エンボス Emboss mark

最近、力を入れているというか、いろんな可能性が見えてきたエンボス加工。

シート加工のご依頼をいただくお客様から「エンボスでロゴマークを入れて欲しい」と言う要望が増えてきました。

もう1つは、様々な模様を座面やサイドにエンボスの型で凸凹を付けることで意匠性と機能性アップが図れないかとテストを繰り返しています。

試しているうちに金型が1ヶ月でこれだけになりました。
もちろん失敗作もあります。失敗と言う成功を経て、より良いものを見つけていくのがシート屋としての使命だと考えています。

こうした試作を重ねるうちに比較的安価な金型の製造法に行き着くことができました。
これはJCR/HONDAのロゴマークです。(もちろんこれはJCR/HONDAへのサポート用シートに使用するのみで一般にはできかねますのでご了承ください)
アルカンターラにもしっかりエンボスマークを付けることができます。耐久性も洗濯試験などをして実証済みです。

バイクショップ様へご連絡:ご依頼いただくシートに御社のロゴマークを入れることが可能です。簡単な金型ではありますが写真を見て分かるようにクオリティは高いです。100回程度のプレスで壊れる金型でもありません。

もちろん個人様からの特注エンボスマークも受付可能です。

興味がある方はこちらから 問合せください。

なんでもはるよ。クラタスのシート Making of KURATAS seat

いよいよ7/29のお披露目が近づいてきたクラタス。お披露目の場所はワンダーフェスティバルという催しの中と言うことらしいが、ワンダーフェスティバル?略してワンフェス?WF? で、それって何?と検索すると・・・・・・ほほぅ・・・・

話を戻そう。クラタスに搭載するシートのベースは重機のシート。このシートをベースにというか、シートフレームのみを使って新作する。

とりあえず前回現場で軽く打ち合わせた内容で作ってみた。薄くて、なんとなく戦闘機のシートをイメージしたつもりだったんですが・・・薄すぎます、シートの存在感がないです、ホールド性も悪いです・・・と、実際据え付けたことで倉田さんからの要望が見えてきた。要望なんて得てしてそんなもので、経験がないものを何もない状態から形や色をイメージすることは至難の業なんです。だから、一回目でそりゃぁ素晴らしい出来のシートができればいいが、上手くいかないのがだいたいのところ。だから、

僕としてはやり直しの時間も考えて早めに作業に取り掛かったわけなんです。・・それはそうと戦闘機のシートイメージしたって言っても、俺のイメージもどんなもんなのよ!(すみません)って感じではあるけど、まぁそれは良い。たたき台としては良かった。

さて、PVの撮影も差し迫っていることもあり本体の製作に忙しい倉田さんを捕まえてネット会議。早速倉田さんから「やはりボリュームと高さが欲しいからこんなイメージで」と粘土な作品写真が送られてきた。それと同時に、これも倉田さんの製作をバックアップしているカイブツ社の木谷社長が、すぐさまこの粘土作品にCGで色をつけて

きた。いや待て待て。寸法やこのシートの元となるフレーム形状無視じゃないか!と言っても、これは作家倉田光吾郎の作品であり、シートも倉田さんの作品の一部なのである。それを形にするお手伝いなのだから、欲しいと言う形に少しでも近づけるのが職人としての使命でしょう。と、かっこつけて言ってますが、椅子屋の固定観念が色々邪魔をするため中々進めない。

そうは言っても、形にしていかないとはじまらないし終わらないんだ。先ずは第一の要望である横から見たボリューム。でも、座る部分の厚みはそのまま。ヘッドレストの高さ延長。そして質感最重視と言うことで高級本革で行こう!となった。本革は後回しでいい。それを張り込む母体が無いとね。
背のフレームにコンパネをつけてバックレストの高さを延長。写真で見るとバランスが悪い。シートだけではなく、取り付けるコクピット内には油圧系統のバルブやスイッチがたくさんあり、それらがシートに邪魔をすることも判明。だから、少し作業を進めて写真を撮って、ここは大丈夫ですか?と倉田さんに聞く。そうすると、ここが当たりそうなので少し切った

ほうがいいと思います。と、くれば、じゃぁこの部分はこうしましょうと返事をする。このあたりのやり取りはネットのおかげでとてもスムーズにいけた。しかもフェースブックのグループ機能を使っているので携帯電話からどんどん情報を送ってやり取りができるから早い。

そうやって作業を進めていくが、いや、やっぱりそこはちょっとアレですね。変更しましょう。みたいになって、ウレタンを付けては切り取り、切り取っては貼り付けを何度か繰り返す。
椅子単体で見るとなんとなくバランスが悪いけど「コクピットに収まった状態でかっこよくできるので大丈夫」と倉田さんに言われれば怖いものはない。とにかく、先ずはコクピットに収まる寸法を守り、なおかつ操縦するに必要な条件をクリアしたクッション形状を俺は作ればいいんだ。最終形状が見えてきたらウレタンの仕上げをして、いよいよ張り込み。問題は色。これはモニターで確認してもらうしかない。
こんな写真を送ってもイメージできるはずもなく、多少独断も入れて2種類の革を仕入れた。どっちがいいだろう、どっちがいいだろうと何度言っただろう。結局、明るいほうならエイジング加工ができるだろうと言う事で左の革に決定。

この革は張り込みがちょっと厄介で、このシートの張り込みのために、あくまでも勘なんだけど、指定した厚さに薄く漉いてもらった。結果は良好で、張り込みは上手くいった。革の張り込みにはコツがあって、部分部分伸びが違うから上手く伸びるように秘密の方法を使うんです。とっても簡単なことなんだけど、これは内緒。
そして即日梱包、即発送。
でね、最初のシート送った時こんな梱包で送ったんです。「宅急便のお兄さんが笑いながら配達してくれました!」

って倉田さん。だいたい、こんなことにっ労力使うくらいならもっとシートのこと考えろよ俺。

 

 

と反省しつつも、2回目のシートはこんな梱包。 分かりづらい・・。一応、腕や目鼻口が立体的に造形されております。宅急便の人に中身はなんですかと尋ねられて「見たままのロボットですよ」とは言えず「椅子」ですと小さく答えるだけでした。

 
そして、前置きがずいぶん長くなりましたが装着写真がこれです。

いい!自分で言っては元も子もないが、いい感じに収まったと思う。キャメルと言う色も悪くない。これから何度も座って、革が伸びて汚れてくるとさらにいい感じになると思う。

さて、本体だけど、ちなみに昨年のモリコロパークでの仮お披露目ではこんな感じでした

左腕は、色々むき出しのままだったので、なんでもはるよ。と超包帯を巻くお手伝いをさせてもらいました。

そして、現在は
・・・・すげぇ
なんだこのかっこよさは!
しかもなぜかキャンギャルまでいる!
左腕にはガトリングガンが装着されている。しかもツインで!毎分6000発の発射能力を有すると言うこのガン。武器は他にもあることは前回書いたと思うが、とにかく当日のパフォーマンスが楽しみでならない。

レン耐のシート Minibike endurance race.

青木拓磨氏主催のレン耐 APE50と100を使っての耐久レース。
そのAPEのシートが徐々にノグチシートに交換されつつあります。保有車両が30台あるので3-4回に分けて順次変えて行きます。座面にはグリップ製の高いビニールレザーB-33を使用し、100ccと50ccの混走なので排気量が一目で分かるようにシート後部に「50」「100」とペイントしました。
先日のレースの模様です

YouTube Preview Image

後2回ほどで全車両シートがリニューアルします。

 

工具を買った  T-wrench

友人がフェースブックで世界一のTレンチだと言ってたのを見て、少し気になったのでそのTレンチを調べてみた。KTCネプロスシリーズか。名前はもちろん知っているけど、このシリーズは持っていない。使用感も良さそうだし、なによりその格好が良い。イイネイイネとみんなが言うと、どうも欲しくなっちゃうんですよ。
ちょうど今使っているTレンチもへたってきたところだし、殆ど整備らしい整備をしない自分にとっては汎用品でも用は足りるのではあるけれど、一旦欲しくなるとなかなか頭から離れなくて・・。
普段使っている工具は、ずいぶん昔にファコムから サポートしてもらった物を大事に使っている。使用頻度が高くないので今でも問題なく使えている。
20年以上バイクいじっていれば工具はそれなりに増えるもんですね。長年使っているものが多いけど、ドライバーだけは割と頻繁に新しい物にしてるかな。
そして、買っちゃった!
日本製!
このメッキ。ヌルンってしてる。

全体の形も良いね。見応え、持ち応えがある。と一人ほくそ笑んでる。
いままで使っていたものよりずいぶん小ぶりではあるけれど、その使い勝手の違いはまだ分からない。これから使うのが楽しみだ。先ずは、よくピット作業で見るあれだね、アレやるでしょう。クルクルクルーーーってやるアレです。分かる人だけでいいです。何度もやってみたい。何から外してみようかなぁ(^^)

あぁ嬉しい。
自分が思う男のアイテムは色々あるけれど、その中でも工具は割と上位にランクインするアイテムなんですよ。それとね、形から入るってのも嫌いじゃないほうなんで。
そうだ、新しい工具も仲間入りしたことだし自分用の工具巻きも作ろう。

野口シートのホームページがリニューアルしました。内容もどんどん充実させていきますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

キーホルダー key ring

ノグチシートオリジナルキーホルダー。まぁオリジナルと言ってもどこにでもある革のキーホルダーなんですけどね(^^;)当社のロゴが入っていると言うだけです。

いつもたくさん作って、欲しい人に配っていて、無くなってもしばらくそのままで、思いついてまた作っての繰り返しです。無料なのでそんなスタンスなのです・・

今回は都会へ出かけたついでに立ち寄った東急ハンズで良い感じの革の端切れが売っていたので買ってみました。いつもは茶色や黒色の革で作っていたんですが、試しに黄色や青色で作ってみたらこれも良い感じ。ただしコバ(切り口)に塗る色が無いので、コバは軽く磨いただけなんですけどね・。

いろんなところに出かけていろんな物を見ると、思いつくことが結構たくさんあるんです。毎日、そりゃもう寝てる時間まで(^^)あれやこれやいっぱい考え事してるから、ホームセンター、デパート、美術館、科学館、博物館、公園、街並み、人、物など、大量に目や耳に入る物から、時どき「カチッ」って考えていたことと繋がる時があるんです。大したことから大したことじゃないことまで。自分にとっては考えていた答えが見つかると嬉しいんです。と書くと、なんだかこ難しく毎日過ごしてそうにみえますが、だいたい考えていることと言えばミニスカートが目の前にいたりすると「風がビューッって吹かないかな」と考えているのは内緒。

さぁ今日もヒントを探してほっつき歩きます。