2023ダカールラリーに向けて For 2023DAKAR Rally

 

2023ダカールラリーに向けHRCは既にテストや10月に行われるモロッコのレースに向け準備をしています。
新しいライダーも加わり、3回目のダカールラリー優勝に向かっています。

ノグチシートもHRCのシートをサポートして今年で12年目となります。

こうして世界的な大企業に混じって、テクニカルサプライヤーとしてシートの開発や技術提供を行い、今まで2回の優勝に貢献できたことは誇りに思っています。
社員数10人にも満たない会社がこうしたサプライヤー業務をするという事は、技術もさることながら、チームやライダーに対する「熱量」が非常に重要なウエイトを占めてきます。
単純な話、全然勝てなければどこかでお手伝いする気は失せてしまいます。
しかし、勝てなくても「勝つ気」が伝わってくると、勝てなくても意味は全く変わってきます。
2023の契約もしました。

野口装美は今年で53年が経ち、バイクのシート改造は私が手掛けて既に30年も経ちました。始めた当初と比べたら材料、道具、仕上がりどれもどこにも負けないという自負があります。
しかし、まだ足りないというのも事実。
世界最高峰のラリーのシートからは多くのことを学びましたが、まだまだ知らないことも多いのです。
ただ作るのではなく「勝つ」という「情熱」を維持したまま進んでいきたいと思います。

 

 

 

ダカールラリー2023に向けて 

2023ダカールラリーに向けてテスト用から本番用まで、今回もシートのお手伝いをすることになりました。

長年在籍したジョアン・バレダが契約終了となり、新たにエイドリアン・ファン・ベベレンが加わりました。
彼からのシートオーダーを受けて、テスト用のシートを製作しています。
もちろんリッキー、キンタニラ、コルネホのシートも同じように微調整をしながら2023ダカールラリーに向けてつめていきます。

ライダーごとに違う形状、グリップ性能の違うカバー地など、ノグチシートからも提案しつつ、ライダーの好みに合ったシートに近づけて、ライダーとマシンのポテンシャルが最大限発揮されるシートになればと考えています。


11年目のサポートなる今年もあぐらかかずにしっかりやっていきます。

 

 

エンボスロゴマーク HRC Honda Racing

HRCのロゴマークが今年新しくなりました。
なので、今までダカールシートに入れていたHRCのエンボスロゴマークも当然新しくすることになり製作しました。
良い感じというか、指示通りのものができた。
いままでのエンボスはこんな感じでした。
前のロゴも古さは感じないけど、新しいロゴをこうして並べると見慣れてないということもあり新しさを感じますね。
10年使った金型はこうして並べると年季の入った色になりました。

この金型は引退なのでしばらくここに飾っておこう。

 

2022ダカールラリーが幕を閉じました。


2022ダカールラリーが終わりました。
後半の追い上げが一歩届かず2位。
HRCの3連覇はなりませんでした。


優勝はGASGASのサム・サンダーランド
以前はHRCライダーで、その後KTMに移籍して優勝。
今回が2回目の優勝となりました。おめでとうございます。

昔友人が四国のラリーで1週間戦って数秒差で2位になったときに
「2位以下は負けじゃ!」と、きっぱり言い切ったのが今でも頭に残っています。


とはいえ、負けたから何もないとは言い切れないと思っています。

ダカールファンとして、NXRから始まるホンダファンとして負けは悔しいですが、ノグチシートとしては10年もの長い間ワークスチームにシートを提供した歴史が出来上がったし


その間に培ったシート製作のノウハウはどこにも負けないという自負もあります。

トップ10の中に4台のノグチシートがあるというのは、シート屋のみの目線で言わせてもらえば、10位以内に入るライダーの疲労を抑え、ライディングの補助をしたという結果だと思っています。上位10台のうちのシェ4割と言えば聞こえはいいですからね。大企業みたいです。


いずれにしても、ダカールラリーでトップ争いをするライダーがノグチシートを信頼してくれているという誇りがあります。

ラリー中にメカニックがシートを洗っている写真。
一瞬を切り取った写真ですが、シート屋から見ても丁寧に洗っている感じが写真から読み取れます。
勝つためのマシンはどの部品をとっても愛おしいものであり、繊細であり、美しくなければなりません。
レースが終わるまで最高の状態を維持するのも大事なことです。

2022ダカールは終わりましたが、また次を見てよいものを開発していきたいと思います。また、こうした過酷なレースで培ったノウハウを使い、レースに限らずノグチシートが作るシートはこれからも皆様に愛されるシートにしていきたいと思います。

 

 

2022ダカールラリー モンスターエナジーホンダ CRF450RALLY

2022 ダカールラリー
サウジアラビアにて1/2スタートします。
ホンダ広報より引用

Hondaは、2022年1月2日よりサウジアラビアで開催される、FIM※1世界ラリーレイド選手権の開幕戦 ダカールラリー(Dakar Rally)2022に、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)のワークスチーム※2「モンスター・エナジー・ホンダ・チーム(Monster Energy Honda Team)」で参戦し、3年連続での二輪車部門の総合優勝をめざします。

2022年のモンスター・エナジー・ホンダ・チームは、パブロ・キンタニラ(Pablo Quintanilla)選手が新たに加入し、リッキー・ブラベック(Ricky Brabec)選手、ホセ・イグナシオ・コルネホ(José Ignacio Cornejo)選手、ジョアン・バレーダ(Joan Barreda)選手の4名体制で参戦し3連覇に挑みます。2022年も皆さまからの熱いご声援をお願いいたします。

  • ※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
  • ※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム。HondaではHRCが運営するチーム

チームにシートを供給して10年が経ちました。
当社の夢であった「ダカールラリー優勝マシンにノグチシートが使用されている」が叶い、今回は3連覇を目指す。
10年の間には問題が起きたり、今まで想像するしたことがなかった要望がライダーから出たり、そのたびに頭を悩ませながら材料の開発や加工機の入れ替え、加工技術などで解決し、そのおかげで当社のシートは自信を持ってお客様に提供できるものになりました。
おかげさまでその技術を生かしたシート作りは多くのお客様の満足につながっております。
たかがシートですがされどシートです。
座右の銘ではありませんが、20数年前にシート作りを始めた時にこう思っていたのが現実になっているというのは、当たり前のようで少し不思議な感じでもあります。