砂漠でシートを作ってます。 その1 HRC Test in the desert with King of seat.


砂漠と言うか、こんな荒野にきています。

細い竜巻がゆっくり移動してきました。日本的に言うなら「昇り竜」なイメージですね。幸先よさそう^^


まだ涼しい方らしいですが、十分に暑いです。

で、なぜこんなところに居るのかと言うと


そう、あのHRCのCRF450RALLYのテストに同行するためにやってきました。

今回のテストで、ライダーのシートに対する要望をその場で対応するため材料や道具を持ってきました。



こんな感じでやってます。

この場ですべてが解決するとは思えませんが、ライダーの好みや、その体格など、直接会うことでいろいろ得るものは多く、日本で伝えられるオーダーに対しても、いままで以上にライダーに近い立場でシートを作ることができるのではないかと思います。

何よりこうしてダカールマシンのテストにシート屋として参加していることが自分にとって、なかなか感慨深いものがあります。

まだ始まったばかりですが、色々勉強したいと思います。


移動の車の中は年代が近い二人が盛り上がる懐メロポップスでいい感じです。

ファクトリーチームのテストなのでどこで何をしてるとかあまり詳しく載せられないですがレポートはもう少し続けます。

 

アフリカツインのシート 配達

先日のジョニーキャンベル用のシートの続き。


梱包して


こんなガレージに来て

直接ジョニーに座ってもらってセッティング。

バハ1000のレジェンドが目の前でシートに座って評価するってのはめちゃくちゃ緊張する。


で、うーーん、ここをもう少し丸くとか、微妙な段差をなんとかとか、当たり前だけどシビアな要求が出てきます。

そして、軒先を借りて作業開始。道具は全て持参。


カバーを剥がして、削って、また張って。


とても気さくなジョニーだけど、シートにまたがって感触を確かめる時の目の怖いこと。

ひとまずこれでよかろうとなり、ひとまずホッ。

その後、ジョニーのとーーーっても広い敷地にある家やプールやガレージを見学して、ただただため息漏らしつつ、素敵な1日目を消化です。

さぁ明日から本番です。

 

DESAFIO RUTA40 HRC 優勝

2016ruta40 (1)

南米で行われたDESAFIO RUTA40
HRCは1-2-3位とポディウムを独占しました。
おめでとうございます。

2016ruta40 (3)優勝したのは地元出身のケヴィン。

YouTube Preview Image
2016ruta40 (2)2016ruta40 (4)まぁ、最大のライバルであるKTMファクトリーチームが出ていなかったということもあるけれど、勝つ感覚は大事だと思う。
13530475_1065163226901315_1063656871_nしかし、雪の中でバイクのラリーはちょっとイメージと違うなぁ・・。

2016ruta40 (5)ノグチシートは南米ホンダチームにもシートを供給しており、忙しい現地から、わざわざこんな写真を送ってもらえました。
IMG_0334南米ホンダは黒色、HRCは赤のウルトラスエード仕様です。
13521147_1065162370234734_1474899294_n新しい素材のテストも同時に進行してます。

さて、今回はシートだけではなくこんなものも製作。
1ナビタワーの雨除け。
レース10日前の依頼でバタバタしつつなんとか形にした。
話があった当初は、シャワーキャップでいいじゃん。使い捨て出来るし、かさばらないし、安いし、何より防水性は完璧だし。
しかし、そこはファクトリーマシン。
かっこよさも重要なのです。
raincover (3)送られてきたナビタワー見て感動。なんだこのカーボンの造形は・・。かっこいい。
自分が今まで使ってきたナビ周りの作りとは、比べるレベルでもないくらい素敵なものでした。詳しい写真を載せたいところだけど、そこは勘弁ください。

生地はレインウエアー用の最高級の生地を使用。
作ってはかぶせ、かぶせては外し、あーだこーだ独り言を言いながら試作すること10数個。
これなら簡単に装着して、簡単に外せる。乱暴に扱っても破れないというところまで来た。
でも、のっぺりした赤いカバーだけでは、なんか寂しいなとロゴをプリント。
raincover (1)企業ロゴで遊ぶと広報から色々言われそうだけど、まぁ言われた時に対処すればいいかな。軍用機などの整備カバーについているタグ「REMOVE BEFORE  FLIGHT」をちょっと変えて、ホンダのウイングマークと合わせてREMOVE BEFORE FLYってプリント。
なんとなくそれらしく見えてきた。
縫製した部分にシームテープを貼り、最後の実験。
raincover (8)10分ほど人工の大雨を降らせてみました。
ときたま直接ジョバーって水流を当ててみたりした。
結果、カッパの役目は完ぺきにこなすもよう。
20160620ruta40 (1)今年のダカールは大雨が続いたから、テントの下じゃないところに車両を置く場合は念のためカバーはしたほうがいいからね。だって、ラリーのマップは紙でできてるから、水に濡れると破れてしまうんです。
今回のRUTA40ではメカが洗車などで使って使用感を確かめてくれたみたい。

ノグチシートはシートだけではなくて、こうした物もお手伝いしています。

ダカールまであと半年。もう半年しかない。
2017ダカールに向けて、マシンもライダーも磨き上げて行ってほしいな。

 

 

 

野口オリジナル工具巻き Tool Roll for DAKAR

オリジナル工具巻きをリリースしてから4年が経過し、その間に地味に改良を重ねてきました。見た目には初期モデルと変わってないように見えますが、プロメカニックの望む形になってきたと思っています。

こうした商品というのは、使用する人たちの多くの意見を聞いて、それをそれなりにまとめて形にしていくのが一般的ですが、この工具巻きに関しては多くの意見で作られていません。一人の信頼の置けるメカニックが一番使いやすいものを形にしてます。当社のシートも同じで、私の一番好みの組み合わせが定番商品となっています。賛否両論あると思いますが、それがノグチの製品のスタイルなのです。

さて、今回はメカニックも新しくなったチームHRCより依頼を受けました。HRCにはダカール復帰後からシートのサポートもしていますが、シート以外にも車載工具入れなどもサポートしています。

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ちなみに4年前に作った工具巻きも、まだまだ壊れることなく現役で使われています。
2014615 (1)
IMG_1556自分の手持ちの工具をいろいろ入れてみました。
ディープソケットを入れる幅広ポケットや長物を入れる部分などの工夫がしてります。
サイズはW1250 工具を入れる部分はD500 全体はD1050です。

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OLYMPUS DIGITAL CAMERA
クルクル巻いてまとめるとこんな感じになります。

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いつでもどんな場所でも素早く広げて作業をして、素早く撤収できることも考えています。
プラスチックのバックルは破損の心配もあるので、スチールで写真のようなフックを製作しました。壊れる心配もなく、素早く広げ、仕舞えます。

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最近では、海外のラリーチームからもちらほら注文をもらうようになり、昨年末はヨーロッパスズキのチームから直ぐに10個欲しいと言われて、在庫がなくダカールにも間に合わないほど切迫していたので泣く泣く断るということもありました。
なので、今回はHRCのオファーに合わせて少し多めに在庫しました。
宜しくお願いします^^

We have these in stock!!
We are looking forward to your order.
bike@a-seat.jp

 

 

HONDA CRF450RALLY SEAT to HRC 2016DAKAR

DAKAR RALLYまで2か月を切りました。
当社のHRCへのシート協力も4年目となりました。

2013 HRC復帰1戦目のバイクはCRF450Xの改造車でした。
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2014 すべてが新設計のマシンとなり、シート形状も変わりました。
1268418_628224237241608_723868213_o[1]毎年、改良が重ねられて全ての部品がグレードアップするとともに、シートも進化しています。ライダーの好みに合わせることはもちろん、基本構造も変わりました。
12080189_917770964981426_7159434954842337079_o[1]シートの形状も、先に行われたモロッコラリー参戦車両の写真を見れば違いが分かるかと思います。
12087039_917771711648018_3716400684635415801_o[1]今回からチェックカードホルダーも装着しています。取り付けスペースがとりにくい形状なので、最低限の大きさになっています。
2015はシート本体からノグチシートのロゴが外れていましたが、2016DAKAR用はまたロゴが付きました。
IMG_0361IMG_0334ウエルダータグです。
写真を見て分かるように、これだけシートが汚れているというのは、かなりテストをした後ということなんです。タグの耐久性も同時に確かめることができました。
12110021_917775251647664_7332377198326902477_o[1]スポンサー各社と並ぶより、やはりシート屋はシートに名前が欲しいと思うのは当然なのです。
12191849_10207848577281266_3372815149332205885_n[1]HRCのライダーたち。現在、本番車の最終チェックを行っているところです。

そして、これだけではありません。
CRF450RALLYはHONDA SOUTH AMERICAからも走ります。
IMG_0778こちらは黒色のシート。
IMG_0780ライダーにの好みに合わせて形状を作るだけではなく、カバー地もオーダー通りに仕上げました。
これだけでも10台。旧型を混ぜるとCRF450RALLYは何台出走となるのだろう。そのすべてにノグチシートが装着されているのは感慨深いです。

そして、シートだけではなく細かなパーツもお手伝いしています。シートは目に付くけれど、普段見えないところにあるものもノグチシート製だったりします。
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parcours-carte-v3優勝!期待しています!

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