シートから粉が・・・ VW Passat seat

「シートから粉がいっぱい出てきて困ってます」

というメールが届き、現物を確認させていただいた。

パサートのシート (1) フォルクスワーゲン パサートの本革シートです。座面中央の本革にはパンチング加工がしてあります。
そして、この座面を叩くと

パサートのシート (2)

・・・・・・・・・・
座面のパンチング加工された穴からウレタンの粉がたくさん出てきます。

これでは使えないですね。原因はクッションとなるウレタンの劣化ではなく、キルティング用の薄いウレタンが、汗などの水分で加水分解をおこして粉になってしまいました。

早速シートを分解していきます。
パサートのシート (3)全て電動モータで制御されているシートなので分解も大変です。
パサートのシート (7)完全に腐っています。これを全て取り除かないと解決しません。しかもこのシートカバーにはシートヒーターも入っているので、一旦シートシーターを外して腐ったウレタンを取り除いてから再度シートヒーターを取り付けます。

パサートのシート (9)

 

パサートのシート (11)

この粉は、服などに付くとなかなか取れない厄介なものなのです。

パサートのシート (8)

ちなみにシートウレタンはご覧の通りきれいなものでした。

パサートのシート (12)

そして、再度張り込みをして完成です。これで粉が服について不快な思いをすることはないでしょう。本革のカバーごと交換すれば話しは早いのですが、既に廃盤であったり、革がそんなに痛んでない場合であれば補修がいいと思います。さらに、新しいウレタンを追加するのでシートカバーの張りも出ます。

こうした粉でお困りの方は当社へご相談ください。

 

バックドアテント Door cover

この商品の名前はバックドアテントでいいのか、もう少し洒落た名前ないものかと思っているうちに春の足音が聞こえてきそうです。

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当社の1級椅子張り技能士の肩書きを持つ職人作のバックドアテントは今シーズン大活躍のようです。
趣味がスキーということもあり、毎週山に出かけてはランチをこのテントで楽しんでるようです。
2ここ数年で改良を重ねてきたテントだけあって使い勝手は良く、設営も早くできて居住空間も広い。
防炎の素材を使用しているので、万が一の時も安心です。

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是非どうぞ。

 

ジロフレックスの張替 Recover a giroflex 

リサイクルショップで汚れた格安のジロフレックスを見つけた。
チルトや昇降のガスシリンダーの問題もなさそうだったので購入しました。

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椅子屋が中古買って満足してどうする?と思う人もいるでしょう。まぁ理由もあるんです。
中古の格安であれば、分解して構造を研究して元に戻せなくてもそれほど悔しくないし・・
張り屋としてこの椅子がどうやって張り込んであるのか気になっていたんです。
とにかく、分解して構造を見たり、張り込みの仕方を見ると凄く勉強になるのが一番の理由ですね。
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こういう部分とかね。案の定、針が一本も使われない、はめ込みだけの張り方だった。誰でも張り込みができる方式だけど、型取りと縫製と生地が「かなり」ちゃんとしていないと、弛んだりきつくなったりしてしまう。これは手強いな・・・

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この部分見ただけで、触らなくてもウレタンの状況は想像がつきます。新品ではこんなへこみ方していないし。

IMG_4132めくると・・・やっぱり。加水分解して粉になったウレタンがポロポロと落ちてきます。
かなり深くまで腐っているので、手で触ると簡単に砕けます。

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それを、先日できたばかりの当社オリジナルウレタンで成型。

一応まだ職人の端くれのつもりでもいるので、腕がなまらないように休日の静かな時間に一人でこうした作業するのも楽しいんです。

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完成!張り込みはオリジナルと一緒かって???まぁまぁ、そんな感じです(^^;;)
この角度から見るこの椅子はかっこいいですね。むき出しのスプリングが良い感じです。

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うーーん、いいね!座面のエッジもちゃんと出てる。座面にはオリジナルウレタンに、シリカゲルマットも入れたので、硬いけどちゃんとしたクッション性を確保してる。

今まで肘つきの椅子を使っていたけど、肘はあまり好きではないんです。
仕事の椅子っていうものは、快適に越したことはないんだけど、快適すぎてもダメなんです。
椅子のこだわりは人それぞれなので気に入った椅子で仕事すればいいんですけどね。
毎日使うものなので素敵な椅子を使いたいですね。

 

 

大掃除 Floor coating

大掃除なんてやるもんじゃない。と、20年ほど言ってます。

普段から、こまめな掃除と不要な物の処分をしていれば、年末になって、さぁ大掃除だと言って無駄な時間を過ごすこともなく、不用品をトラックに積んで処分場に走らなくてすみます。
これを心がければ、常に職場環境は良く、目に見えない無駄から開放されます。

そうは言っても毎日使うものなので汚れます。普段から整理整頓された職場ではあるけれど毎日床のモップ掛けなどはしないので、床に関しては毎年塗り直しをしています。

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塗る前です。写真に撮るとそれほど汚れているようには見えないですね。棚などは既に移動されているのでゴチャゴチャしています。これらをすべて外に出して全面塗り替えです。いや、塗り重ねだな。20数年毎年塗ってるのでかなり分厚い塗装面になってます。(余談ですがこの写真はパノラマ撮影。iphone5のパノラマ機能って使えますね)

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いいね!当たり前だけど艶が全然違う。

工具や作業台、棚などを出せば当然普段掃除できない場所のほこりが出るし、動かしてみて要る、要らない物の選別もできるから、まぁ大掃除はしないといいつつ大掃除になっちゃうんだな。

不要なものは仕舞って置くのではなく処分する。なので、いつか使えるんじゃないかな、と言うものは極力捨てるようにしています。いつまでも使わないものを大事なスペースに置いたり、新品と言う響きだけで価値があるように錯覚するのはよくないですね。「もったいない」を錯覚しないようにしないと。

社員数にしては割と大きなスペースで作業しているけど、スペースがあるほど物を置きたくなるのが心情なんです。

常に広く、常に綺麗に、常に必要なだけ(別に大きく書いて掲げませんけどね。掲げるほど馬鹿らしいことはありません)これはずっと続けていかなきゃ

そろそろ今年も終わりです。