シートの打ち合わせなど

ほとんどの依頼は、Eメールから始まってEメールで終わってしまいます。
お客様の要望に限りなく近づけるために、写真や絵で何度もやり取りをします。
高さや形状などは絵でしか表現できませんが、表皮や糸などは現物を写真に撮って確認していただいております。

これはノーマルの色に近い物をというお客様に、ノーマルシートにサンプルを合わせて、何枚か写真を撮って確認してもらいました。

ステッチ色も、実際縫ってみてその色合いを写真で判断いただくこともできます。
全国各地からの依頼なので、たとえ日本の真ん中の岐阜でも近い!というわけにはいきません。
しかし、実際バイクで来て詳細を詰めたいというお客さまも多くなってきました。
来社いただくのは近くの方が多いのですが、東京や大阪からなども割と多くの方がお見えになります。
現在加工中のBMW F650のお客様は「アンコ盛りをしつつ足つき性は極力現状維持をしたい」ということでした。

このように現状の確認をします。
盛るイメージをお客さまに伝えて、持っても足つきがよくなるプランを提案するのですが、その場合バイクがあると私自身も、またがっていろいろな確認ができます。
また、取り外してしまうとわからない、車体とシートの関係なども発見できることがあります。

F650の場合、シート前部のウレタンがサイドカバーよりはみ出ています。シートベースはありません。
この部分は、シェイプしてしまっても乗車中は干渉する場所ではないので削ることができます。
今回はアンコを盛って、この部分を5mmほどシェイプして前部をくびれさせて、足つきの確保を目指します。
このシートは、まだ製作中なので後日また報告いたします。
こちらは3輪バイク「鋼(HAGANE)」

このバイクはうちから5分程度の工房で作っています。

シートの相談で来社いただきましたが、こうした珍しいバイクを見られるのも楽しみの一つですね。
はじめて現物を見るバイクなどは、いつも興奮してしまいます。
またがらせていただいて、シートの感触を記憶したり、細部にわたって眺めさせていただくことが多いですね。

F1の前輪のようです。
Eメールでも、来社いただくお客様でも、できる限りわかりやすい情報をお伝えしようと努力しております。
オーダーやシートに関する質問などは遠慮なくどうぞ。