの形状のまま、衝撃吸収材T-NETなどでダカールスペックにしました。
タンクとの当たり面はウレタンがへたっていた部分に盛って再成形。
全体が整ったら防水コーティングです。
張り込んだ時の写真です。
一部外車などではよく見る方法ですが、当社も例外はありますがだいたいのシートカバーはこのように裏側に伸縮縁巻きテープを縫製して張り込みます。
以前はカバーを固定するのにタッカーの針を隙間なくきっちり並べて打っていました。
しかし、並べて打つことでシートベースが割れたり、それ以外の問題も出たため現在はこのようにしています。テープがあることでタッカーの針はかなり少なくすみますし、少なくてもテープのおかげでカバーの引っ張りのテンションは一定に保たれます。それと、なにより仕上がりが綺麗です。
シートエンドもしっかり収まりました。



注文していたデカールも届いたので張替。
シートカバーは座面はヤマハ純正色のB-47 サイドはB-61

シートの青がデカールの青と会っていい感じかなと自己満足です。
ハーネスも必要ないものを省きつつ、保安部品も正常に動作するようになって、完成間近です。

乗るのも楽しいんですけど、こうしてガレージでいじってる時間も同じように楽しいですね。

 

 

R100GSパリダカで夏休みツーリング

 

団体ツーリングが嫌いではないんだけど、普段から思い付きで行動することが多く、バイクで走るにしても思いつくままの走行なので、休憩を取らずに走るとか、道路脇の看板が気になればそっちに向かうとか、そんな落ち着きのない感じで気持ちも走りもふらふらしてるので、誰かと走ると申し訳ない気持ちになってしまうので一人が多いです。

今回の工程はざっくりこんな感じ。
一応目的は3つあって、伊根の舟屋を見る。津山でホルモンうどんを食べる。そして、讃岐うどんをできるだけ食べる。この3つです。

後は通り道で面白いものがあれば見る感じです。
初日は仕事を少し早く抜けて舞鶴まで移動。
2日目の早朝よりツーリング開始。

初めて見たけど、船のガレージ付き家屋かぁ。朝起きて下に降りればすぐに船に乗って漁に出られるなぁと考えつつ、朝の静かな時間に見学できたのもよかったです。
家の中はWi-Fiもあるだろうし最新家電も並んでるんだろうけど、外から見た感じは、ずいぶん前に時が止まったままのようでした。
鳥取砂丘はなんとなく道路から見えた気がしたので立ち寄りはしませんでした。
って言うか、鳥取って始めてきたかも。特に気になるものはないのでそのまま南下です。
お昼のホルモンうどんに間に合うように走ります。
しかし、そのまま主要国道走るのでは面白くないので、地図を見て未舗装路は無理でも山を越える県道を探して津山を目指します。
県道を走るとその地域の生活も少し見れて楽しいです。
そして津山に入り、事前に調べていた有名店へ。
オープン前にも関わらず既に十数人待ち・・・他を探しても面倒だし、待つことに。
ものすごい感動はないけれど、ホルモンは甘くて絡むたれも美味しい。
これで2個目の目的は完了。
そうそう、目的ってほどではなかったけど、うどん県に行くためにしまなみ海道を走ること。
随分前に走ったことはあるんだけど、その時は四国側から渡ったので今回は本州側から。
僕だけかもしれないのですが、同じ道でも走る方向が変わるだけで風景が変わって見えると思ってます。
半島を走るときもそうです。右回りと左回りでは景色の表情が違うと感じます。振り返って見る景色と急に現れる景色では感動も違ってくるんです。
人それぞれだけど、同じ景色も方向かえると新しい感動があったりします。
普段の生活では感動が少ないので、出かけたときに一つでも多くの感動が欲しいという欲張りな考えでなんです。
しまなみ海道走っていて目に入る風景は本当にきれいでした。
夕方の良い時間帯だったってのもあるかな。
ホテルに到着して少しバイクの調整。
エンジンは全く問題なく調子がいい。若干オイルの消費が早いかなと思うけど、足りなくなるレベルではない。
調整はテストもせずに交換してきたシフトペダルのラバーの位置。
どうも動作がしっくりこない。数ミリのことなんだけど高さ調整。
試走して感触が良かったのでこれで調整完了。

最終日。
まぁ一番の目的はこれと言っても過言ではない「うどんの日」
食べられるだけうどんを食べてみようの日です。
グーグルマップにはめぼしいうどん屋さんをピン止めしたけど、しすぎて選べなくなってしまった。
なので、早朝よりうろうろしつつ、開いてるうどん屋さんがあったら入ろうという事前調査もまったく無駄なやり方で食べていきました。
釜あげ 釜玉 かけ 冷ぶっかけ 冷ぶっかけに関しては昨夜の締めのラーメンの代わりに食べたやつです。
うどんも3杯食べたらもう無理です。
どれも美味しかったので幸せです。
実はうどんを二杯食べた時点でお腹パンパンでもう無理ってなり、しかし、時計はまだ8時前だったこともあり、ずいぶん昔に四国をグルっと回るラリーに何度か出た記憶がよみがえり、少し林道を走ってお腹をすかせてみるかなと山へ。
国道から県道へそしてそれらしい脇道へ入ってしばらく行くとこんな未舗装路にあたり、気持ちよくGSを走らせることができました。アドベンチャーバイクはこういう時に良いですね。オンロードでも距離を稼げるし、こうした道も気にせず入っていける。
しばらく遊んで、最後の1杯を食べ帰路へ。

そうそう、最近はテストテストとシートのことを考えながらではないのですが、やはり乗っていればお尻の違和感には敏感にならざるを得ず、今回は1,500km程度のツーリングで思ったのは、結局いつも自画自賛になってしまうのですが、本当にこの感触を味わってもらいたいなということですね。
ダカールスペックの加工を施したシートが、ユーザーにとって私と同じように感じるかは無理があるかもしれませんが、ノグチシートが製作するシートがこれと同じものである以上、自分が納得できているものを提供できているという安心につながります。
要はラリーやツーリングで自分が試して良いと思うものをお客様に提供できてるというだけでいいのです。

もう一つ。
これは偶然でしたが、雨の日は乗りたくないのでずっと雨を避けていましたが、今回はやられました。
しかも、ホルモンうどんを食べている時間だけにゲリラ的に雨がドバーっと来ました。
ウルトラスエードはびしょ濡れです。
手で拭ってもどうしようもないぐらい濡れています。
暑いけど仕方なくカッパのパンツだけ履きました。
それ以降雨は降らず、2時間半くらい経過したところでカッパがあまりにも暑くて脱ぎました。
座面は多少濡れていましたが、それほど気にならないレベル。
ホテルに着くころには座面も乾き、パンツも湿っていません。
これはウレタンの防水加工が施してあることが大きいです。
ウルトラスエードに保水するだけなので、乾きも早いんです。
蒸し暑い曇り空だったので時間がかかったけど、カラッと晴れてきたらウルトラスエードの水気を拭き取れば1時間足らずで乾くと思います。
湿った状態でウルトラスエードに座ると色の移行が少しくらいあるかなと思いましたがこれも皆無。
実験ではいろいろ試していたけど、今回こうして実体験としてウルトラスエードの乾きの早さや色の移行の無さが分かりよかったです。
写真ではウルトラスエードの座面が荒れているように見えますが、走行後に少し湿らせたタオルでシート後部から前に向かって毛並みをそろえるようになでると本来のきれいな座面になります。
この季節は特にビニールレザーだと蒸れが生じますが、ウルトラスエードは休憩なく数時間乗り続けても快適です。

そんな感じで、今回のツーリングは美味しかったし、良いもの見れたし、シートも良かったという事で夏休みの報告を終わります。

 

 

XR600Rのシート

XR600
名車のうちの一つですね。私もずいぶん昔に数年乗っていました。
思い出深いバイクです。
機会があればまた所有したい1台でもあります。
そしてXR600と言えば
BAJA1000 のジョニーキャンベル
ホンダのコレクションホールにもあるBAJA1000マシン。
写真のこれは680ccに排気量アップされたスペシャルな1台。
そして、今回XR600のシート改造の依頼をいただいたオーナーからは「このシートのイメージで、ホンダレッドとウルトラスエードで」とのことでした。
早速届いたシートを分解します。
XRのシートはウレタンのスキン層が厚すぎるのか、それともサイドの立ちがきついのか、こういったウレタンの破壊が進んだものが多いです。
ひどいものになると、穴が開いて空洞ができてるものもあります。
このシートは硬いスキン層をすべて削り取ることと、T-NET+オリジナルウレタンでの再構成で問題なくよみがえります。

以前にも書きましたが、簡単に描くと、こういった盛り方になります。
今回はサイドを大きく削ってるので、上層の水色の部分はサイドの下部まで来ています。
このシートは少しアンコ抜きもされていたので、積層して盛ったことでアンコ抜きにありがちなフワフワした感じもなくなると思います。
削って低くなった高さを元に戻すため現状の高さを計測。
ここまでの作業写真がないのですが、計測後にT-NET+アンコ盛りの高さ分約25mmウレタンを削り取り、削ったところにT-NET+オリジナルウレタン+αを積層して成形していきます。
積層しては形を整えていきます。
これの繰り返しでシートができていきます。
全体を防水EVAシートで接着コーティングします。
これから、カバーの型取りをします。
ロゴは純正がいいとのことでしたので、シートからプリントデータを起こします。

そして完成。


XR,XLRのほとんどのシートはタンクとの当たり面のウレタンが経年劣化でおかしなことになってます。100点とは言いませんが写真で見る限りいい感じで収まりました。オーナーにも喜んでいただけました。

やっぱり600はかっこいいなぁ。