グリップカバー(仮称)販売します。

春ごろから進めていたテストも良い感じで、ネガティブな要素も無いと思われるため、グリップカバーをテスト販売をすることにします。
国内のハードエンデューロにいかがでしょうか。


国内のハードエンデューロでは「タマイチ」を達成。


先のモンゴルのラリーで優勝したトニーがギリシャのラリーで使用し優勝。
さらに
ダカール2回優勝のリッキーブラベックもベガス-リノで使用。

当然私自身も自分のバイクで試してそのグリップ力を確かめています。


今回の販売は2種類
B-61とB-42。
上の写真のハスクバーナに張ってあるものはB-42がベースです。
ベースとなってるビニールレザー自体にもグリップ力がございます。
全方向に延びるバイク用非発泡ビニールレザーですので、わりと張りやすいです。


販売に当たっての条件がございます。
* 張り込みはご自身でお願いします。張り方指導はしておりません。
* カバーは写真の通り900x450の1枚物なので汎用となります。なので、ご自身のシートの寸法を確認して注文してください。
* 最近のKTM ハスク ベータ CRF YZなどのモトクロス エンデユーロマシンであれば張り込みできると思います。
* あくまでもレースを目的としているため、耐久性やその他の問題においても  補償いたしかねます。
*業販はしておりません。

価格 1枚/¥10,500 税別
お支払いは代引きのみ ¥1,500 税

ご注文は 問い合わせフォームから、備考欄に「グリップカバー購入希望」として、色、枚数を書き添えてご連絡ください。

仕様及び販売価格については予告なく変更する場合がございます。

ハードエンデューロ及びハードな山遊びにどうぞ。

 

グリップレザーの耐候性

これはまだ一般ユーザーには使用していないグリップレザーですが、スーパークロスなどでよく使われているシートカバー(スロットルジョッキーなどのグラフィックメーカーが出している)に使用されているグリップレザーの製造元を見つけ連絡してみました。
サンプルを送ってもらい、それを見るとまさにアメリカのカバーメーカーが使っているものと同じでした。

なので気になっていた耐候試験開始。
5/13から一日中紫外線が当たる場所に設置。
3か月経ったので確認です。
紫外線でクリアファイルがボロボロに劣化してます。
赤系の色飛びよりもピンクやレモンの蛍光系の色飛びが激しいです。

こちらも赤に若干色飛びがあるけど、どちらも昔の品質に比べて耐候性が上がっていると思います。
柔軟性も損なわれていません。
全体的にもっと白く色飛びがあるかと思ったのですが、これなら使えるかなという感想です。

しかし、このレザーの欠点が「1方向にしか伸びない」ので、バイクシートに張り込みには技術も要るし、頑張っても取れない皺の発生もあります。

これらの結果を踏まえて、スペシャルな問い合わせがあったときにすぐ引き出せるようにしまっておこうと思います。

 

TE250iのグリップシートカバー

先日、ハスクバーナのTE250iを購入したと書きました。
となればシート改造です。
エンデューロマシンなので、これでツーリングをする気はないので、とりあえずカバーを取り付けます。(先日100kmほど乗ったんですが、意外にノーマルでもそこそこ行けると感じたのでしばらくはこのノーマルウレタンで乗ってみます)
既に国内のハードエンデューロにテスト的に投入しておりますし
ギリシャのヘラスラリーでは優勝したマシンに装着されて、その耐久性なども実績として積み上がってきています。
私自身がハードエンデューロに出るかどうかは別にして、そんなシチュエーションの山遊びは好きなので、本格的な軽くて遊べる2STバイクに装着して確かめようと思います。
休みの日の早朝にコソコソと現場で一人作業です。
ちなみにノーマルシートはこんな感じ。それなりのグリップ感があるカバー地になっています。
見た目は賛否あろうかと思いますが、これは効きます。
B-42のビニールレザーの色も車体に合って良いです。
急な斜面でしっかりお尻をホールドするので、その分ステップへの荷重がかけやすくなります。
マディのモトクロスでも威力は発揮できるかと思います。
そしてこの滑り止めの利点は、素材が柔らかいのでリブ加工されたものより硬さが無いことなんです。違和感というべきかもしれません。これも好き嫌いがあると思うのですが、違和感がなくグリップが強いというのは今までそれほどなかったと思います。
何時売るんだ?と聞かれるのですが、まだ未定です。売らないかもしれないし、暫くお試しですね。

これと同時に作ったのがこれ
HRCのCRF450RALLYのダカールラリーシートでは衝撃吸収材T-NETが挿入されており、当初からずっとそれは変わりません。
何年か前の取材時に、この衝撃吸収材T-NET加工を施したシートを「ダカールスペック」として掲載いただきました。
それ以降、ダカールラリーでライダーのお尻を守り疲労軽減をする衝撃吸収材T-NET加工されたシートをお客様に「ダカールスペック」としてご提案させていただいております。


衝撃吸収材T-NETが入ったダカールスペックのシートにはこのステッカーを貼っていたのですが、ダカールスペックと呼んでいるのだから、ダカールスペックというステッカーに変えようといろいろ検討してる最中なんです。

社内のにわかで構成されたデザインチームでこんなロゴを作ってみたわけです。
スラムダンクってこんなロゴじゃなかった?とか意見もありましたが、なんかいい感じなのでいろんなところに貼ってあーだこーだ考えてます。
もう少ししたらシートに貼るステッカーもできますのでまたその時にはお知らせします。

 

 

ハイグリップシートカバーでヘラスラリー優勝!!!

少し前にノグチシートに遊びに来てくれたToni Mulecがギリシャで行われたヘラスラリーで優勝しました。
トニーとトニーを紹介してくれた友人の池町(2000のダカール2輪総合10位で今年のダカールでも完走)そして僕。

会社に来てくれた時に、手ぶらで帰ってもらうのもなんだなと思って、テスト中のグリップシートカバーを渡して「ハードエンデューとかモトクロスで試してみてよ」と伝えたんだけど・・
ハスクのラリーマシンに張り込んで「これからギリシャのラリーだ」ってインスタに上げていた。
グリップ強すぎて7日間のラリーで色々問題でないかなと思ったんだけど、

「大丈夫!このグリップすごく良いぞ」ってコメントが返ってきた。
だって、プロローグランでこのタイヤ・・・・
砂漠のラリーと違って、ギリシャの山岳地帯の高速林道を「ぶっ飛ばす」ラリーなので、ハイスピードに耐えうるグリップが必要なんだという。


そして気になるのがグリップシートの耐久性。
トップライダーの激しい走りを7日間支えたシートはどうなっているのか。
帰り支度で忙しいトニーに無理を言って写真を撮って欲しいとメッセージを送ったら。
「今フェリー待ちなんだ。バンに積んでしまったのでこんな写真だけど大丈夫?」
「僕が見たところ、シートカバーに破れやグリップ素材の欠損もないし、何よりまだまだ使えるよ」

と嬉しい返事が来た。


見る限り全く問題はないですね。
いよいよこのシートカバーは、もう少し広げて行っても良いかなと思えてきた。
ダカールラリーで15位に入り、ルーマニアクスでは2位、今回のヘラスラリーでは優勝と、いわゆる世界で活躍するトップライダーがモニターとなってテストしてくれる機会に恵まれたことに感謝しかないです。
たとえ悪い結果が出ても先に進めるし、良い結果が出た場合はさらに良い方向に行ける。
カバーの開発という今まであまりやってこなかった分野なので楽しいです。
ちなみに自分でも試しているのでその感想を少し。
グリップさせるためのパッチは薄い基盤の上に細かいヒダが108個並んでいて、そのヒダが前後左右の動きに追従しパンツにしっかりと刺さるので高いグリップ力を発揮しています。薄さとヒダの細かさのおかげで着座時にお尻にそれがあることを感じることがありません。普通に座るだけだとグリップ素材がそこにあることが分からないレベルです。
体重移動時にはひっかる感じは無いのですが、不意に振られたときや、急坂で体が遅れそうになる時も、お尻がずれないので足の踏ん張りがいつもより効きます。言葉で旨く伝えられないですが、自分でも気に入ってます。という事です。
トニー 優勝おめでとうございます。

 

 

タックロールのこと

座面の模様としてタックロールやダイヤキルトなどの装飾を施すことがあります。
タックロール

ダイヤ模様ですね。

縫製で凸凹を付けるパターンが一般的ですが、当社では高周波ウエルダーで上の写真のような防水性能を持った状態で溶着タックロールも可能です。

この写真のように 1-2-3と溶着用のバーを用意していたのですが、特に3は金型を作ったけど思ったような模様が得られなかったんです。
1の金型も作ったのですが(狙いは縫製の糸をイメージした)これもなんだかいまいちだったんです。
そんなに需要も無いけど、欲しいなと思っていました。
先日ふと「これを使えば欲しい模様が付けられるのでは」と閃いて、早速工作したらこれです。
やっと手に入りました。
僕は閃いたけど、こうした模様をつけているメーカーは、ずっと昔に同じことを思いついていたんだろうなと思います。

とにかくまた一つノグチシートのクオリティが上がったと思います。