椅子を観て来た。

椅子が好きです。
好きなものが仕事になっているのが良いのかどうかわかりませんが、自分や自社のレベルでは到底できないものを見て刺激を受けるのが好きです。
そんな椅子を見てきました。
見て、それが刺激となって椅子作りが一歩進めればいいなと思います。
先ずは東京都美術館でフィンユール展
フィンユールだけではなく北欧の椅子が多く展示されていました、
デンマークの照明メーカー、ルイスポールセンのPH4も良いですね。
話はそれますが、ルイスポールセンの照明の中ではやはりアーティチョークが一番好きで、不謹慎かもしれませんが市営の葬儀場のロビーに3つあります。
そこに行くといつも天井を見上げててあの柔らかい光を眺めています。
照明の展示会があれば足を運んでみたいなと思っています。
この椅子たちは一部座っていいものがあり、ふだん先ず見ることも無いイスに座ることができてうれしかったです。
このチーフテンはじめ、フィンユールの代表作は全て座ることができました。
ウエグナーのザ・チェアーも座ることができて、これも感動。
ザ・チェアーという名前からして、椅子の中の椅子、キングオブ椅子かなと勝手に思っています。
何度見ても飽きないので会場内を何周でもできますが、もう一か所見たいところがあり次に移動。


武蔵野美術大学。さすがというか、大学が所蔵する椅子の一部を無料で見学出来るイベントが開催されていると知りやってきました。
こっちもすごい。見て触って座っていいよという。

もう気持ちが先走って、逆に集中できません。
名作椅子と言われる椅子がこれほどあるというのがすごいです。
さらに
少し照明を落とした特別感のあるこの部屋
倉俣史郎ミスブランチ・・見るのは3回目だけど、何度見ても素敵です。
さらに
倉俣作品がこれだけ。
同じ部屋には梅田正徳のGETSUEN

さすがにこれらの椅子には座れなかったけど倉俣史郎の椅子は他にも展示があり
これらには座ることができました。座り心地が良くないのは見てわかるとおりだけど、それはそれでいいんです。
この椅子
先日FACEBOOKにも書いたけど、TVCMで彼女の後ろに写っているソファが当社で張ったもので、ここに写っている椅子たちは名作椅子ばかりで
彼女が持っているのはスーパーレジェーラという軽量の木製椅子という話。
それも展示してあり、あらためてその軽さと木組みの凄さと座り心地を確認できたことが良かったです。
あー- 幸せな時間でした。

本物に囲まれた生活は人生を豊かにするだろうけど、椅子を何十脚も置けるスペースもないので、自分としてはそれらのミニチュアを15年くらい前からちまちまとオークションサイトなどで集めています。ヴィトラデザインミュージアムも近いうちに行くところではあるのですが、このミュージアムが作るミニチュア椅子は世界最高峰だと思っています。
今回自分の持っているミニチュアの現物を見ることができたし、座ることもできたので、このミニチュアを眺めるたびにその座り心地を思い出せる幸せが増えました。