浅間火山耐久レース 優勝しました!

浅間火山耐久レースに出場してきました。
軽自動車、過給機なしのエンジンで、横転しても屋根がつぶれないようにロールバーを入れるなど、いくつかの規則に従って参加者は車を作ってきます。

優勝候補の車なんて、カーボンのアンダーガードにエンジンは・・。
素晴らしい車でした。
僕たちのチームは、ホンダ TODAY FFです。全くのノーマルです。
多くの車と言うか、僕ら以外はすべてスバル VIVIOの4WD。
今回の参加台数は11台。大学生のチームも二つほどありました。
5時間のうちドライバーは何度も交代していいので、1チーム7人と言うところもあれば、僕たちのチームのように3人と言うところもあります。
先ずはピットを作ります。

テントを張り、工具を設置して、ガソリンも用意。

雲が多くて、温度も上がらずレースには良い天気です。浅間山もこんな感じで見えていました。
レースの説明があり、スタートグリッドを決めるくじを引きました。
グリッドは3番。
狭いコースで、追い越しするポイントが少ないので、スタート後の団子状態から抜けるには3番手は好位置です。
スタート前には、コース確認のための練習走行ができます。
そこで、車の運転についてレクチャーをチームメイトの池町佳生の運転に同席してみました。
座席はないので、適当につかまる場所を探して転がらないようにします。

コースはこんな感じのダート路面です。
最初は整地されてフラットですが、やがて、デコボコになってきて走りにくくなります。
ちなみにこの直線の終わりで90km近くのスピードは出ます。
走りながら説明をしてもらいましたが、つかまるのに必死でなにもわからず・・。
まぁ、なんとかなるでしょう。
ちなみにこの車にもこれは付いています。

ダカールラリーと同スペックのクッションを装着したフルバケットシート。
やはり自分でもその感触は確かめたいし、長時間しかもダート路面での試験などはそんなにできるわけではないので、こうした機会は有効に使わなければいけません。
さて、スタートです。

スタートの混戦を抜け出してもらうために、第一ドライバーは経験豊富なに決定。

グリッドに車が並ぶと、緊張感が増してきますね。

スタート。

車の差やテクニックの差もありますが、狭いコースなので遅い車に行く手を阻まれると、せっかく抜かした車に追い付かれてなかなか差が開きません。
コースが荒れてくると、コーナーや直線の終わりなどのデコボコが大きくなります。
その部分に勢い良く突っ込むと、車の下回りやサスペンションに大きなダメージを与えるので、いたわる運転も必要です。
長丁場のレースなので昼食も作ります。
お弁当を買ってきて食べるのもいいのですが、みんなで食事作って食べるのもいいもんです。


ベーコンとフレッシュトマトとトマトジュースとで作ったソース。

当然美味いです。
3時間を過ぎたあたりから周りのピットも騒がしくなってきました。
壊れていくんです。もしくは壊してしまいます。

何台もピットでこんなことになっていました。
とにかく、下回りにダメージを受けるので、潜って見るよりこのように横倒しにしたほうが作業がしやすいようです。
この時点で、僕たちのチームは1位。しかし、2位は1周差で迫ってきている。3位は5周差。
1周にかかるタイムは80から90秒なので、トラブルは即順位の転落になります。
いたわって走ってはいたものの・・・

あぁぁぁぁぁーーーーーー(写真撮ってる場合じゃないのですか)
マフラーが!
全部外れて(折れて)しかも変な所に引っかかっている。
引っ張っても抜けないので、ジャッキアップして知恵の輪を解くように抜く。
時間にして5分程度。しかし、その間に2位もしくは3位に転落してしまった。
勢い良く追い上げれば、車が壊れてリタイヤにもなりかねないので慎重にかつ攻めの走りをする。

4時間を過ぎたあたりで、ライバル車にもトラブルが発生。
逆転をすることができて、そのままゴール。
優勝することができました。
五時間と言うと長そうな気もしますが、これがあっという間ですごく楽しかった。
スピードが出ないからとか、狭くて短いコースだからとかは関係ないですね。
僕にとっては十分すぎるほどのスピード感がありますし、車のコントロールの面白さも味わえます。
眼の前で横転する車、林に突っ込む車、接触事故など危険はありますが、予想できる危険に対しては準備ができますので、レースというものはその準備をもとにやっているのでそれほど危険ではありません。
しかも、走っているときは走ることだけ考えるので、頭のリフレッシュにもなりますね。


また出たいですね。