CRF250RALLY いよいよ発売。

 

CRF250RALLYの発売日と価格が発表になりましたね。
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s5890offこのシートはモーターショーに出品されたときのものです。

ラリーマシンのレプリカが発売、しかもCRF450RALLYを踏襲したマシンとなれば、ノグチシートとしては黙ってられません。それよりもラリーのファンとしてもこうしたモデルの販売は嬉しいですね。
dakar_wallpaper_1280x1024_1初期モデルはCRF450Xベースで作られたダカールマシン。
481765シートはウルトラスエードとビニールレザーのコンビでした。
5人のライダーに合わせて高さや硬さの調整などしました。現在も同じように対応しています。

2014からは新設計のマシンとなり、シートも毎年改良が加えられいます。

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64219_532899603445191_808329712_nこれは2014モロッコラリーの写真ですね。
ライダーは今年のダカールで優勝したサム・サンダーランド。

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そして、現在はこのような感じになっています。
2017dakarhrc201607 (4)昨年はUSAテストに同行し現地でシートの調整を行いました。
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と言うわけで、前置きが長くなりましたが営業です。
CRF250RALLYを購入される皆様からのラリーレプリカシートのご注文をお待ちしております。
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南米チームのブラックカバーもかっこいいですね。
ハイシート化、ローダウン等々、CRF250RALLYのベースとなっているCRF250Lのシートはたくさんの改造をしてまいりましたので、その多くの実績から皆様により良いシートのご提案が出来ると思います。
もちろんシートの中身もHRCダカール仕様でお作り出来ます。
早いうちにサンプルも製作してお見せできればと考えています。

問い合わせ ノグチシート(野口装美)

 

 

 

Support for HRC 5年目のダカール

 

%e7%84%a1%e9%a1%8c2017ダカールのスタートまであと2ヶ月。
2017はモンスターエナジーがスポンサーに付いた。
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111ノグチシートがHRCダカールチームにシートを供給し始めて5年目となる。
さらに、今年は夏にHRCのアメリカテストにも参加することができて、現地でライダーやメカニックとシートの話ができたことは、僕にとってとても勉強になったし、彼らの求めるシートが少しわかった気がした。ファクトリーライダーのシートを作るということはとても光栄なことではあるけど、同時にものすごく緊張する。
img_2239.jpgimg_2112.jpgシートのセッティングは答えがあるような無いような、シチュエーションによって求める性能も変わってくる。距離も日数も長いラリーではそのセッティングに悩むところ。
もちろん最終的にはコレ!と言うものに落ち着くんだけどね。
そこに行きつくまでライダーの要望は最優先ではあるけれど、それとこちらの思惑がかみ合わないとなんとなく気持ち悪い。ダカールを走るライダーをネット観戦しながら、あのシートをこうしたらどうだったろうっていつも考えてしまう。まぁそれが開発と言うことかもしれない。
14725616_1299888300061376_4863027684599819139_nそうは言っても中途半端なものではないのはここで書くまでもないので、その時点で考え得るベストなものを作ってきた。まぁその評価はライダーをはじめ関わる人たちにそのうちされるだろうと思ってます。

さて、当社はシートだけではなく、カバーなども作ってます。
kimg078414657335_1294590513924488_7372620000671911370_nナビゲーションタワーの防水カバー。最近のダカールは「今日も雨かよ!」っていうくらい雨が降ります。基本的にナビゲーション機器は防水仕様だけど、防水のマップホルダーに入っているラリーで一番大事なロールマップは「紙」 わずかな水の侵入でマップが破れては大変なので、こうしてカバーしておきます。洗車時にも使うって言ってたから結構重宝されてるみたい。
100円均一で売ってるシャワーキャップでも同じ効果があるんだけどかっこ悪いからね。

もう一つは車載工具袋

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CRF450RALLYには必要最小限の車載工具が装備されていて、その工具を入れる工具袋も当社製。

img_2326この車載工具袋は、かなり手強いものでした。
このスペースに工具を入れるんだけど、車載したい工具を適当に包んでもこのケースには入らないんです。このケースもただのストレートな箱ではないので、工具袋の中の工具の位置が悪いと引っかかって入らない。工具袋に入れずに簡単な巾着袋に入れれば難なく収まるけれど、それだと一日中工具箱の中でガチャガチャと暴れて、工具同士がぶつかり合って削れ変形し使い物にならなくなってしまう。
今回、それぞれの工具を入れるポケットの位置は指定したけれど、あとはくるっと丸めれば、スッとケースに収納できる。このスッって感触がとても重要で、ギューではいけないのです。工具袋の素材は薄いけれど強耐摩耗性。
たかが工具袋と言えどもかっこよくありたいのでHRCの刺繍入り。
まぁ完成まで何個試作したか忘れてしまったけれど、良い物ができたと思っています。
欲を言えば、収納した状態でレントゲン撮影してみたいな。いい感じで収まっている状態を見てニヤニヤしたい。

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2017ダカールはどんな結果になるだろう。
ガンバレ HRC!

 

 

 

 

RIDE AFRICA TWIN MEETING ライドアフリカツインに行ってきました。

 

先日、旧浅間サーキットで行われた「RIDE AFRICA TWIN」に参加してきました。

試乗会もあるということから、単純に浅間のコースを新型のアフリカツインで走ることができるという理由で、こっそり一般参加枠で申し込んでいました。

そうは言ってもせっかくなので、当社においてある開発用のアフリカツインのシートを、試乗用に作って持って行こうと作っていました。

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コンセプトは、高くて窮屈ではなく、前後のポジションも取りやすく、且つ足が出しやすく、ストップアンドゴーでもノーマルとさほど変わらない足つき性。を目指してみました。

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要はアンコ盛りするメリットをアピールしつつ、盛ることによる足つきが悪くなるというデメリットをいかに最小限に抑えるかを来場したお客様にまたがってもらって体感してもらえればと思って作りました。
シートの中身は展示してあったCRF450RALLYと同じ仕様でした。これは、100kmくらい試乗できるといいんですけどね。
IMG_2399実際に目の前で跨っていただいたり、走行もしてもらったり、その場で感想や質問をいただけたのは良かったです。なかなか、カスタムシートを体感する機会と言う機会はないのですからね。

 

さて、当日は一般参加のつもりが急遽お手伝い係となり、設営から現場には言うことになりました。前夜は関係者の方や久しぶりな方々と遅くまでおいしいお酒と一緒に尽きない話で盛り上がりました。

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今回のライドアフリカツインでは往年の名車も展示され、その一つに戸井十月さんのアフリカツインもありました。
ノグチシートは南米、ユーラシアと2大陸走破時にお手伝いをしました。南米用に作ったシートをそのままユーラシアで使用し、現在もカメラマンの宮崎さんが使用しておられますが、カバーのヤレ以外シート本体は10年を経過してもさほど問題ない状態でした。
IMG_2411展示パネルは帰り際にいただきました。いやー、これは嬉しいお土産となりました。
早速、会社の一番目立つところに展示しました。

 

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この3台。言うまでもなくの往年のパリダカマシン。カンガルーの革のシート(本にはそう書いてあった)ほんのちょっとだけ、触らせてもらっちゃった。あこがれたマシンを前にして、一番奥にある現行マシンのシートを今作らせてもらっていると言うのはほんと不思議です。

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さらにこれ。浅間のレースで優勝したRC160.4気筒250cc。近くで見ると、鋳肌の荒々しいケースやカバーなど、当時の職人たちの息遣いが聞こえてきそうな迫力でした。

 

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そして、ブースを出されると聞いていたので、ずいぶん前から気になっていたK&Hさんにご挨拶。K&Hさんのシートは何度も見たことや触ったことがあるのですが、今回製作されたアフリカツインのシートがどうなっているのかとても気になっていたんです。
当社とは違い、K&Hさんは自社でウレタン成型されているので、そのシートのクオリティはシートを扱うものとして見ただけでも分かる上質なものです。今回は見ただけでは分からない実車に装着されたシートに触れて見たく設営が終わったころに伺い、上山さんとお話をさせていただきました。今回作られたシートのコンセプトも説明いただき、K&Hシートにも跨らせていただき、一方的な突然の同業者の訪問に快く対応いただきありがとうございました。

 

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試乗するところが思った以上に人気で、スタッフとして終日試乗のお手伝いとなりました。
結局、時間いっぱいまで試乗する人が途切れることはありませんでした。
雨が少し降って路面状況がそれほど良くない状態ではあったんですが、逆にそれがアフリカツインの良さを認識する良い試乗会になったと思います。私も乗らせてもらいましたがDCT MT 共にとても楽しかったです。ヘビー級なイメージですが、走り出せば驚くほど取り回しやすいです。

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参加者のバイクを眺めていると10台近く当社のシートを付けているマシンがありました。一人ずつに挨拶ができませんでしたが、こうしてユーザーの方に出会えるのは嬉しいですね。

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そうそう、前日にはちゃっかりお仕事もさせていただき、私にとってもお手伝いも入れて、二日間充実したイベントでした。
ケータリングサービスのお昼ごはんはとても美味しかったし、関係者のインタビューも面白く、試乗会、走行会、展示車両等、見て、食べて、走って一日中楽しめたイベントではなかったでしょうか。

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今度RIDE AFRICA TWIN2があれば、もう少し試乗用シートを多く持って行きたいと思います。

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参加された皆様、お手伝いいただいたスタッフの皆さまありがとうございました。

 

 

砂漠でシートを作ってます。その3  HRC Test in the desert with King of seat.


今回のテストはラリーをしているような錯覚を覚えます。
テストは朝早くから始まり。
テストコースの途中で給油したり、ホテルに戻ると整備の時間。この繰り返し。


今日は砂漠の奥深くに入るため、車の空気圧を落とします。


どんどん砂が増えてきました。


大きな砂丘から眺めてみます。


なかなか広い砂丘群です。モンゴルの砂漠やモロッコの砂漠を見てきたけれど、ここの砂丘もなかなか素敵です。
こんなところでライダーを待ち、マシンチェックと感想を聞きます。

シートの評価も様々。できることは限られるけど、なんとかしたい気持ちで常に考えているけれど、

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とにかく暑すぎる!毎日40度!以上。ジリジリと焦げそうです。


暑すぎる時点でゲンナリするので、アイスでも^ ^
砂漠から出てきたところでジョニーと合流し、これをもらった。この地域では一般的な氷菓子だそうです。

今回、ライダーの生の声が聞けたのは本当によかった。どんな状況でそんな意見が出るのか現場に来ないとわからないことはたくさんあるからね。


100%には遠いかもしれないけど、この積み重ねは大事なことだと自分では思っています。

データと言うか、ライダーそれぞれの好みがわかると今後の進め方も少しは楽になるかな。

バレダとメッジには是非2人でポディウムに上がってもらいたいな。

最後にこれ。

20歳の時に初めての海外でオーストラリアに行って、バイクで追いかけながらラリーを観戦してラリーにとりつかれ、その時たまたま本屋で見つけて買ったこの本。

「HRCのNXR開発奮戦記」

当時はラリーマシンを自分で作って走るため、マシンのことやシートのことなどをよく知るため何度も読んだ本です。文中にたくさん出てくる   現適    正しくは現地適合テストだったでしょうか。その現適に27年後の今、自分が参加しているなんて夢にも思っていませんでした。そんな本と、今回のスタッフとライダーのサイン入りシャツと撮った一枚。

今回なんとなくバッグに忍ばせて持ってきました。帰りの飛行機でもう一度読み返そうと思います。

2017ダカール優勝に向けて、シートも今まで以上の仕上がりに持っていきたいと思います。

さて、砂漠でシートを作ってますもこれでおしまいです。読んでいただきありがとうございました。

砂漠でシートを作ってます。   その2 HRC Test in the desert with King of seat.

テストのフィールドを変えてこんなところに来ました。


随分と砂漠らしさが出てきました。


大きな砂丘は遠くに見えます。

この場所。線路が地平線の果てまで真っすぐ。後ろを見ても真っすぐ。この小屋は何だったんだろう。家?駅?売店?この小屋以外に周りに建物はなし。街までは10数キロあります。この小屋以外、360度何にもありません。小屋の壁には銃弾の跡がたっぷり・・

ここで休憩をしてまだ走り出すのですが、こうした休憩時間にシートの評価を聞いたりします。

今回のテストのために様々な仕様のシートを持ち込みました。


ライダーの好みが優先されるシートは単に高さや座面の広さだけではなく、ライダーにとって最も心地よい感触、もしくは、座っていても違和感を感じ無いというか、シートのことを考えずただひたすら走ることに集中できるものが一番と考えています。


例えばライダーが硬いから柔らかくして欲しいと言ったから、そのまま柔らかくすると、柔らかくなった分沈み込みが大きくなるので、今度は低いと言い出す。そういった感じで、要望に対してしっかりした対応をしないと好みに合うシートが作れません。

又は、加速時にしっかりとお尻をホールドして体が遅れないシートであればいいんだけど、そうでない場合、ライダーからは「お尻が滑る」の一言だったりします。滑り止めのカバーに変えるか、少し沈み込みの良いウレタンに変えるか、その場でなければ伝わらない一言が重要だったりします。


とにかく目の前にライダーが居て、走ったすぐに感想が聞けるのはとても良いです。

サスペンションのようにシートのセッティングを変えて、シートの場合は交換したり、ウレタン足したり引いたりですが、ライダーが  いやー、良くなった!これが好き、この感触この高さ!とか言ってくれると本当嬉しい。

とまぁちょっと真面目なこと言ってますが、美味しいもの食べて、楽しくやっています。
やっと食べることができたIN-N-OUTのハンバーガー。
基本のおつまみおにぎりせんべい。


昨日の夜みんなで食べたステーキの付け合わせで、白いピーマンの焼いたやつだと思って一気に丸かじりしたものがハラペーニョだったおかげで、僕のお尻はガンガン照りつける太陽より熱いです。