森林文化アカデミーにて

森林文化アカデミーの先生から「椅子張り」の講師の依頼がありましたので行ってきました。

広いウッドデッキがあり、木部がむき出しの校舎と木々に囲まれた素晴らしい環境に森林文化アカデミーはあります。
椅子張りの講師と言っても昨年当社の社員が取った「1級技能士」になるような椅子の張りではなく、一般的な家具の張りの説明と、覚えたての知識とわりと手軽に入る材料で当日できる座面の製作です。皆さんはそれぞれ椅子を自分で製作されているのでその椅子の座面に使用したりもします。
講師をするにあたって思うことは、生徒さんに説明しながら、自分の知識や技術を再確認する良い機会でもあるということですね。

教室内はこんな感じです。工作機械も多くあり、大きなテーブルは作業台兼勉強机と言ったところです。
今回で3回目の講師なのでお話する順番や製作についての時間割はだいたいできていたので、それほど考えることもなかった。(1回目の時の模様が先生のブログにありましたのでリンク張らせてもらいました)
なので、午前は材料や縫製やそれらの組み合わせなどを説明し、午後からは簡単そうで難しい「ボウズ張り」(1枚の生地で張り包む製作方法です)テンションのかけ方でデコボコになったりシワが取れなかったりします。
見本を私が張りましたが、説明しながら張り込むのと、見られながら張り込むという緊張感がありましたが、プロとしての体裁を保つ座面は完成することはできました。
「貼る」のではなく「張る」意味を体感してもらうにはこの方法が一番良いと思います。

みなさん中々しわがとれません。
それぞれ1枚づつしか作る時間がないので、2枚目を作ればもっと早くきれいな物ができると思います。
今回講師をさせてもらって、生徒さんに話をしながら気付くことが多く勉強になりました。
やはり、理屈を述べることより手を動かして形にする事は何物にも代えがたいと改めて思いました。
楽しく講師をさせてもらったのは良いけど、肝心の生徒さんがどの程度喜んでくれたかが気になりますが、終始楽しそうに話を聞いて、作業もしていたので生徒さんも講師も満足度は両方100点だったと言うことにしましょう。