座圧分布表  その1

こんな図を見たことはないでしょうか?

特殊な座布団やベッド、椅子などの座り心地の一つの基準として体圧分布表による比較図が商品に添付されているのをよく見かけます。
この図で言えば、赤い部分(圧力が多くかかっている部分)がほとんどなくなり青い部分(圧力が少ない)が大半を占めている図が売りたい商品に座っているときのデータとなります。
これだけ体圧がお尻にかかっていないという視覚で訴えるにはとても分かりやすい図です。
これだけお尻に負担がかからないなら楽だろうと、使う前から期待が上がります。プラシーボ効果も望めます。
しかし、実際に購入して試したけれど、商品広告に記載の体圧分布表のような効果を私が体感できないので、ずっとこの表には疑問を持っていました。
はたしてこんな具合に1点に集中していた体圧を分散させるには、どういう方法を取ればいいのか前々から気になっていました。
探していたらわりと近くにその試験場があったので、早速比較試験の予約を取り高山まで出かけました。
生活技術研究所
同じ形状で材料の違う布団を3種類製作し持ち込みました。

これがセンサーです。たくさんの圧力センサーがこの布についています。

試験する部屋の中です。

自分で座ってデータを取ってもらいました。木のスツールにクッションを敷き、その上にセンサーを置いて座ります。

座ると試験官の前にあるモニターに座圧分布表が現れ、決められた時間(今回は3分)データを録画します。
試験前にグラフの基準値や時間など細かな設定をします。座る人や使う内容によってデータを分かりやすくするためですね。
今回は赤座布団(一般的な椅子に使用されているウレタン)青座布団(低反発ウレタンのみ)黒座布団(低反発ウレタンと衝撃吸収材T-NETの組み合わせ)の3種類を試験。黒い座布団は当社のWEBでも販売している座布団で、長時間座っていれば、赤座布団や青座布団より違和感が少ない事が体感できます。長時間でなくても座ってすぐにその感触の違いもわかります。それらの違いがどうんな数字やグラフになるのか楽しみでした。

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