日本時間で言うとついさっきゴールした24時間耐久レース。グレンヘレンで行われたそのレースでは4年連続の優勝と言う形でJCRが勝利を収めました。
いいですね。CRF450X ゼッケン1の優勝したマシンを前に全員で1番のサイン。そしてその優勝したマシンにはノグチシートが装着されている。
当たり前だけど、24時間耐久レースなので真夜中も走り続けます。
今回はバハ1000の前に走る長時間のレースと言うことで、実験的なシートも含めて数種類のシートをJCRへ送った。前回のバハ500で出た要望を踏まえてより滑らないシートをというところに重点を置き、座面やサイド部分へ何種類かのエンボス模様を付けた。
たくさん送ったもんだから、テストも大変だったと思う。
やっぱりこういう写真は嬉しいね。メカニックのエリックです。
シートの滑り止め具合のテスト中の写真です。その効果はどうだったかと言うと、「エンボスにより滑り止め効果はアップしたが、滑り止め効果が高すぎてモトパンがシートに食いついて尻の皮が持たないかもしれない・・」ということでした。
この評価は、ある程度思った通りと言うか狙った所であり、もう少し滑り止め効果の高いシートが欲しいと言うところに、もう少し滑り止め効果のゆるいシートが良かったといわれる物を提供できたということなので、次はこのあたりで良いだろうというシートが見えてきた。 バイクのセッティングと同じですね。ドンピシャなセッティングをセンターとするならば、一度センターを越えてセッティングを出すと割と早い段階でちょうどいいセンターに合わせられると言うことです。
実際に今回のレースで使用したシートはこちら。
コースやレース内容によってギヤやサスペンションのセッティングを変えるように、シートにも同じような選択肢があるということが広まっていくと嬉しいなと思う。今回も選ぶシートが多くあったのでいろんな意見が聞けたし、そのどれもが次のシート作りに役立つ意見だった。
ちなみにカバーの滑り止めのことばかり書きましたが、肝心の長距離と衝撃に対する対策としてT-NETとオリジナルウレタンでの中身の改造は全てのシートに行っています。24時間の疲労はこれで少しでも軽減できたかなと思っています。
もちろんこれと同じシートは車種は違っても一般のお客様に提供可能なものばかりです。