バイクに一番いい季節

春の新緑を見ながらのツーリングもいいのですが、結構雪が残っていたり寒さが冬のままだったりと、良い感じになってきたころには汗だくの季節に突入なので、やはり今の季節が一番いいです。

赤や黄色や緑のコントラストが目に嬉しいです。
雨が少ないのもいいですね。
走ればお腹が空く。
関市のはずれにある「栄屋
ここの「まぶし丼」ひつまぶしとはちょっと違うけど、間違いなくおいしいです。
岐阜の「けいちゃん」の知名度は全国に広がりつつあるのだろうか。
ここは白川町の「まんぷく亭」うどんの追加も忘れずに。
けいちゃんは他にも白草 まるはち食堂 その他諸々有名で美味しいところがあるので色々試してみるのも良いと思います。

ここはツーリング途中というより、20年前からたまに食べたくなる名古屋名物スパゲティで「マローネ」のスピカドーロ。高速をビューンと飛ばして家から30分。食べてからまた高速乗って東農方面へ走りに行くというのがいつものパターン。

友人が24時間耐久レースに出るというので応援にも行ってきました。
坂内バイクランドに訪れるのは10数年ぶり。以前ここで3年ほどレースを主催したけれど、これが結構大変で3年で気力が尽きてしまった。あいにく雨だったけど、友人チームの優勝は素晴らしいなと。

遊びながらもGS用のテールバッグを作ってみたりと、少しは仕事のことも考えたりしています。
遊ぶにも体力は必要なので20年前から週末の山登りは相変わらず欠かしてないです。

最近クマの話題が多いので、薄暗い山道は少し怖いです。大声で歌を歌いながら登るわけにもいかないし、鈴でもつけるかな。
と、こんな感じで週末を楽しんでいるのですが、遊んでばかりもいられません。
先月のモロッコラリーで使用したシートが戻ってきました。
ワークスライダー5人分

たたき台のシートを製作して、現地でウレタンの微調整をして、これでダカールに臨むという見本です。


形状の寸法の落とし込みも重要なのですが、縫製、ロゴ、カードホルダーなどなど、メカニックからは伝えられない部分をレース後のシートから読むことができます。

さぁこれで2024ダカールラリーのシートの製作です。

 

あっという間に冬になりそうなので今のうちに走っておきます。

なんか、あっという間に冬になって冬季閉鎖になる道というか、雪が降ってバイクじゃ無理な道が増える季節になるので、いまのうちに出かけておきます。
前から言っているように、俺的空前のバイクブームが全く去る様子が無いので、晴れれば所有するバイクのどれかに乗って、そのバイクに合わせたルートを走ってます。
今回もまたネットで見つけた「ゼロ磁場」という観光スポットに向けてバイクを走らせてきました。
まぁまぁの標高。
しかし、山の色はまだまだ緑でいっぱい。
この先にシャトルバスが止まる広場があって、ゼロ磁場に来る人を輸送してるんだけど、すっかりブームは去ったようでチラホラ人が居る程度でした。
パワースポットとかでなにか利益を得るという事が理解できない人間なので、行くだけ行ったものの肝心の場所は行かずに次の場所へ進みます。
御嶽山と開田高原。この国道361はとても気持ちが良い。
雲がすっかり秋の雲で、さらに気温が11度って・・。防寒着て来てよかった。
高山に近い朝日村の道の駅で、見た目は粘土っぽくてあれですが、ヨモギの五平餅にえごまの味噌が塗ってある。注文してから焼いてくれるのであっつあつです。
温かいお茶と一緒に美味しく食べました。
ルートはこんな感じ。
これでだいたい400km。結構距離あります。
こっち側のルートはまだ走ったことがないところが多くあるので、まだまだ楽しめそうです。GSで行って林道走るのも楽しそうです。
雪が降るまでにあとどれだけ走れるかな。

と、こんな感じで最近は走る事だけに集中してツーリングをしています。
少し前までは、シートのテストと言いながら、加工した効果を試していましたが、「ダカールスペック」が確立されてからは、試行錯誤も少なくなりました。
開発を止めたわけではないのですが、不満がない状態でわざわざ新しい材料に変える理由もないのです。
オリジナルウレタンの硬度、衝撃吸収材T-NETの厚み、EVAによる防水コーティング、これらの構成などが数値化はできませんが、長年の勘でそれぞれのバイクにあった構成ができています。
今回も400km走りましたが、ダカールスペックのRSのシートはまだまだ長距離を走れるほどお尻に負担がありませんでした。
自分のシートでこうした結果が出ているので、安心してお客様に提案ができます。
そうは言っても、わざわざ悪い姿勢で乗ってみたりしてお尻が痛くなる原因を探ったりはしています。せっかく改造しても悪い姿勢では効果も半減してしまうので、質問を受けた時などには乗車姿勢などもあわせてお話をさせてもらっています。
何が言いたいかというと、シート屋が乗らずに講釈を垂れるのは恥ずかしいと思うところから、無理に乗るのではなく乗りたくなるシートを自分で作るところがノグチシートの基本というお話でした。

 

 

BMW R100GS ParisDakar ホイール交換

ヤフオクで見つけたこのR100GSパリダカを購入して1年半。
使用には全く問題ないけど、ずっと気になっていたスポークのさび。
リムの歪みも振れもなく、ベアリングのガタもなくそのままでもいいんだけど・・けどなんです。
一般的なスポークの張り替えなら何度かやったことがあるので問題ないのだけど、このバイクのクロススポークは何やら面倒そう。
せっかく張り替えるならリムもこんな感じにブラックにしたい。
最終形態はこんな感じに改造したいなとぼんやり考えるだけでした。

が。ネットで色々見ていたら、ある人のブログに「スポーク張り替えしました。ついでにリムもハブも色を塗りました」と、スポーク張りの難しさなどが綴られていて、やっぱり自分でやってみるかなと準備のために、またその方のブログを見たら「3セット目を組むことにしました。今度のは販売します」と書いてあった。
3セット目!!!趣味でそこまで?業者さんでもなさそうだし、その魅力的な販売価格もあり購入したい旨のメールをしたら、「いいですよ。これから組むので1か月ほど時間がかかります。気長にお待ちください」との返事でした。
さらに「家も近いので引取りに来ていただき、現物見てから購入するかどうか決めて貰って構いません」と連絡が来ました。

1か月後
出来上がった知らせを受けて引取り
おー--綺麗!
傷防止に養生もしっかりされていて、新品のステンレスのスポーク。フラットブラックに塗られたハブ。リムは艶ありでヌルっとしたいい艶をしています。
フロントホイールはベアリングも新品に交換されて、エアバルブは好みもあるだろうからと取り付けはされずに純正の新品が付属されている。
エアバルブはゴムに変えるつもりだったので、その気配りがありがたい。
「塗膜で若干リムの内側が厚くなったせいか、ビードが出にくいのでビードクリームはたっぷりつけて組み込んでください」とのことでした。
早速組付け。リアタイヤは友人がタイヤチェンジャーを持っているのでそれで難なく取り付け。
問題はフロントタイヤ。
手組・・・・
そのうち気にしなくなるだろうけど、やっぱり最初だけは傷をつけずに組みたい。
気休めの傷防止の治具を作って見たり、あれこれ知恵を絞りながら慎重に組付け。
ガリッっていう塗装を削る失敗もなく組付け完了。良かった。
ほうほう。新品のスポークの輝きもいい。
ハブのつや消しとリムのヌルっとした艶がすごくいいです。
いいね。いいぞ。すごくいい。



古いバイクだからアルミ色のままがいいとか、好みは色々だと思いますが、こうして自分のバイクに少しずつ手を入れて行くのは楽しいものです。

 

 

 

BMW R1200GSのシート

 

R1200GSのシート改造をデザイナーのアラカワシンイチロウ様より依頼されました。

このシートを購入されたオーナー様より写真をいただきました。





お客様より

この度は、シンイチロウアラカワさんとのコラボシート納品ありがとうございました。

アドベンチャーバイクのシート加工にあたりシートの生地は非常に悩みました。
野口さんの過去のブログを何度も拝見し、アルカンターラにしましたが
完成したデザインと素材感も含めて満足度が非常に高いです。また、肝となる”ウレタンT-NET”についても、ライディング時の疲労感の低減だけではなく
”  路面から伝わる情報量”も増えた気がします。(これもT-NETの効果??)

今まで以上にライディングを楽しめました。
シート前方部のくびれ加工?による”内ももの圧迫”もなくなり足つき性もよくなりました。
このオンリーワンのシートでGSライフを楽しみます。
ご満足いただけたようで安心しました。
この生地の組み合わせ、切り返しのライン、刺しゅうの位置や色、アラカワ様からの指示書を見ると緊張が走りますが、こうして出来上がってみると勉強になることがたくさんありました。
ありがとうございました。

R100GSパリダカでツーリング

梅雨はまだ明けないけれどたぶんいける。
という事で3連休をツーリングで楽しむことにしました。
僕にとっての旅と言えば「フェリー」なので宮崎行のチケットを予約。
昔、パリダカがヨーロッパをスタートしてた頃、フェリーに乗ってアフリカに渡り、アフリカに着いたフェリーから続々とパリダカマシン立ちたちが出てくるイメージ。いよいよ始まるぞ!ってあのシーンです。

神戸のフェリー乗り場でノグチシートに出会いました。
R100GSのお客様。シートの感想を聞くのは怖いけど、同じR100GSという事もあり声をかけてみました。
直ぐに野口と気づいていただきいろいろお話を聞かせてもらいました。
このGSは20万キロを超えて走っている。シートは8年前に作った。このシートにしてから夏場は蒸れないし、とても快適です。と。経年で色褪せてきたけど、破れの心配はまだないのでしばらくはいけそうです。ウレタンも触らせてもらったけど、変形もなく、へたりもなし。防水の剥がれもないので、張替えをしたら、また10年は使えそうです。
旅の始まりからこんなうれしい話が聞けて幸先がいいです。

バイクでフェリーに乗ると、昔はラッシングベルトでシートをギューーって締めて固定されていたけれど(今もやってるところはあると思う)今回乗ったフェリーも別のフェリーで旅をしている友人からもらった写真を見ても、シートを締め上げることはなさそうです。


これならシートが壊れることも無い。
今回対策を考えて行ったので、写真に撮ってブログネタにしようと思ったけど、その必要はもうなさそうです。

参考までに。こうしてシート締めあげてしまうとシートが即死する場合があります。改造シートでなくてもノーマルでも同じです。

 

フェリーは新造船の「たかちほ」という船で、船内は綺麗でシングルルームも快適なものでした。
13時間の船旅を終えて宮崎に到着。
今回の目的の一つに、大分の友人に会いに行くと言うというのがあり、観光は特になし。友人はちょっと体の調子を崩したので、会ってバカ話でもして来ようかなと。元気ない人に元気出せと言っても無理があるんだけど、少しの時間ラリーの話で笑えたらいいなと思って、少し寄るよと言ったら「昼めし食っていけ」となり、九時着のフェリーで大分まで行くとなると、まぁまぁ距離があるので、必然的に観光時間はなくなります。
フェリー乗り場からほど近いところにある、これもラリーの友人のベトナム料理屋さん。今日は博多で祭り見てる・・という連絡があり、今度来た時にスムーズにお店に行けるように場所の確認。

その後、東九州道(これが1車線でなかなかスピードが乗らない)を走って大分。
着くなり「おー食え!、肉一杯あるけん」てすっかり始まっていた。
食べて笑ってあっという間に時間は過ぎて、また遊びに来るよと言って今日のお宿へ。
ホテルの前のマンホールもこれなんだ。
やっぱり、押さえておかないといけない。

一人なので、話し相手はカウンターに座った一人旅の隣の女子ではなく、もっぱら携帯だったりします。岐阜の友人がソロツーリングで近くにいることが分かり、翌朝ごはんを一緒にすることになった。

朝5時50分 すでに暑い。
このドライブインみちしお。二十歳の頃軽自動車で九州1周した時の帰り道に寄ったんです。通りを挟んだ反対側の大きな駐車場にトラックが並んでいて、そこに岐阜ナンバーの軽自動車が偉そうにトラックに並んで駐車してるもんだから、警ら中のパトカーから警官が下りてきて職質された。それだけの事なんだけど、懐かしくて寄ってみたくなったんです。最近減ったドライブインだけど、ここは純ドライブインですね。24時間営業ってのもいい。
そして美味い!!!貝汁はもちろんホルモンうどんも最高。

朝ごはんに満足してから、お互いどこに行くのという話になり、僕は2号線を走りつつ思いついたところに寄ろうかなと言ったら、友人が「ここまで来たら 角島です! 絶対角島!」ここから約60キロほどあるけど、そこまで言われるならと向かいました。

これはいいわ。朝早いので誰もいないし、何より天気も良いし、この橋かっこいい。
ここは来てよかった。
海岸沿いを萩まで来た辺りで・・・暑い  暑すぎる・・
うどん県行こうかなと思ったけど、暑い
だいたいの目的は果たしたので、帰ろかな。帰ろう!
と、地図見ると
本州半分あるね。
ハートマークだらけですみません。美味しいお店などをピン立ててたらこんな風になってしまった。
走ったルートを地図に落としてみたら800kMだった。
帰りはひたすら高速を走りました。
暑くて気が遠くなりそうだったのでコレ
凍ったジュースをバンダナに巻いて首に巻く。
溶けたころに飲んで、また買って首に巻く。
これ物凄く効きます。嘘みたいだけどエアコン付けたくらいの快適さ。
でもこういうのが売ってないところもあり
さすがにこれを首に巻くことはできなかった。
ジャケットには脊椎パッドを入れるポケットがあったので、そこにこの凍ったペットボトルを投入。
とにかく脊椎冷やすと頑張れます。少し前にバリ島で熱中症になったときに、友人が冷たい水を買ってきてくれて脊椎にかけてくれて、割と早く復活できた経験からやってます。
朝5時から行動開始して夕方6時に岐阜着。
このGSパリダカ、暑い中でもずっと元気だった。フェリーで出会った20万キロのGSのようにずっとこれで旅ができるといいなと思います。
毎度のことながら自画自賛ですけど。
800km 丸一日座りっぱなしで、しわもなくパリとした状態なまま、暑いとか肩がこるとかあるけど、お尻の苦痛だけは無しで運んでくれるこのシートを作っている事が一番の幸せです。

一日余った3連休の今日は洗濯と整備とお仕事だな。