ウルトラスエード(アルカンターラ)の洗い方


 ウルトラスエード(アルカンターラ)で張替を希望されるお客様からよく質問される、ウルトラスエードの洗い方やお手入れについて動画で説明します。
動画編集が全くダメダメで、雑音もたくさん入っているので無音の地味な動画ですが、これを見れば当社で張替たウルトラスエードは、特に気を使うことなくお使いいただけるとご理解いただけると思います。

1. 先ずはウルトラスエードに水をかけてください。
当社で張替える場合、ウレタンに防水コートを施します。なのでこのように水をかけてもウレタンに水が浸み込んで、いつまで経っても水がしみ出してくることはありません。

2.洗剤をつける
グリスを落とすような強力な洗剤ではなく、少し弱めの洗剤がお勧めです。

3.擦って汚れを落としてください。
ブラシやスポンジなどでかまいません。汚れがひどい場合は繰り返してください。

注意:高圧洗浄機でウルトラスエードを洗うことは絶対にしないでください。

4.汚れが落ちたら水でしっかり流してください。

5.乾いたタオルで水分を取ってください。
ウルトラスエードの起毛の流れは、後ろから前に流れるように裁断してあります。なので、水分を取る時は後ろから前に毛並を整えるようにお願いします。

6.ある程度水分が取れたら終わりです。生乾きのままでかまいません。
これ以上することはありません。防水スプレーやオイルの塗布なども必要ありません。

このように、ビニールレザーと同じとまではいきませんが、それに近いレベルで洗うことができ、本革のようなお手入れも必要ありません。

ウルトラスエードはシートの温度が上がらず、お尻が蒸れにくく、そして適度なすべり止め効果もあります。水を含むデメリットもありますが、それ以上にこの素材のメリットは大きいです。一度お試しいただければこの素材の良さが分かります。以上、宜しくお願い申し上げます。

シートの防水 Waterproofing of seat

「社外品の既製品シートを購入したけど、縫い目から水が入り、晴れたにバイクに乗るとウレタンにしみ込んだ水が縫い目から出てきて不快」
と言うご相談を受けることがあります。

当社のシート加工には全て防水加工が含まれております。
(一部ビックスクーターや特殊形状、シートヒーター設置のシートには防水加工が出来ない場合があります)

防水の方法は縫い目に防水加工を施したり、シートカバーを張る前にウレタンにビニールを被せる方法などがありますが、当社ではどれも試しましたが、耐久性や座り心地などに難があり、また防水性も完全ではないためEVAのシートをウレタンに全面接着しています。
ノーマルシートからアンコ抜き、アンコ盛り全てのウレタンに、このように1枚で全体を包みます。
断面図だとこのようになります。
完全にウレタンを包んでしまうので、空気抜きがないシートベースの場合、何カ所かに空気穴を開けさせてもらっています。空気穴が無いと座った時に圧縮された空気の逃げ場が無くなり風船が破裂するようにパンクしてしまいます。また、空気穴が無いと、座った時に抜けた空気が体重移動時に瞬時に戻ってこないので十分なクッション性能が発揮できません。

このように全体をコーティングすることでウレタンの寿命もアップします。

DIY用に防水用のEVAの販売しています。

接着剤やノグチオリジナルウレタンも販売しているのでDIYしたい人はぜひご注文下さい。

ウレタンに水が浸み込むとカバーに包まれたウレタンはなかなか乾きません。
乾かないどころか、水を含むことで劣化が進みクッション性能が落ちます。
当社では防水の加工のみも承っております。

今年も皆様からのご注文をお待ちしております。

宜しくお願いいたします。

 

 

 

新色追加です。 New cover materials.

バイク用ビニールレザーに新色追加です。

今までB-40として当社ビニールレザーカタログに載せていた物が廃盤となりましたが、新たに同じようなスエード調ビニールレザーでブラックとネイビーが加わりました。
適度なすべり止め効果があり、座り心地もスエードのような起毛感があります。ビニールレザーなので当然水の浸み込みはありません。

オン/オフ問わず、このマットな感じを生かしたカバーデザインが出来たらいいなと思います。

さて、世の中にはビニールレザーは様々なところで使用されています。
しかし、全てのビニールレザーがバイクシートに適しているとは言えません。
当社が使用するバイク用ビニールレザーは非発泡レザーと呼ばれるものが殆どです(例外もあります)
非発泡があれば発泡レザーがあるわけで、その違いが以下の図です。
一般的に家具用レザーはトップ層(厚み数十ミクロン)の下に発泡層と呼ばれるスポンジ状の層があります。これがあることで年中、温度に関係なく柔らかな風合いを保つことができます。
家具用ビニールレザーは色も豊富で、表面の柄も様々です。
ちょっとわかりづらいですが、黒いトップ層と白い基布に挟まれて厚みの大部分を占めるグレー部分が発泡層です。

一方、バイク用レザーは家具用ビニールレザーと同じ厚みだった場合、トップから底に貼り付けてある補強用の基布までが全てPVC(塩ビ)です。なので、家具用に比べたら柔らかさは劣りますが、厚み全てが塩ビなので、家具用と違いひっかきによって表層が直ぐに破れてしまうことがありません。
色のバリエーションはそれほど多くありません。
底の白い基布から上がソリッドなPVC(塩ビ)です。

家具用ビニールレザーを爪でひっかいてみると割と簡単に削れてしまいます。
もちろん椅子などに使用する場合、通常の仕様であればそう簡単に破れる物ではありません。実験なので必要以上に力を込めてやってます。
このように表面の皮が破れれると、中間の発泡層には強度が殆どないので直ぐに底の基布まで穴が到達してしまいます。

一方バイク用シートだと
ペーパーナイフの先で強く擦っても、塩ビが削れますがなかなか底の基布までは辿り着きません。もちろん、突き刺せば簡単に破れてしまいます。

バイクシートは家具に比べて摩擦が大きく、特にオフロードの場合、泥などがついたままライディングを続けるとヤスリでカバーを削る行為と同じになります。
なので、当社では非発泡レザーを基本にラインナップしています。
ビニールレザー全体の厚みではなく、表面層の厚みが重要なのです。
また、基布については今回触れませんでしたが、この基布も様々な種類があり基布によって仕上がりや強度が変わってきます。
なので、当社では発泡レザーでもバイクに適したものは使用しています。あくまでも適材適所という考えです。

ショーモデルであれば耐久性より色や模様が重要なので、材料を選ぶ場合は目的に合ったものを選びたいと思います。

その為にも、お客様にご提案できる知識をより多く持って、臨機応変に材料提案が出来たらいいなと思います。

オリジナルウレタンの販売 For SALE! High-density urethane

オリジナルウレタンの販売は以前からしていましたが、この度、新規で金型を製作し価格は据え置きでサイズを大きくしました。

ミディアムウレタン、ハードウレタン共に

縦x横 1000x500(mm)

厚み  10mm/¥3,000  15mm/¥4,500  20mm/¥6,000

代引きでの取り扱いになります。
送料+代引き手数料 ¥1,500
表示価格は全て税抜きです。

その他、バイクシートに必要な材料の販売も行っています。

オリジナルウレタンはバイクや車などのカスタムに最適なウレタンに仕上がっています。これらは当社でしか購入が来ません。

家具用の高密度ウレタンとは全く違います。

カスタムシート加工をされている業者の方も一度お試しいただければ幸いです

 

工具箱の蓋裏 Tool box pocket

某有名メカニックからこんな依頼が

「作業中にアメ舐めて整備したいんだけど、そのアメを入れるポケットを作ってほしいと・・・」

アメって。
ラリー中、徹夜で作業することもあるメカニックは、アメでも舐めて糖分をしっかりとり、常に最高の整備をしなければならない。2週間に及ぶダカールラリーは長いけれど、整備のちょっとしたミスが全てを台無しにする。
そう考えると今回の依頼も、とても大事な依頼だと理解できます。

と、どうでもいい前置きはいいとして、

工具箱の蓋の裏はデッドスペースになってることが多い。
powder-coat-homak-portable-tool-boxes-rd00203200-64_300中にはこの写真の工具箱のようにタイラップなどで固定できるようにパンチングされた鉄板が付いている場合もあります。
R8770713-01最初からこうなっているものもあります。

それを利用した例が次の写真です。
21733761_2048069475218653_1793081689_oふむふむ。色々つけてるな。でも、いまいち使い勝手が悪いとのこと。
21706045_2052588288100105_24767784_o現地から寸法も届いた。
何を持ちたいか、数枚の写真でだいたいわかった。
分かったらとりあえず作って、使ってもらおう。
1回目でダメ出しをしてもらい、2回目で完成に近づけ、3回目に製品化・・となればいいな。と思いつつ1個目を現地へ発送。
22095231_2065943923431208_988648280_oアメだらけ ^^ ^^
だいたい欲しい条件はクリアしてるけど、筆入れやポケットの広さ、全体の寸法など少し改善したいという要望。
そして2回目の製作をしている途中で、1個目の試作見た周りのメカさんたちも
「俺もそのアメ入れが欲しい」と。
1個も3個も変わらないので製作。
そしてまた現地から届いた写真がこれ。
22882167_2105292872829646_1430234912_o 23191970_2114284258597174_1537409510_o 23226976_2114288358596764_286110998_nまだ届いたばかりで適当に道具を刺しただけですが、これで良いでしょうという合格ハンコをいただきホッとしています。

ノグチシートではこんな便利グッズも製作しています。

そして

キャプチャ

とりあえず2018ダカールに向けてのノグチシートの仕事はひと段落ついた感じ。
シートもタイヤキャリーバッグもあれもこれもいろいろ作りました。
もちろん、まだ依頼があれば作りますけどね。
シート以外の、こうした便利グッズでライダーを支えるメカニックさんたちのストレスが少しでも少なくなれば、より優勝に近づくのではと考えています。大袈裟か・・