シリカゲルマット

車の中で灯油をこぼした・・・・
ドボドボとこぼした・・・
車の床材に染み込む灯油・・・
揮発したガスというか匂いが鼻や目にやさしくない・・・・
車の買い替えを真剣に悩むくらい臭い。

ガクーンとうなだれていても始まらないので、対策を施した。
というより、用途開発を依頼されていた材料で実験もかねての施工である。

このマット素材は硬く固めたフェルトでシリカゲルをはさんだ物です。専門的な言葉になりますが、挟んだフェルト同士がニードルパンチされているので、1枚のフェルトと質感は変わりません。
はさみこんであるシリカゲル はB型と呼ばれるもので、高湿度のときは水分を取り込み、乾燥すれば取り込んだ水分を放出します。そして、試験データによると、アンモニアを初めきつい匂いも取り、ダニも100%死滅させることも証明されています。

実際、ビーカーでの試験では私もその匂い取りの効果の高さは確認していました。

匂いを取るなら、灯油の匂いも取ってもらおうじゃないか!

荷台の採寸をして材料をカット。赤く見えるのはマジックテープ。床材にくっつけるためです。後部座席を動かすときに、いちいちめくれ上がってくるのも邪魔ですからね。

完成!

そして、窓を閉め切ったまま一晩置いた今朝の車内の匂い・・・
まだ匂うけど、 明らかに昨日より匂わなくなっている。データで売りつける商品より、実績で売れる商品にしたいので、引き続き試していきます。

現在このマットは、フローリングと布団の間や、赤ちゃんの布団の中敷、ブーツの乾燥&匂い取りなどに使われています。車両用への製品開発は当社が一任されているので、早く製品を世に出せるようにしたいと思います。

 

高周波ウエルダー 溶着

高周波ウエルダーと聞いても、一般的には聞きなれない言葉かと思います。
最近では少なくなりましたが、少し前の、主にロードバイクの座面にはよく使われていました。バイクシートの座面に縫製ラインが焼印のように入っている アレです。

これは極端な例ですが、縫製では難しい模様を防水を保ったまま付けることができます。金型が必要になりますけどね。

当社にもこの高周波ウエルダー機があります。現在、パターン化された金型を持っておりませんが、フラットバーは各種あるので下のようなタックロールは可能です。

ミシンで縫わないので水の浸入はありません。溶着するクッション材の厚みを変えることで膨らみの調整も可能です。

これは当社のロゴマークの金型を作り、デスクマットに使われている透明シートで作ったキーホルダーです。このように高周波ウエルダーは溶着することも可能ですし、模様のみをつけることも可能です。本革にこの処理を施すと、焼印のようになります。

この機械を使って作った製品がドライバッグです。

ツーリングなどにはとても重宝するバッグです。

 

 

滑り止めレザー 新色です。

滑り止めレザーには、滑り止めの強さがそれぞれあります。
当社で扱っている滑り止めレザーで一番滑り止め効果が高いものはB-13(メーカー廃盤なので、当社在庫分で終了)これは強力な滑り止めで、お尻をずらすには少し浮かさないとずらせないほどです。その強力な滑り止め効果で、マッドなレースやジムカーナなどで使われております。一般には向きません。

B-30これは B-13の後継で出てきた滑り止めレザーです。コレも高い滑り止め効果を得ることができ、B-13に比べて汚れ落しが楽になりました。こちらも一般の使用にはあまり向いていません。

B-12は当社オリジナルの品名「サンドレザー」です。適度な滑り止め効果で一般的に多く使っていただいております。

そして今回ご紹介するのはB-33 B-35 B-36の3色で展開するすべり止めレザーです。B-12より若干滑り止め効果が高く、耐久性もB-12と変わりません。お尻をずらしたいときには、きちんとずらすことができて、ずらした場所でしっかりお尻をホールドしてくれます。また、色がパンツに移行することもありません。また、滑り止め効果でパンツの生地を傷めるほどでもないので一般的な使用(ダートでもロードでも)にお勧めします。

表面は細かなダイヤカットのシボがついています。(皮革表面に見られるしわ模様のことを“シボ”といいます)B-33

シボの大きさは1.2mm程度です。非常に細かな低い突起がグリップ力を高くしています。B-36

カラーは以下の3色です。
B-33 黒 つやはありません。

B-35 青 つやはありません。明るめの青です。

B-36 赤 つやはありません。

今まで滑り止めは黒しかありませんでしたが、これで座面に使用する滑り止めの自由度が上がりました。サンプルご希望の方はご連絡ください。

 

 

夏休みのお知らせ

当社は8/13-17までお休みをいただきます。

休みのあいだにいただいたメールは、8/18にご返事差し上げますのでよろしくお願い申し上げます。

クラタス

ロボットです。動きます。しかも乗れます。機種名?は「クラタス」といいます。倉田光吾郎さんという方が作られております。

倉田さんの作品はずいぶん前から知っていました。すごい人がいるなぁと、作品をわくわくしながら見ていました。

少し作品を紹介します。

建機のシャシーにチンクチェントのボディーを乗せた「チンクタンク」

アニメ、装甲騎兵ボトムズの実物大「スコープドッグ」

乗り物やロボットばかりではなく、ピザ屋のからファサードなどのトータルコーディネイト・・・・・他にも色んな物を作られています。

話を戻します。最近の活動は正直追いかけていなかったのですが、ガンダムのシートに携わったおかげで、その関係者の方から倉田さんの現在の製作物を知りました。
クラタスという対戦型ロボです。乗れます。
クラタスについて読んで行くと。このロボットは、この先量産をして、シートもカラーオーダーなんかできたりして・・という壮大な野望の記述がありました。
製作過程の写真に写ったシートを見たら、重機のシートのようなものが設置されていました。
なるほど・・これがいいとか悪いとかではないけど、うちの倉庫にはフルバケットシートのシェルが眠ったままになっている。なので、ちょっと勢いで倉田さんに「使ってみませんか」とメールしたら、試して見ますとの返事。早速ブログで量産シートの検討いただいております。

ちなみに野口装美は椅子屋です。居酒屋の座布団も作りますし、ロケットのカバーも作ったりします。バイクのシートは、その分野ではそこそこ知ってもらえてます。なんでも作るよという倉田さんのブログ名ではないですが、なんでもはるよ。!と色々挑戦は続く。