薬師寺展

いつも登る金華山のふもとにある岐阜市歴史博物館。ここで特別展として薬師寺の国宝が来ているのは前から知っていた。まだやってる、まだ大丈夫だなと言っているうちに見逃す・・何度もそのパターンを経験しているので、昨日見てきました。

3連休の最終日と言うこともあり人が多い。バイクなら駐車場も何とかなるだろうと近くをうろつくけど、車の駐車場はバイク駄目と言われるし、自転車と一緒に並べようとするとそれも駄目。公園整備のおじさんに聞いたら、少し離れているけどバイク用の駐輪場はあるよとのこと。エンジン切って押していけば公園内を横切っていいよと言うのでそうさせてもらった。

ここだけ、自転車と一緒にとめてもいいそうです。金華山麓のタクシー乗り場の横です。

さて、薬師寺展に入ると、まぁにぎわしいこと!人が多いのは仕方がないけど、関係ない笑い声や下世話な話をここでは聞きたくない。しかもかなり集中しないと理解できない解説文が並んでいるので、そんな状態では集中できません・・。漢字が多い上に予備知識がないと理解できない解説文もどうかと思いつつ、国宝を眺める。そこに救世主が現れました。薬師寺探検隊だったかな、子供たちがガイドについてまわってクイズを解くようなことしていた。そのガイドさんの説明がすごくわかりやすく、面白いのでついつい子供たちの邪魔にならないように最後まで着いていってしまいました。

西遊記は架空のお話だけど、三蔵法師は実在し、インドへ行くことは実際にあったお話。孫悟空も猪八戒も実在しませんが・・・この絵を見てください。と曼荼羅図の前で説明が始まりました。「右に描かれてる赤い鬼のような人。コレが沙悟浄と言われています。沙悟浄は河童でもなんでもなく、砂漠の神とされています。ほーー沙悟浄は砂漠の神様かぁ。 今度砂漠に行くときはこの神様を身につけていこう。
国宝 聖観世音菩薩像の説明も面白かった。「皆さんこの手のポーズはちゃんと意味があるんですよ。なんだと思いますか」と始まり説明が続く。左手は皆さんの苦しみや悩みから救いましょうと言う意味があります。下に下ろした右手はあなた方の欲しいものをかなえてあげます。でも、かなえてあげるために一つだけ約束を守らなければならないと言われました。さてその約束とはなんでしょう。聞いていた子供たちは、少し考えてそれぞれ自分の意見を言ってました。
ガイドさんが「はい、その答えは・・
【かなうまで努力しなさい】
えーーーーーーーーーーー!それが答えかい!禅問答どまんなかやん!子供もガクーーーンってなってるやん。 わかるよ。言いたいことはわかる。でも、子供にはまだ理解できないだろうなぁ。

と思っていたら、出口の物販コーナー。袈裟を着た僧侶らしき人が薬師寺の写真集を手に持って「薬師寺とここでしか買えません」「今買うと薬師寺の僧侶のサインがもらえます」と軽快な口調で販売していた。そしてそれに群がる大人たち。

ちょっとわかりづらいでしょうが、画面中央で写真集を買った人が並んで一筆書いてもらっていて、警備員のおじさんがドライヤーで、急いで乾かしている光景です。仏壇にも飾るのだろうか。それともこれに何かを期待してありがたく床の間に置いたりするのだろうか。

かなうまで努力しなさい・・・。写真集買っただけではかなわないだろうなぁ。まぁそんなつもりもないと思うけど。

いろいろとためになった楽しい休日でした。