ミシン

布やビニールレザー、革などで何かを作る場合、そのほとんどがミシンを必要とします。
ミシンがあれば、たいがいのもは縫えて、1枚の布から立体を作り出すことができます。
しかし、ミシンが1台あれば何でもできるわけではありません。
薄い物、厚い物でミシンが変わります。
さらには、縫い合わせるだけではなくて、布ぬほつれを防止するロックミシンや刺繍もミシンの仕事ですね。変わったところでは、縫いたい生地を動かしながら縫うのではなく、台(ミシン)が動いて縫っていくなんてのもあります。
単純に縫いあわせをするといっても、平たい物同士を縫い合わせたりすることもあれば、形状を保ちながら縫う場合もあります。その場合、一般的な台の上にあるミシンでは縫いにくかったり縫えなかったりします。

これ一台あれば、かなりの範囲の加工をまかなえるんですけどね。
オリジナルバッグを作るときなどは、素材が硬い上に分厚く、形状もあるのでこんなミシンを使います。


ポストミシンと言います。
ステッチをかけたり、筒を縫ったり、バッグの縁を縫ったり・・・・これだと平面から、さらに上下の空間が生まれるので、無理な力を加えなくても、簡単に縫えてしまいます。
しかし、この1台ではバッグは出来なんです。
3台のミシンを経て完成します。
やはり、作業にも創意工夫は必要ですが、仕上がりや時間短縮など、さまざまなプラス要因がある以上、便利な道具は揃えたいですね。あのミシンとこの道具とアレがほしい・・・
そんな感じで、新作バッグもスローーペースで製作中です。
ご期待ください。

FERRARI F355 CHALLENGE OMPフルバケットシート

休みの日に会社に来て書類の整理をしていたら電話が鳴った。
「F355のシートの相談がしたい」とのことで、これから北陸から走ってくると言うことでした。
数時間後、普段聞くことのないエキゾースト音が聞こえてきた。

ひゃーーー
かっこいい!!!
ピッカピカです。

ローターもでっかい。
レース仕様なので当たり前と言えば当たり前なんだろうけど、見るからに効きそうです。
目立たない、ちいーーーさなウインカーも素敵です。
ロールバーが入っているので、乗り降りは大変そうです。

ハンドルが起き上がっています。
内装は本革とカーボンですね。
消火器も装備されています。
さて、本題のシートです。
前回張り替えたシート>と同じく、ウレタンは劣化し粉が落ちてきてます。

もう、こうなったウレタンは交換しかありません。
粉状のウレタンが車内に散らばると、静電気でなかなか取れないんです。
乗り降りするたびに粉がぱらぱらと落ちますから、こうなったら、ウレタン交換と張替をしないといけません。

いたるところでヤレが見れます。
特に赤色のファブリックは退色しやすく、わりと早く色が抜けてしまいます。
今回の場合もショルダー部がピンク色になっていました。
今回はエクセーヌかアルカンターラで張替を希望されたので、実際にシートに反物を当てて選んでいただきます。
エクセーヌとアルカンターラでは微妙に赤の発色が違うのです。

どちらもOMPのシート生地とは異なる赤ですが、今回はアルカンターラで張り替えることに決定しました。
また、ダカール用のクッション素材にも興味を持っていただけたので、張替と同時にクッションのカスタムもさせていただくことになりそうです。
秋のドライブシーズンをもう少し楽しんで、年末に作業開始と言うことで打ち合わせは終了しました。
遠いところ、お越しいただき誠にありがとうございました。

たまにはこんなこともあります

天気が良くて、気分がいいと、口笛吹いたりします。
その日は、こんな曲を口ずさみながら、片手に車のキーを指に引っ掛けて、軽くスキップ加減で歩いていました。
ちょっとつまずいた瞬間。
キーが飛んでいきました。
ピンポイントでここに吸い込まれました・・
地球の割れ目です・

暗くてよく見えませんが、水はなく、泥でもなく、何とか取れそうです。
急いで針金を持ってきて、慎重に引っ掛けます。
こういった場所で何度か失敗すると、だいたい取り返しのつかない場所にずれたりするんです。

やっほー

一発で取れた。
いい事あるわ!
と、落とした不幸を忘れて、また口笛な日でした。

Daytona デイトナ掲載  ジオン公国軍 サウロペルタ

今年の5月にジオン軍から依頼されてシートを作りました。
ジオン軍のブログ
1/1のプラモデルとはよく言ったもので、それはもうすばらしいできです。
あまりにも素晴らしいので、三菱自動車をはじめ、各地の展示会に引っ張りだこな毎日を送っているそうです。

そして今月号のDaytonaにも特集されています。



うれしいですね、当社のことも紹介いただいております。
さらに、うわさでは新たな計画が進行中とか・・・・・
次回作が楽しみです。

BMW R1200GS

BMWのシートは、モデルに限定されず様々な注文をいただいております。

その中でもR1200、R1150、R100などは他のモデルに比べて多く注文をいただきます。
今回はR1200GS。私も所有したいバイクのひとつです。
今回のお客様は、定年されてからバイクに乗り始めて4年目。奥様とツーリングを楽しまれているそうです。
リタイヤ後の素敵な生活スタイルだなぁと、お話を聞かせていただきました。
今回の依頼は、ライダー部の足つき性向上と、奥様の座り心地向上です。
特に、タンデムシートはしっかりカスタムしたいと言う事で、詳しく不満点を聞かせていただきました。
お尻の痛みと乗車中に着座位置がずれることなど、それら問題点を踏まえたうえで、タンデム部はシート前部を35mm上げ、シートエンドに向かって傾斜をつける。
横断面方向では緩やかなかまぼこ状にしてフィット感を出してみることにしました。


ライダー部もタンデム部も大きな形状変更となるため、一気に完成まで持っていかずに、途中で形状確認をしていただきより理想に近い形に仕上げていきます。
表皮はエクセーヌを使用。車体のカラーに合うかどうかを反物を並べて合わせていきます。

メールでの打ち合わせが多いですが、大きな変更をする場合、実車を前に打ち合わせができるとお客様にも出来上がりが想像できてよいですね。
お二人が楽しいツーリングができるように、頑張って作らせていただきます。
なかなか、完成後の装着写真がないので、今までのお客様でも装着写真があればどんどん送ってください。
このブログでご紹介させていただきます。
bike@a-seat.jpまでよろしくお願いします。