HONDA CR-E 電動モトクロッサー

いよいよ全日本モトクロスに実践投入されるホンダ CR-E

電動だから当然マフラーはない。


このシートの打ち合わせでは当然車体などは見ることは無かったので、指示された縫製ラインをトレースする形で張り込み。
ロゴは赤色。
シート屋としてはマシンの性能や、デビュー戦がどうなるかも気になるところですが、やはり車体に装着されたシート見るまでが心配で仕方がないのです。
こうして発表された写真を見てほっとしました。
シート前後の車体のグラフィックとピッタリ合ってるし、自然なラインが出ている。



ホンダのデザイナーの人たちが手直しをしてくれたのかもしれないですけどね。
とはいえ、ただ張り込みのではなく、モトクロスという激しいライディングを支えるシートとして、きちんと張りを出しつつラインを合わせるというのは、まぁそこそこ技術がいるわけです。

そうそう4年前にはモーターショーでこのマシンの初期モデルが発表されtました。
この時もシートを作ったのですが、今回よりも大変でした。
サイドにメタリックの印刷をしたんです。
このプリントもなかなか大変な作業でした。
とにかく色合わせもそうだけど、車体とのグラフィックにどこまで合わせられるかがキモなので、現物合わせができない中で頭をかなり使いました。
この時は当社のロゴが入ってましたね。
今回の実戦機にはロゴはないですけど、世界初?の実戦でのデビューマシンのシートを作れた自己満足だけでいいんです。

 

 

ノーデン901エクスペディションの発表試乗会

ノーデン901エクスペディションの発表試乗会があるので御嶽にこれませんか?

と頼まれて、なんで僕?もっとちゃんとしたインプレができて絵になるライダーたくさんいるでしょ?
いや、野口さんは普段大きなバイク乗ってるし、経験もあるし、何より御嶽まで近いし!と説得され、確かにこうした業界のイベントには興味があったので行ってきました。
場所は今年オープンしたクシタニが運営する御嶽エクスプローラーパーク。
資料を貰って新型の説明を聞く。
とりあえず、厳しめなルートは封鎖してあるので無理やり入るなという事でした。
ゲレンデの脇を通る舗装道路も眺めがよくて、先ずは舗装道路での撮影。
八月の初旬に撮影したんだけど、下界は30度後半なのにここは気持ちいい風が吹いていました。
カメラマンと僕の二人体制なのでレフ板持って撮影のお手伝いしたりもしました。
ゲレンデに作られたコースは初心者でも走りやすいコースで、そうは言っても結構な斜度があるところがあったり、アドベンチャーバイクでそれなりに走るには体力もいる。そんなに一生懸命はしらなくてもいいんだけど、このノーデン901が見た目以上に軽く扱えて、少しくらいのガレたところでも結構軽快に走れたので、ついついグルグルと周回を重ねてました。
用意されていた食事も、魚と肉から選べて写真の通り豪華でおいしくてとても満足でした。
インプレの記事はここから

内容はまぁお察しください。
普通にダートで楽しめるバイクなんだけど、それを伝える語彙が自分には少なくて、その場で語ったことを読んでいただく方に分かるように通訳を通して書いてもらっています。
僕のプロフィールもかなりなものになってますけど、ラリーが趣味でそれが高じてシートを作っている感じにただの人です。

色々良い経験させていただきありがとうございました。

ウルトラスエードのシートの洗い方

今年はいつになく暑さが続いた夏でした。
あまりに暑くてツーリングに出たけどすぐに帰ってきたり、少しは涼しいかなと山に行ってもやっぱり暑くて殆ど乗らなかったです。

そして長い夏も終わりやっと涼しくなってきました。

ジャケット1枚羽織って出かける心地よい季節になりました。

嬉しくて晴れれば乗っています。

朝ラーも再開です。もうすぐ新米が出てくるので、朝のご飯部も楽しみです。

バイクに乗ればメンテナンスもついてくるのですが、特にウルトラスエードのシートに関してはどうやってメンテナンスすればいいのかと言う質問をよく受けます。
基本的にメンテナンスフリーと考えて良いのですが、極細繊維の集まりであるウルトラスエードは埃や汚れがビニールレザーに比べてつきやすいので、乗車の度とは言いませんが、シーズン初めや終わりなどに洗ってやると良い状態を維持できます。

乗車皺や汚れが付いたシート。

バイクに装着した状態でもかまいません。
こうして水をかけて、洗剤で泡立ててウルトラスエードを洗います。
ブラシなどでも良いのですが、あまり強くブラシでゴシゴシしないほうが良いです。

次に洗剤を良く流します。ノグチシートのシートスポンジには防水コーティング加工が施してあるので、こうして水浸しにしてもシートスポンジに水がしみ込むことはありません。

乾いたウエスで水分を拭き取ります。
水分を拭き取り時に先ずはシート前方から後ろに向かってウエスで拭いてください。そうすると毛足が逆立って起きてくるのが確認できます。
前後にウエスを動かして毛足を立ててやると良いです。
最後にシートの後ろから前へ毛並みをそろえるように拭き上げます。

生乾き状態で、日陰で乾燥するのを待ちます。
日に当てれば早く乾きますが、紫外線で退色が進む可能性があります。
一気に色あせることはありませんが、少しでも長くという事でしたらこの方法が良いです。

バイクもシートも綺麗な状態でツーリングに出かけると余計に楽しくなりますね。

 

 

BMW R100GS ParisDakar ホイール交換

ヤフオクで見つけたこのR100GSパリダカを購入して1年半。
使用には全く問題ないけど、ずっと気になっていたスポークのさび。
リムの歪みも振れもなく、ベアリングのガタもなくそのままでもいいんだけど・・けどなんです。
一般的なスポークの張り替えなら何度かやったことがあるので問題ないのだけど、このバイクのクロススポークは何やら面倒そう。
せっかく張り替えるならリムもこんな感じにブラックにしたい。
最終形態はこんな感じに改造したいなとぼんやり考えるだけでした。

が。ネットで色々見ていたら、ある人のブログに「スポーク張り替えしました。ついでにリムもハブも色を塗りました」と、スポーク張りの難しさなどが綴られていて、やっぱり自分でやってみるかなと準備のために、またその方のブログを見たら「3セット目を組むことにしました。今度のは販売します」と書いてあった。
3セット目!!!趣味でそこまで?業者さんでもなさそうだし、その魅力的な販売価格もあり購入したい旨のメールをしたら、「いいですよ。これから組むので1か月ほど時間がかかります。気長にお待ちください」との返事でした。
さらに「家も近いので引取りに来ていただき、現物見てから購入するかどうか決めて貰って構いません」と連絡が来ました。

1か月後
出来上がった知らせを受けて引取り
おー--綺麗!
傷防止に養生もしっかりされていて、新品のステンレスのスポーク。フラットブラックに塗られたハブ。リムは艶ありでヌルっとしたいい艶をしています。
フロントホイールはベアリングも新品に交換されて、エアバルブは好みもあるだろうからと取り付けはされずに純正の新品が付属されている。
エアバルブはゴムに変えるつもりだったので、その気配りがありがたい。
「塗膜で若干リムの内側が厚くなったせいか、ビードが出にくいのでビードクリームはたっぷりつけて組み込んでください」とのことでした。
早速組付け。リアタイヤは友人がタイヤチェンジャーを持っているのでそれで難なく取り付け。
問題はフロントタイヤ。
手組・・・・
そのうち気にしなくなるだろうけど、やっぱり最初だけは傷をつけずに組みたい。
気休めの傷防止の治具を作って見たり、あれこれ知恵を絞りながら慎重に組付け。
ガリッっていう塗装を削る失敗もなく組付け完了。良かった。
ほうほう。新品のスポークの輝きもいい。
ハブのつや消しとリムのヌルっとした艶がすごくいいです。
いいね。いいぞ。すごくいい。



古いバイクだからアルミ色のままがいいとか、好みは色々だと思いますが、こうして自分のバイクに少しずつ手を入れて行くのは楽しいものです。

 

 

 

BMW R1200GSのシート

 

R1200GSのシート改造をデザイナーのアラカワシンイチロウ様より依頼されました。

このシートを購入されたオーナー様より写真をいただきました。





お客様より

この度は、シンイチロウアラカワさんとのコラボシート納品ありがとうございました。

アドベンチャーバイクのシート加工にあたりシートの生地は非常に悩みました。
野口さんの過去のブログを何度も拝見し、アルカンターラにしましたが
完成したデザインと素材感も含めて満足度が非常に高いです。また、肝となる”ウレタンT-NET”についても、ライディング時の疲労感の低減だけではなく
”  路面から伝わる情報量”も増えた気がします。(これもT-NETの効果??)

今まで以上にライディングを楽しめました。
シート前方部のくびれ加工?による”内ももの圧迫”もなくなり足つき性もよくなりました。
このオンリーワンのシートでGSライフを楽しみます。
ご満足いただけたようで安心しました。
この生地の組み合わせ、切り返しのライン、刺しゅうの位置や色、アラカワ様からの指示書を見ると緊張が走りますが、こうして出来上がってみると勉強になることがたくさんありました。
ありがとうございました。