REMOVE BEFORE FIGHT ?

このタグ。戦闘機が好きなな人なら、いや、そうでなくてもなんか見た事あるんではないでしょうか。

一応これ本物。ちゃんと図面もあって字の大きさ、糸の太さ、縫いピッチ等々、細かいスペックが書いてあります。もちろん納める先は自衛隊。今はもう作っていないけど、このカバーをたくさん作りました。

F2戦闘機のカバーです。REMOVE BEFORE FLIGHT のタグのみで使うことはなく、駐機している時に付けるカバー付けることになります。大きいものはインテークやエキゾーストのカバー。そう言えば主翼のカバーも作ったな。採寸を実機で取った時は興奮したなぁ。

さて、そんなタグをちょっと変えて作ったのがこれ

オフロードバイクのサイレンサープラグにこれをぶら下げたらいいかなと(^^;)まぁ洒落です。分かる人だけでいいです。

これ作った時も特に評価を貰うことはなかったのですが、懲りずに今度はこれを今週末のために作ってみた。

もちろんクラタス用です。水道橋重工のCI入り。以前クラタスのプレゼンで倉田さんが「サバゲで圧勝する!」と言っていたしね。

REMOVE BEFORE FLIGHT  の型を見てたらLを取るとFIGHTだよなぁ  ! そんな思い付きです。

ワンフェスまであと4日

ちなみにどれも非売品です。

 

 

なんでもはるよ。クラタスのシート Making of KURATAS seat

いよいよ7/29のお披露目が近づいてきたクラタス。お披露目の場所はワンダーフェスティバルという催しの中と言うことらしいが、ワンダーフェスティバル?略してワンフェス?WF? で、それって何?と検索すると・・・・・・ほほぅ・・・・

話を戻そう。クラタスに搭載するシートのベースは重機のシート。このシートをベースにというか、シートフレームのみを使って新作する。

とりあえず前回現場で軽く打ち合わせた内容で作ってみた。薄くて、なんとなく戦闘機のシートをイメージしたつもりだったんですが・・・薄すぎます、シートの存在感がないです、ホールド性も悪いです・・・と、実際据え付けたことで倉田さんからの要望が見えてきた。要望なんて得てしてそんなもので、経験がないものを何もない状態から形や色をイメージすることは至難の業なんです。だから、一回目でそりゃぁ素晴らしい出来のシートができればいいが、上手くいかないのがだいたいのところ。だから、

僕としてはやり直しの時間も考えて早めに作業に取り掛かったわけなんです。・・それはそうと戦闘機のシートイメージしたって言っても、俺のイメージもどんなもんなのよ!(すみません)って感じではあるけど、まぁそれは良い。たたき台としては良かった。

さて、PVの撮影も差し迫っていることもあり本体の製作に忙しい倉田さんを捕まえてネット会議。早速倉田さんから「やはりボリュームと高さが欲しいからこんなイメージで」と粘土な作品写真が送られてきた。それと同時に、これも倉田さんの製作をバックアップしているカイブツ社の木谷社長が、すぐさまこの粘土作品にCGで色をつけて

きた。いや待て待て。寸法やこのシートの元となるフレーム形状無視じゃないか!と言っても、これは作家倉田光吾郎の作品であり、シートも倉田さんの作品の一部なのである。それを形にするお手伝いなのだから、欲しいと言う形に少しでも近づけるのが職人としての使命でしょう。と、かっこつけて言ってますが、椅子屋の固定観念が色々邪魔をするため中々進めない。

そうは言っても、形にしていかないとはじまらないし終わらないんだ。先ずは第一の要望である横から見たボリューム。でも、座る部分の厚みはそのまま。ヘッドレストの高さ延長。そして質感最重視と言うことで高級本革で行こう!となった。本革は後回しでいい。それを張り込む母体が無いとね。
背のフレームにコンパネをつけてバックレストの高さを延長。写真で見るとバランスが悪い。シートだけではなく、取り付けるコクピット内には油圧系統のバルブやスイッチがたくさんあり、それらがシートに邪魔をすることも判明。だから、少し作業を進めて写真を撮って、ここは大丈夫ですか?と倉田さんに聞く。そうすると、ここが当たりそうなので少し切った

ほうがいいと思います。と、くれば、じゃぁこの部分はこうしましょうと返事をする。このあたりのやり取りはネットのおかげでとてもスムーズにいけた。しかもフェースブックのグループ機能を使っているので携帯電話からどんどん情報を送ってやり取りができるから早い。

そうやって作業を進めていくが、いや、やっぱりそこはちょっとアレですね。変更しましょう。みたいになって、ウレタンを付けては切り取り、切り取っては貼り付けを何度か繰り返す。
椅子単体で見るとなんとなくバランスが悪いけど「コクピットに収まった状態でかっこよくできるので大丈夫」と倉田さんに言われれば怖いものはない。とにかく、先ずはコクピットに収まる寸法を守り、なおかつ操縦するに必要な条件をクリアしたクッション形状を俺は作ればいいんだ。最終形状が見えてきたらウレタンの仕上げをして、いよいよ張り込み。問題は色。これはモニターで確認してもらうしかない。
こんな写真を送ってもイメージできるはずもなく、多少独断も入れて2種類の革を仕入れた。どっちがいいだろう、どっちがいいだろうと何度言っただろう。結局、明るいほうならエイジング加工ができるだろうと言う事で左の革に決定。

この革は張り込みがちょっと厄介で、このシートの張り込みのために、あくまでも勘なんだけど、指定した厚さに薄く漉いてもらった。結果は良好で、張り込みは上手くいった。革の張り込みにはコツがあって、部分部分伸びが違うから上手く伸びるように秘密の方法を使うんです。とっても簡単なことなんだけど、これは内緒。
そして即日梱包、即発送。
でね、最初のシート送った時こんな梱包で送ったんです。「宅急便のお兄さんが笑いながら配達してくれました!」

って倉田さん。だいたい、こんなことにっ労力使うくらいならもっとシートのこと考えろよ俺。

 

 

と反省しつつも、2回目のシートはこんな梱包。 分かりづらい・・。一応、腕や目鼻口が立体的に造形されております。宅急便の人に中身はなんですかと尋ねられて「見たままのロボットですよ」とは言えず「椅子」ですと小さく答えるだけでした。

 
そして、前置きがずいぶん長くなりましたが装着写真がこれです。

いい!自分で言っては元も子もないが、いい感じに収まったと思う。キャメルと言う色も悪くない。これから何度も座って、革が伸びて汚れてくるとさらにいい感じになると思う。

さて、本体だけど、ちなみに昨年のモリコロパークでの仮お披露目ではこんな感じでした

左腕は、色々むき出しのままだったので、なんでもはるよ。と超包帯を巻くお手伝いをさせてもらいました。

そして、現在は
・・・・すげぇ
なんだこのかっこよさは!
しかもなぜかキャンギャルまでいる!
左腕にはガトリングガンが装着されている。しかもツインで!毎分6000発の発射能力を有すると言うこのガン。武器は他にもあることは前回書いたと思うが、とにかく当日のパフォーマンスが楽しみでならない。

なんでもはるよ!クラタスの秘密工場に行ってきた。 The Secret base

なんでも作るよ。の倉田光吾郎さんから久しぶりの連絡があった。もちろん内容はクラタスだ。それのシートの打ち合わせ。そして、いわゆるその道のプロたちが集まって顔合わせをすると言う事なので早速某県某所にある秘密基地へ出かけた。

その基地は深い森の中にあります。

クラタスが立っていた!でかい!前回見たときよりすごく大きく見える。しかも腕がついていないのにこの迫力だ。

後ろにはおなじみのボトムズのスコープドックが静かに立っている。

いつ見ても、この握りこぶしは惚れ惚れするなぁ。

今回集まったのはいわゆるその道のプロたち。広告、広報のプロ、法律のプロ、プログラムのプロ、映像のプロ、パシリのプロ・・。いや、冗談です。いや、そうは言ってもパシリも極めればプロとなりうるな。パッと動く、パッと判断する、かゆいところに手が届く。そんなパシリのプロは現場に絶対必要だ。まぁアーティスト倉田光吾郎ありきで動いている人たちなので、全員がパシリではあるね。愛を込めて言っているわけですから勘違いなされぬよう・・
話がそれた。
いずれにしても、その中に椅子のプロとして参加させてもらえるのは光栄なことです。

倉田光吾郎さんが作るクラタスを動かすためのに必要なのは動きの制御プログラム。そのソフトV-Sido(ブシドーと読みます)を使って、製作と同時進行でテストが繰り返されています。そして最近こんな動画が・・「V-Sidoを使ってロボットにパヒュームの振り付けをさせてみた」です。えぇぇ??パヒュームぅ?と言わず動画を見れば、その制御システムのすごさが伝わるかと思います。と言うか、これを個人で開発ってどういうことなんだろう。どこかの国からお呼びがかかりそうなのだけど・・・ハカセ!その見た目からは想像ができないくらいすごいぞ!!!「アキバの狂犬」と言われることだけのことはあるな。

とりあえず、コクピットに乗ってその高さやそこからの眺めを体験させてもらった。なんか、このまま動かして工場を破壊してどんどん進んでいきたい衝動に駆られるな。

そうそう、本題。今回は瓦礫に埋もれた状態ではなく、コクピットに「丁寧に」納められていたシート。

さぁ、これがどう変わるかお楽しみに。
シートだけではなく、内装も なんでもはるよ!

 

 

なんでもはるよ クラタス  I make a robot seat.

なんでも作るよ。の倉田さんのブログがようやく動き出した。
そう、あのクラタスである。

各方面でも多く取り上げられてきてます。

しかも現在のアトリエのほかにも、都心のあるビルの1フロアーに秘密基地ができたということです。
まんま映画に出てくる「悪いほう」のアジトっぽい(って書いてあった)。ここで、V-sidoシステムを作ったハカセが夜な夜な腕などの動作試験を行っています。
画像クリックでyoutubeに飛びます。
なんだかすごいぞ!

そしてついこの前、第二回ニコニコ学会においてコンセプトなど発表がありました。
※五時間七分目から始まります。
コンセプト:ご家庭に配備できるロボット
2つの目標:1.サバゲーで圧勝 2.量産
もうね、この動画は是非見るべきです。ものすごく面白いです。
武器も素晴らしいです。 ロハスランチャー   オーガニックライフル

 

そ し て

 

これです(^^;;)
そろそろこれを張る段階に入りそうです。7/28展示(当日量産機購入予約可だそうです)に向けて急ピッチで作業が進んでいると、山奥のアジトから連絡がありました。現在このシートはどのような置き場に置かれているのか分かりませんが、どんな状態でも構いません。ちゃんとしたシートに仕上げますから!

近々アジトに出向いて打ち合わせしてきます。

なんでもはるよ!!!

 

 

クラタス  モリコロパークで、なんでもはるよ。

あのクラタスが、初めて工場を出て一般公開されました。

クルマ未来博2011で の展示です。まだ、搭乗して動き回るにはいたっておりませんが、完成前に少しお見せしますよと言う事でした。
そこで、シートを担当させてもらった事もあり(が、まだシートは作っていません)、隠したい部分の目隠し加工やコクピットの内装部分のレザー貼り付けなど のお手伝いをしてきました。

私が到着したときには、まだ外装部品の取り付けをしていたので自分の出番はありません。
なので、作業中のスタッフとお話。
そんな中、会ったことはないけど、「ハカセ」と一目でわかる人物を発見。ハカセは「なんでもつくるよ」ブログによく 登場する、今回のロボット制御のプログラマー。
そのまま白衣着て歩いていても、まったく違和感のない博士なオーラ。
年齢は私と20近くの差がある・・。
ハカセが忙しく配線作業をしている横で、ダラダラと喋る私。
なにげにハカセの手を見ると、驚くほど爪が長い。長いったら長い。気になる・・とても気になる・・・

・・・気になってしかたがない・・・・・・

「ハカセ、何でそんな爪が長いの?」我慢できずに聞いちゃいました。
「例えば、こんな作業をするときにピンセットで押さえるのが面倒なんです・・だから」
と、言いながら手渡された基盤を見ると・・(◎◎;)

何?ハカセ、これ一個ずつハンダ付けするの?隣との間隔1mmもないじゃない。
はいそうです。
って、ほんと細かいな。爪の先で押さえつけながらハンダを流す。爪が長くないと熱いし細かなところを押さえられない。しかも、爪の先を見せてもらったら配線何度も押さえたのでいい具合に溝までついている。まさに指先に工具がついている感じ。でもなぁ、爪長いなぁ・・・

そうやってみんなの邪魔をしながら時間が経つにつれて、外装もかなりついてきた。

取り付けた外装にはマーキングを施していた。
担当の人がいたが、特に私もやることがなかったので、なんでもはるよとお手伝い。

展示はトレーラーに乗せたままなので、トレーラーにも工場の名前をマーキング。
このロボットは量産する予定なので、量産はこの会社「水道橋重工」が請け負うのです。

左腕にランチャーを取り付けて、やっと私の出番。ランチャー以外の腕部分をカバーします。
倉田さんからこの相談を受けたとき、採寸してカバーを作るか、大き目のカバーでごまかすか色々考えたけど、腕は動くし突起物も当日まで何がつくかわからない。なので、ストレッチ性のある生地で腕を巻き、マジックテープで固定すると言う方法をとりました。
そう。たんなる「包帯」です。

さて作業です。

 

              巻きます
      なるべくシワのないように巻きます
    と言っても、腕は動くので余裕を持たせるためにシワが出るところもあります。
結構いい感じ!!! 100点とは言いがたいが、はり屋としての面目は保った。と思います。
腕を動かしても露出する場所もなく、もちろん破れることもなかったですね。
その後、内装のパネルをはりつけたり、外装にもレザーをはりました。暗くなって、手元が見えなくなるまで作業は続きました。
 寒くて時間の制約がある場所での作業で、スタッフは手際よく動き、ハプニングにもすばやく対応して、とても楽しく作業ができました。

本番は今日。もし時間のある方は是非モリコロパークへ。生のクラタスはロボットとしてのオーラはもちろん、作家「倉田光吾郎」創造力と造形力にも感動できると思います。

参考:http://gigazine.net/news/20110907_kuratas/