品の良い物

常々、品良く生きることを心がけていますが、なかなか上手くいかないと言うか、そもそもそれが備わっていないので下品に振舞ってしまうことも多々あります。
物つくりもそうです。
下品なものは、いくら儲かるといっても作りたくありませんね。
さて、PCを新しくしたついでに、膨大な量の写真を整理しているときに見つけたコレ。
お客様から「ボロボロになったケーニッヒのシートがあるので、それを張り替えて事務所で使用したい」

「イメージは出来上がっているので一度打ち合わせをしたい」
と言う事で、かなり長い時間をかけて打ち合わせをした覚えがある。
真剣にイメージを説明するお客様に対して、真剣に応えるのが職人として当たりまえのことではあるが、出来上がったものは・・・・

いやはや、まぶしい椅子です。
金ぴかイコール下品ということではありません。
椅子だけ見ると「!」ですが、この椅子がお客様の事務所と言うか、書斎というか、お客様ワールドになったその空間に置いたときしっかりマッチしていました。
見る人によって下品に思えたり、とても上品に見えたり。
その基準を正しくしっかり持って、もの作りだけではなく全てに品良くいたいものです。