アイロンプリント? Transcription logo

シートや工具巻などにロゴを付ける場合、現状は「塗装」をしております。
ビニールレザーであればこれで問題なのですが、起毛したアルカンターラや表面が凸凹したビニールレザーなどは塗装ができませんでした。
アルカンターラにも無理やり塗装をすることもありますが、擦れには弱くやがてはげてしまいます。
そんな問題を解決したいと常々考えているとアイデアが浮かぶものです。
アイデアといってもTシャツの転写シート見て思いついただけなんですけどね。
でも、これがTシャツのようには行かないわけですよ。ビニールレザーなどは高温で溶けちゃうし、貼り付いたとしてもはがれやすかったりと、やってみると中々手強いんです。
P4020240先ずはアイロンでギューーー・・・やはり溶けます。貼り付けるシートの適正温度にアイロンを温度設定をしても溶けます。
P4020241しかもすぐはがれてしまいます。
そこで、貼り付ける素材も方法も変えてシートをつけてみました。
先ずはペイントができなかった、こんな表面のビニールレザー
P4020244凸凹が深いです。
P4020243ビニールレザーの凸凹も押える形(今の所です・・これも表面の凸凹を残した形でシートを付ける方法を検討中)になりますが、しっかり付いています。
IMG_4533上手くやればこのレベルでシートの張りつけも可能です。
P4020245もちろん一般的な革模様のビニールレザーも貼り付け可能。
そしてアルカンターラにも、もちろん貼り付けできました。
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このシートのメリットは
P4020249塗装では瞬間にはげてしまいますが、シンナーなどで拭いてもはげません。
P4020253先の尖ったもので、ギジギジギジィィーーーってこすってもかなり強いです。ビニールレザーごと破れる感じです。
アルカンターラでは洗濯試験もしました。
P4020254モミモミモミモミ・・・・・・・・・・・・・・・・・温水・・冷水・・・叩いたり・・・・
P4020256揉んで絞ってもこの状況。

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そしてこのシート。
P4020247このシートに光を当てると
P4020248ビカーーーーッ  って 反射シートなんです。これは使えそうです。

まだ試行段階ですが、また1つシートのグレードアップがはかれそうです。

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ジロフレックスの張替 Recover a giroflex 

リサイクルショップで汚れた格安のジロフレックスを見つけた。
チルトや昇降のガスシリンダーの問題もなさそうだったので購入しました。

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椅子屋が中古買って満足してどうする?と思う人もいるでしょう。まぁ理由もあるんです。
中古の格安であれば、分解して構造を研究して元に戻せなくてもそれほど悔しくないし・・
張り屋としてこの椅子がどうやって張り込んであるのか気になっていたんです。
とにかく、分解して構造を見たり、張り込みの仕方を見ると凄く勉強になるのが一番の理由ですね。
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こういう部分とかね。案の定、針が一本も使われない、はめ込みだけの張り方だった。誰でも張り込みができる方式だけど、型取りと縫製と生地が「かなり」ちゃんとしていないと、弛んだりきつくなったりしてしまう。これは手強いな・・・

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この部分見ただけで、触らなくてもウレタンの状況は想像がつきます。新品ではこんなへこみ方していないし。

IMG_4132めくると・・・やっぱり。加水分解して粉になったウレタンがポロポロと落ちてきます。
かなり深くまで腐っているので、手で触ると簡単に砕けます。

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それを、先日できたばかりの当社オリジナルウレタンで成型。

一応まだ職人の端くれのつもりでもいるので、腕がなまらないように休日の静かな時間に一人でこうした作業するのも楽しいんです。

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完成!張り込みはオリジナルと一緒かって???まぁまぁ、そんな感じです(^^;;)
この角度から見るこの椅子はかっこいいですね。むき出しのスプリングが良い感じです。

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うーーん、いいね!座面のエッジもちゃんと出てる。座面にはオリジナルウレタンに、シリカゲルマットも入れたので、硬いけどちゃんとしたクッション性を確保してる。

今まで肘つきの椅子を使っていたけど、肘はあまり好きではないんです。
仕事の椅子っていうものは、快適に越したことはないんだけど、快適すぎてもダメなんです。
椅子のこだわりは人それぞれなので気に入った椅子で仕事すればいいんですけどね。
毎日使うものなので素敵な椅子を使いたいですね。

 

 

レカロ用 オリジナルラバーマット RECARO Rubber Mat

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以前にも何度か書きましたが、結構問い合わせが多くまた、正月のお休みで交換するという方から多くの注文をいただいておりますので、再度お知らせいたします。

年内12/27到着分まで受付します。全て自分で行なうと言う方は寸法をメールください。
info@a-seat.jp    「ラバーマットの件」としてメールください。

レカローシートの座面底部分についているラバーマット。このマットによって、薄い座面のシートでもほどよいクッション性を得ています。しかし問題が。左の写真は純正品なのですが、ゴムの部分が経年劣化で破断してしまいます。こうなったら修理は不可能とお考えください。そこで当社が開発したオリジナルラバーマットに交換すればクッション性はそのままに、耐久性は大幅にアップします。取り付けも簡単に行えます。(取り付け方法は、ご購入いただいたお客様のみにオリジナルラバーマットに添付させていただいております)

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これはノーマルのラバーマット。黒い部分がラバーで、この部分が裂けてしまいます。ラバーのみなので避け始めたら修理は不可能です。

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そしてこれが当社オリジナルラバーマット。椅子の芯材にも使用されるこの特殊な生地は、伸びは殆どないが、適度な伸縮性を持っているので純正ラバーマットと遜色ない座り心地となります。比較試験はしておりませんが、耐久性は純正より高いと自負しております。

当社でレカロシートを張替る場合は、ラバーマットが破れていなくてもオリジナルラバーマットに交換しております。素材は特殊な樹脂で構成された布です。適度な弾力があり、伸びにくい特性があります。一般の皆さんが目にすることが無いクッションの奥深く出仕事をしている素材です。それを、何重にも縫製をして仕上げてあるので耐久性には自信があります。

おかげさまで開発してから1年足らずで100枚以上の実績があります。

ラバーマット 1枚/¥5,500(送料+代引き手数料別途)
*北海道、沖縄に関しては送料が変わりますのでご了承ください。
当方のサイズ間違い及び縫製不良などを除き、返品は一切受け付けません。
また、お送りいただいたラバーマットはお客様の要望がない限り返却はせず、当方で処分いたします。価格は予告なく変更する場合があります。

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ラバーマット
ラバーマットには数種類のサイズがありますので、一番確実なのは現在のマットを取り外されて、フック及び芯棒が付いた状態で送っていただき、そのサイズに合わせてこちらで製作する方法です。(すぐに取り付けられる状態で返送します)
到着して、月から金であれば遅くとも翌日に発送いたします。

* 発送には電話番号まで必要なので、定形外で送られる場合も電話番号の記載をお願いいたします。記載なき場合は到着が送れる場合がございます。

送るのが面倒であれば、サイズを連絡ください。(フックや芯棒の取り付けは
お客様となります。ご自身でやられるかたも多いので、施工は難しくありません)

いずれも本体への取り付け方法を記載した紙と一緒に送ります。

※代引きのみの取り扱いとなりますのでご了承ください。
【御見積】
ラバーマット 1枚/¥6,615(送料+代引き手数料含む)

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お問い合わせは当社HPの問い合わせからどうぞ。お電話でも対応しております。ラバーマットの件と言えば担当に繋ぎます。

* コメント欄に問い合わせいただくと速やかに返信ができない場合がありますので、メールか電話が確実です。

問い合わせ

 

岐阜大学フォーミュラプロジェクト   FORMULA CAR SEAT

会社から近いところにある国立岐阜大学
その工学部の学生さんからメールを貰った。

・・・・・・私たちは、「全日本学生フォーミュラ大会・学生のためのものづくりコンペティション」に出場するために活動しています。学生フォーミュラ大会とは、学生が自ら設計・製作したフォーミュラカーを持ち寄り、競技を行う大会です・・・・・略・・・・・・・今回、貴社に支援して頂きたいことにつきましては、マシンに搭載するシートを設計するにあたってアドバイスや技術支援をしていただきたいと思っております。昨年度大会において、ドライバーから、座っていて痛いと言われました。そこで、今年度は、シートにクッションに近いものを取り付けようと思っております。シートにクッションを取り付ける技術やクッションの材料などを支援していただきたいと思っております・・・・

大変丁寧なメールをいただきまして、なによりこの取り組みは楽しそうだなと言うことで、即「協力しますよ」と返事。

WEBを見ると・・・ こういったマシンで競技するのか。
キャプチャなので、早速大学まで材料を持って見学に行ってきました。
IMG_3900IMG_3902いーね、カーボンのハンドルにシフトボタン。フロントタイヤ内側に見えるギヤのようなものは、これで信号を拾ってトラクションコントロールをしてるんだって。

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残念ながらエンジンは先日「やってしまった」そうで見れなかった。搭載エンジンはバイクのGSX600のエンジンだそうです。

こんなのをみんなで作って走らせたら楽しいに決まってる。お尻の痛みも取れれば、タイムアップは間違いないはず!!!
IMG_3904左の材料を抱えているのが、今回メールをくれたチームリーダーの中山さん。
材料の説明を、申し訳ないくらい凄く簡単にしただけなので、あとは工夫してみて!
シートを1から作ってもいいんだけど、それじゃぁ学生さんの作る楽しみを取っちゃうしね。作って上手くいかない楽しみもあるのだよ。はははっ。とにかくやってみよーー。その3種類の材料でワークスマシンのシートも出来ているのだよ。分からないことが出てきたときに聞きにきてください。今は直ぐに質問なんてないだろうしね。マシンの性能の1つにシートの性能もあるんだなと思ってもらえたら、これほどうれしいことはありません。
それにしても、シートの問題が出て、ネット検索で当社にたどりついて問い合わせてくれたことに感謝します。今後ともよろしくお願いします。

 

機能マット DRY MAT

先日、近所の布屋さんで見つけたメキシカン柄の生地。
メキシコ帰りってわけじゃないけど、オーガニックな感じがする配色のストライプが好きなんです。

そして作ったのがこれです。
布が貼ってあるだけの厚さ5mmのマット。座布団と言うより敷布程度のものかな。

でもね、これの断面写真を見ると

分かりますか?布の下には通気性がよく、硬く締められたフェルトの間にシリカゲルが入っているんです。

そう、あの乾燥剤のシリカゲルです。

それもB型シリカゲルといって吸湿をしつつ、まわりが乾燥してくると放湿するという優れものなんです。

特徴は
* 吸放湿するので、例えば車内であれば適度な湿度を保つことができます。

* ダニの発生がありません。

* アンモニアや汗などの酢酸臭を吸着します。

* 丸洗い可能です。(ちなみに今回貼り付けてあるメキシカン布は洗濯で色落ちの可能性ありです。吸湿効果にかわりはありません)

* シックハウスの原因であるホルムアルデヒド、トルエンなどのVOCを吸着します。

 

お試しで車のシートやオフィスでの使用を考えて380mm角で作りました。(¥1,200/税送別)

オーダーでお好みのサイズのマットが製作できるので、キャンピングカーなどの大型マットも可能です。1枚から製作いたします。

ファブリックで張り込んであるカーシートの中にこれをインサートしても蒸れを防いで良いと思います。

また変わった使い方としては、湿気を嫌う基盤などのボックス内にこれを張り込むことで結露を抑えます。

ご質問は info@a-seat.jp までどうぞ。件名に「調湿マットの件」とお書きください。