友人が2024ダカールに出場します。

先日、友人の壮行会に行ってきました。
池町佳生
彼と出会ったのは1993の四国のラリー。
当時、私も鼻息が荒かったので、そう簡単には負けないつもりでいたのですが、競技区間で彼に恐ろしいスピードで抜かれて一気にテンションが下がった記憶が昨日のようです。
以来30年の付き合いが続いていて、いまだに挑戦し続ける彼には憧れすらあります。
壮行会には彼の人柄から、遠方から多くの人が集まりました。
ゲストもなかなか豪華で、見てて楽しかったです。

彼のマシンも仕上がって、今はサウジアラビアに向けて移動中だそうです。

シートも作らせてもらいました。

HRCの活躍も期待なのですが、友人の活躍に大きな期待をしています。

 

 

バリ島-ロンボク島ラリー2023 Bali-Rally2023

バリ島とその隣のロンボク島で行われるラリーに参加してきました。
主催はこの男Kadex. Explorideと言う会社が運営するアドベンチャーラリーです。
ちなみに参加資格があり、詳しい内容は省くけど、まぁ参加条件に当てはまればOKってわけで、とりあえず現地集合、現地解散的な大人のお遊びです。
簡単に言えば、日本国内でもここ数年でイベントも増えてきたコマ図を使って遊ぶ「バリ島版」です。
CAPまで記載されたカラーのコマ図。
距離はかなり正確で補正は少しで済むレベル。
しかし、そうは簡単ではないです。
こうしたジャングルの中を網の目のように走る細い生活道路(と言う名のシングルトラック)を数メートル刻みで、右や左に分岐を曲がれと指示が出てきます。
火山のふもとも走るのですが、パンクの恐怖と、もっと出したいスピードと葛藤をしながら、火山灰のザクザクした道を進みます。ここも写真のような道ばかりではなく、轍の薄いトラックにも入り迷います。

主催者曰く今回のテーマは「ラビリンス!」
とにかくジャングルや、いろんなところで迷路のように入り組んだ道を、迷わずにゴールを目指せだそうです。

僕のマシンはこれ。
満タンで100kmは走るのでガスの心配はないです。
ちなみにガソリンが少し足りないなと思ったら、どこの村でも売っているこの緑の瓶がガソリンなので、これを買います。
とにかく暑いです。イメージ湿度250%です。
砂漠のように水がなくなると怖いくらい汗が吹き出します。
砂漠じゃないのに山の中でスタックもします。
1度雨が降ったのですが、これがすごいスコールで、今まで埃を立てていた道が一気に川になり、雨や雷で大きな木倒れて道をふさぎ、踏み固められた土はツルンツルンに滑るありさまで、なかなかなサバイバルな日もありました。
食事はレストランで取ったり、ランチパックを持って走ったりです。
こうしたお弁当が朝配られて、各自適当に食べます。
このシンプルなお弁当。しっかり味付けもしてあり美味しいです。

こんな感じにランチタイム。
熱帯の中をこんなもの持ち歩いて食中毒は大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、参加者全員最後までお腹壊すものは一人もいませんでした。
ある意味それも参加条件です。
リエゾンの最中では、時間に余裕があれば村の売店でこうして肉団子入りラーメンとかカップラーメンを食べたりもします。

汗をかくので塩味の効いた食べ物がすごく美味しく感じます。
しかし、超スパイシーなインスタント麺もあるので、そこは要注意です。
スパイシー? ノットスパイシー?と聞いても笑顔でうんうん頷く売店の女の子。最後は勘で注文です。
食べたらまたジャングルへ・・
そうそう、今回友人の池町のマシンがKOVE450RALLYでした。
まぁ、このマシンであのジャングルを難なく走れるのは彼くらいでしょう。
と書くと「いやいや、他にもいるでしょう」と言われそうですが、ラリーでのルートファインディングにおいては、間違いなく彼は国内どころか海外でもトップクラスの能力を持っていますので、そういったことを踏まえて彼くらいででしょうという話だという事をご理解ください。
ちなみに彼は2024ダカールラリーにバイクで参戦します。

2000年のパリダカで総合10位になった彼が52歳でどんな走りをするのかとても楽しみです。ノグチシートも応援しています。
そしてKOVE450に少し乗ってみたのですが、これが意外に違和感がない。バランスは良いし、アクセルのツキもいい。思った以上にマイルドでした。もちろん海岸などで開ければちゃんと飛んでいく。KTM450ラリーレプリカは乗ったことが無いので比較してみたいです。

バリ島を走った後はロンボク島へ。
海がきれい。思ってる以上にゴミが浮いていない。
田舎道を走っていると残念な光景にもあたるけど、こうした場所はとてもきれいな印象を受けました。

この写真を撮る少し前に、参加者のインドネシア人が崖から落ちてて助けた。
「狭すぎて一瞬で落ちちゃうから怖くて」って言ってました。
とにかく慎重にっていうくらいしかかける言葉が無かったです。
ラリーで使う道は殆どがシングルトラックなのでバイクしか走れないです。
なので、対向車にこうした「作業車」が頻繁に来るので、邪魔にならないようにこちらが遠慮するルールになってます。
一番驚いたのは、20cmx20cmx3mくらいのデカくて重そうな角材をバイクの両側に縛り付けて走っているのを見ました。それもなかなかやばい山岳地帯の道で。しかも3台連なってましたので、レールか何かあるのかと思ったくらいでした。
こういう景色の良いところもたくさんあります。
しかし、走るのが精一杯でなかなか写真を撮ってられません。でも、こうしてこのイベント専属カメラマンが撮ってくれるのでありがたいです。毎日夜には配信されます。


こんなトラブルもありました。
ドレンボルトが落ちました・・
たまたますぐ後ろに友人がいたので、これを知らせてくれてエンジン壊さなくて済みました。
スタッフが「よし、前の村でドレンボルト探してくるわ」と買いに行ってくれました。
ちなみに朝のオイル交換の様子はこれです。
これとドレンボルトの関係は無いのですが、たぶんワハハワハハと楽しくやってるうちに閉め忘れてしまったんだろうなぁ。
さすがにドレンボルトのゆるみまで朝チェックするわけにもいかないけれど、それを怒るつもりもないし、なによりスタッフの人たちの終始優しいこと。
笑っちゃうくらい全員がナイスガイなんです。


あまりの暑さに川でクールダウン中。
艤装はこんな感じ。GPS マップホルダー 距離計。
昔は適当なトリップメーターで、区間距離を足し算で暗算しながらやってたけど、今回は年のせいもあり暗算が追い付かないのと、暗算している間に次の分岐を過ぎてしまう細かさだったので、ラリー中にiPhoneのアプリでラリートリップを購入してiPhoneを装着しました。

今回バリ島やロンボク島のジャングルはお腹いっぱいになりました。
普通の旅行ではいけない奥地の生活が見れたのも良かったし、良い所、これからな所など、日本では想像もしなかった人たちの生活が見れたのも良かったです。

あー-- 楽しかった5日間でした!

そうそう、最後に一言言っておかなくちゃ。
久しぶりにノーマルシートでラリーを走ったんだけど・・・
やっぱりそうでした。安心したというか、次はちゃんとシートを作って行こう。

バイクに一番いい季節

春の新緑を見ながらのツーリングもいいのですが、結構雪が残っていたり寒さが冬のままだったりと、良い感じになってきたころには汗だくの季節に突入なので、やはり今の季節が一番いいです。

赤や黄色や緑のコントラストが目に嬉しいです。
雨が少ないのもいいですね。
走ればお腹が空く。
関市のはずれにある「栄屋
ここの「まぶし丼」ひつまぶしとはちょっと違うけど、間違いなくおいしいです。
岐阜の「けいちゃん」の知名度は全国に広がりつつあるのだろうか。
ここは白川町の「まんぷく亭」うどんの追加も忘れずに。
けいちゃんは他にも白草 まるはち食堂 その他諸々有名で美味しいところがあるので色々試してみるのも良いと思います。

ここはツーリング途中というより、20年前からたまに食べたくなる名古屋名物スパゲティで「マローネ」のスピカドーロ。高速をビューンと飛ばして家から30分。食べてからまた高速乗って東農方面へ走りに行くというのがいつものパターン。

友人が24時間耐久レースに出るというので応援にも行ってきました。
坂内バイクランドに訪れるのは10数年ぶり。以前ここで3年ほどレースを主催したけれど、これが結構大変で3年で気力が尽きてしまった。あいにく雨だったけど、友人チームの優勝は素晴らしいなと。

遊びながらもGS用のテールバッグを作ってみたりと、少しは仕事のことも考えたりしています。
遊ぶにも体力は必要なので20年前から週末の山登りは相変わらず欠かしてないです。

最近クマの話題が多いので、薄暗い山道は少し怖いです。大声で歌を歌いながら登るわけにもいかないし、鈴でもつけるかな。
と、こんな感じで週末を楽しんでいるのですが、遊んでばかりもいられません。
先月のモロッコラリーで使用したシートが戻ってきました。
ワークスライダー5人分

たたき台のシートを製作して、現地でウレタンの微調整をして、これでダカールに臨むという見本です。


形状の寸法の落とし込みも重要なのですが、縫製、ロゴ、カードホルダーなどなど、メカニックからは伝えられない部分をレース後のシートから読むことができます。

さぁこれで2024ダカールラリーのシートの製作です。

 

New?? CRF450RALLY

モロッコラリーが始まった。
今回もモロッコラリーのためのシートを作りました。
今までとは形が違うシートです。
色も違います。
当然、新型車の投入かなと思います。
プロローグの写真がネットに上がっていました。
ワークスライダーではないがCRF450RALLYを貸与されて出場する#68 Tosha

そして、2020ダカール優勝の#2 Ricky

カウルの形からライトなどの違いが判ります。
サイドからリア回りも変わっている。Fタンク上のエアの取り入れ口も無くなってる。

なのに当のHONDAからの発表は無い。何か理由はあるんだと思う。
さらに、これだけの変化をしているのにどこのメディアも注目しない。

私はシートのスポンサーでもあるけれど、ダカールラリーのファンであり、HRCのファンなので、この辺りがとても気になって仕方がないのです。

ちなみにシートは作っていますが、マシンやチームに関しては何も知りません。
なので、ノグチシートがパーツとしてきちんと仕事をしてくれていれば何の問題も無いのですが、とは言え少しモヤモヤしますね。

ファンの心理と仕事は別なので、ライダーの皆さんにはライディングのポテンシャルが少しでも上がる、もしくは長時間のライディングで集中力が途切れないシートを提供できるように製作しています。ステッチの位置や向きなども細心の注意を払っています。
2024ダカールラリーに向けてさらにブラッシュアップしていくCRF450RALLYだと思います。
ノグチシートもさらに一歩進めるように考えて行こうと思います。

HONDA CR-E 電動モトクロッサー

いよいよ全日本モトクロスに実践投入されるホンダ CR-E

電動だから当然マフラーはない。


このシートの打ち合わせでは当然車体などは見ることは無かったので、指示された縫製ラインをトレースする形で張り込み。
ロゴは赤色。
シート屋としてはマシンの性能や、デビュー戦がどうなるかも気になるところですが、やはり車体に装着されたシート見るまでが心配で仕方がないのです。
こうして発表された写真を見てほっとしました。
シート前後の車体のグラフィックとピッタリ合ってるし、自然なラインが出ている。



ホンダのデザイナーの人たちが手直しをしてくれたのかもしれないですけどね。
とはいえ、ただ張り込みのではなく、モトクロスという激しいライディングを支えるシートとして、きちんと張りを出しつつラインを合わせるというのは、まぁそこそこ技術がいるわけです。

そうそう4年前にはモーターショーでこのマシンの初期モデルが発表されtました。
この時もシートを作ったのですが、今回よりも大変でした。
サイドにメタリックの印刷をしたんです。
このプリントもなかなか大変な作業でした。
とにかく色合わせもそうだけど、車体とのグラフィックにどこまで合わせられるかがキモなので、現物合わせができない中で頭をかなり使いました。
この時は当社のロゴが入ってましたね。
今回の実戦機にはロゴはないですけど、世界初?の実戦でのデビューマシンのシートを作れた自己満足だけでいいんです。