いよいよ始まる。ダカールラリー2024

いよいよダカールラリー2024が始まります。

マシンは新型になり、シートも新しくなりました。


ホンダのライダーも6人体制となり、より優勝に近いのではないかと思っています。

2020 2021の優勝から2024の優勝を祈っています。
ライダーにはスペシャルなシートを提供していますが、ライダーを支えるメカにもスペシャルなものを提供しています。
急遽作ったので収まりが心配だったけど、いい感じです。
ちょっとしたことなのですが、こうした小物でメカのストレスが少しでも軽減できればうれしいです。

そして、今回はもう一つ楽しみがあります。
友人の池町選手の参戦です。
3年前に行くと宣言して、足元を固めながらスタートにたどり着きました。
今のダカールラリーは参加資格をはじめ金銭的にも、昔とは比べられないほどハードルが高いです。
円安も大きく活動に影響する中、ちゃんとここまでこれたことは尊敬に値しますね。
ホンダ同様に応援しています。

これから2週間目が離せません。

 

 

New CRF450RALLY ダカールラリー


新型の写真がやっと出てきました。
実はシートは作っていたのですが、こうしてまともに装着した写真を見るのは初めてなんです。
シート屋としてはきちんと装着されていれば安心なのですが、その確認ができないまま作る続けるのは中々不安が多いです。
ライダーやメカニックが見落としている部分や、別に気にならない部分に職人は気づきたいという欲もあります。大きなお世話かもしれないけど、その気持ちが作りたい欲につながっていきます。
より良いものにしたいと思うと自然と細かなところに目が行きます。
付いてりゃいいよというシートなら、うちの出番はないですね。
今後もっと詳細な写真が出てくるだろうけど、とりあえず今度のダカール用シートの製作はすべて完了済み。
なので、メディアが出してくる写真や評価で色々考えようかなと思うところです。

並べると新旧の違いが少し分かるかな。
車体の減量もずいぶんしたと聞いている。
とにかく新型の優勝を願うばかりです。
ギリギリまでいろんなタイプのシートを作りました。
結局このウイングシートも作ることに。
勝つために必要となれば、できる限り対応するのが役目ですからね。

そんなライダーたちを支えるメカニックからも要望が来ます。
これは工具箱の蓋の裏に取り付ける工具ポケット。
ペンやタイラップ、小さな工具など結構便利なんです。
(関係ないけど、モンスターエナジーは工房にも置いてあるんですね。)
数年前にも一度作ったんですが、それを覚えていたメカが「新しい工具箱の合うようにまた欲しい」「あれは凄く便利なんだ」と言われて

蓋を閉めて移動中の振動でポケットの中身が出ないように、平ゴムも装着してあるからこぼれない。
自分で思いついて天才じゃん!なんて思いながら作った覚えがあります。
結局仕事というか、何かを作る時ってそういった感動がないと続きませんね。
お金払うからとか、図面通りでいいからとか、とりあえずなんでもいいから・・・

やはり感動の共有がないと良い関係は生まれないのです。
その場の反応が無くても、暫くしてこうして「やっぱり野口の物が欲しい」といってもらえるモノづくりをしたいなといつも思っています。

話はそれましたが、2024ダカール・ラリー。
HRCライダーとそれを支えるチームの活躍をお祈りします。

 

 

2024ダカールラリーのシート HRC CRF450RALLY

2012に「ラリー用のシートの手伝いをしてもらえませんか?」とHRCから声をかけていただき、それから12年も経ってしまいました。
12年というとなかなかの年数だなと自分でも思います。
今年も2024のダカールに向けたシート製作をしています。
2024はボディのデザインが変わるという事で、ずっと赤色だったシートカバーが青色になりました。

先のモロッコで青いシートを付けた新型が走ったのですが、詳細はまだ知りません。なんというかチラ見しかしていないのです。
まぁ、設計から言わせればシートだけ作ってもらえばいいのかもしれないのですが、結局本番になっても新型の詳細が分からないままというのは寂しいなと思います。いろいろと事情があると思うので、うちはうちの仕事をしっかりするだけと言い聞かせていますが、その仕事の情熱はどこから来るのかを考えると複雑ではあります。
まぁ愚痴るわけではないのですが、大きな組織と仕事すると色んなことがありますね。でも良いこともたくさんあります。
なんといっても、世界のHRCとロゴを並べるシート屋は他にはないかなと思っています。当初サイドにノグチマークが付いていたのですが、これも事情によって横はダメと言われて、考えた末に思いついたこのウエルダータグ。
ダメと言われてはいそうですかと引き下がるだけではやる気が起きないので、こうして知恵を絞って新しい技術を投入することで、普段のシート作りの役に立っています。
HONDAのロゴも同じ。
超グリップが良いシートカバーは表面の凸凹が深く、プリントが上手く行かないんです。
上手く行かない時もやらなくてはいけない。上手く行ってないことが分かっているので、なにか新しいものはないかと毎日探す。
探しているとそのうち見つかるもので、今では凸凹の深い生地にもしっかりプリントができるようになりました。
これも高いレベルで求められるからこそ見つけられたのだと思っています。
このトップライダーたちが求めるスペックにどうやって近づけるか。
衝撃吸収材T-NETもそうだし、オリジナルウレタンもそう。
それらの組み合わせがライダーの疲労を軽減させ、操安性能も上げることになれば、それが私たちの求める理想にシートになり、広く一般の方々にもフィードバックできるようになります。

さて、2024のダカールはどんなドラマがあるのか楽しみです。

 

 

2023 HRC感謝の会

毎年この時期に声をかけていただき、出席している「HRC感謝の会」
HRCの契約ライダーやドライバーが一堂に会します。
今回の会場はホテルニューオータニでした。
ずらりと並ぶマシンたち。
さらには
2017 日本人初のインディ500を制した佐藤琢磨選手のマシンまで!!
そして
なんと本人と記念撮影まで。

ダカールマシンの展示もあったけど、新型の展示ではなかったな。
新型のシートは作ってるのだけど、新型マシンがまだ見れていないというのは、少し気分が乗らないというか・・・。まぁいろいろ事情があるんでしょうね。
今度のダカールではぜひ優勝をしてもらいたいです。
毎年だけど、こうしてグローバルな超大企業に混じって当社のロゴがあるというのは正直誇らしいです。
パーティーではいろんなライダーやドライバーがそこかしこで談笑しているので、隙を見て記念撮影をお願いしました。
今年でホンダを去ってしまうマルク・マルケス。まぁスーパースターですね。

F1パイロットの角田祐毅選手

ジェット・ローレンス

ティム・ガイザー

今年もフジガスこと藤波さんにも会えました。

抽選会ではジョアンミル選手のサイン入りTシャツを貰うことができました。

他にも中上選手や色々たくさんの選手がいて楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

友人が2024ダカールに出場します。

先日、友人の壮行会に行ってきました。
池町佳生
彼と出会ったのは1993の四国のラリー。
当時、私も鼻息が荒かったので、そう簡単には負けないつもりでいたのですが、競技区間で彼に恐ろしいスピードで抜かれて一気にテンションが下がった記憶が昨日のようです。
以来30年の付き合いが続いていて、いまだに挑戦し続ける彼には憧れすらあります。
壮行会には彼の人柄から、遠方から多くの人が集まりました。
ゲストもなかなか豪華で、見てて楽しかったです。

彼のマシンも仕上がって、今はサウジアラビアに向けて移動中だそうです。

シートも作らせてもらいました。

HRCの活躍も期待なのですが、友人の活躍に大きな期待をしています。