DAY5

もうね、砂嵐!メインの山越えはすごくいい天気だったのに、前後、それも後半の砂丘群の砂嵐はひたすら怖かったです。地面は見えるのですが、舞い上がった砂がのたうちまわって視点が定まらないのです。しかも、舞ってる砂と地面の色が同じなので、空中をゆらゆらしてる錯覚を覚えます。砂嵐がなければ、かなり飛ばせる道だったと思います。
ガレ場の山越えはミスなく山頂!とは行かず、ぽてゴケ一回。もちろん体のダメージもマシンのダメージもありません。
やはり皆に疲れが溜まってきてるのか、今日はチームメイトが車と衝突して運ばれました。他のチームもリタイヤが増えてます。そうそう、視界がかなりきわどい砂丘群の中の窪みにバイクが一台はまっていました。僕を見つけるなり駆け寄ってきて、助けてくれ!マシンが死んでしまった!こんなところで待ってたら俺までしんでしまう!まあ、そんな感じに聞こえたので、わかったレスキューカードに記入しなさい。ここから、俺がスタックせずに走ればゴールまで五キロ。20分あれば着くと思う。そこで君のことをおねがいするよ。と。なんとかゴールチェックにたどり着きレスキューカードを渡すと、承知した。ところで彼はメディカルが必要なのか?マシンだけなのか?と聞かれたので彼は元気だった。というと、じゃぁ後でいいな。だって。これを書いている今ゼッケン311の彼は視界不良の砂丘の中で膝を抱えて待っているのだろうか。心細いだろなぁ。