アブダビデザートチャレンジ優勝 

アブダビで行われた世界ラリー選手権でノグチシートがシートをサポートするHRCのエイドリアン・ベベレンが優勝しました。



おめでとうございます。

ダカールが終わったばかりですが、既に次のダカールに向けて動いています。
そろそろ新型マシン出てこないかな。

そしてもう一つ。
同じレースに出場していた#45の池町選手。
彼と初めて会ったのは1993のTBIでした。
林道のSSで僕の後ろからスタートした彼に矢のように抜かれたのを今でも鮮明に覚えています。
それから、パリダカの視察に一緒に行ったり、山で修業したりとなんだかんだ長い付き合いとなっています。

ちなみに2000年のダカールでは10位というとんでもない記録をプライベート参加で作っています。その後は車に転向し今に至っています。
その彼が2024ダカールに出場するという事で、参加資格を得るためにこのレースに参加したというわけです。
そしてベテランクラス2位と言う結果。
いつまでその超人ぶりが続くのか、本当にすごいなと思います。

こちらもHRC同様に応援していこうと思います。

 

 

ロゴプリント素材

 

バイクシートにロゴのプリントをすることは多いのですが、ちょうど1年前に展示会で見つけた素材が求めていた性能にかなり近かったのでテストを重ねておりました。
自分のシートに施工したり
ダカールラリーの本番やテストにおいてもプリント素材の剥がれやこすれなど、今までの素材よりも数段上という事が分かり、今では全てこれに切り替えました。
ダカールラリー本番車。カバーの表面模様にしっかり食い込んでいます。
ウルトラスエードへのプリントもしっかりしています。





たぶんいいでしょ。ではなくて、これでもかと言うくらいのテストをしないとお客様のシートに使うことができません。
安心した素材と言っても、すべての素材が永遠にその性能を維持するわけではないので、より長く!を目指していきたいと思います。
世の中にはこれより良い素材やプリント方法があると思いますが、それを求めて日々情報収集できたらいいなと思っています。

 

 

BMW R100GSパリダカの修理

 

この写真はその時の気持ちを伝えるには分かりやすいと後から撮ったのだけど、でもまぁこんな感じのトラブルが起きたわけです。

タペットの音が少し気になったのでカバーを開けて調整をして、ついでにロッカーアームのスラストクリアランスもシビアにやってみようと色々してたわけです。要は触りすぎなんです。
整備と言うよりいじり倒して壊すパターン。子供の頃のおもちゃ分解と変わりはありません。
とは言え、この部分は遅かれ早かれこうなってたと思います。
今回はその修理記です。
一通り作業がまとまったので本締めしたら、このスタッドボルトだけトルクがかからず伸びてくる。
この時点で脇汗はびっしょりです。
ナットを締めていく途中で「ヌルっ」としたあの力がどこかに飛んでいく感じ。
重整備の経験のある方なら一度は経験があるかと思います。
・・・そう言えばこれを買った1年前、一通りの「整備」としてヘッドの増し締めをしたんです。その時に??なトルクで締まっているところがあったので、結局そういう事だったのかも・・(ヤフオクの闇と思いつつ、ショップでこの手の古いバイク買えば保証なんてないし、もっとひどいものもあるしね。だからそこには腹は立ててません)・・・
クランクケースのネジ山が全部持って行かれたんだなと思い、仕方なくシリンダーを外すことにしました。この時点では相談した友人と「ヘリサート入れればいいか」と話していたんです。

あれ?なんか変だ。
あー--、もうヘリサート入ってるし・・・・
そうなるとヘリサートはもう無理。
何か方法がないかと色々調べる。
とにかくいろいろいろいろいろいろ調べまくってエンザートに決めました。
エンザート挿入のための下穴の限界値が11.4なのでギリギリ挿入できそうです。
試しに11.5の棒を作って差し込んでみたけど入らない。11.2の棒だとスルスル入ってしまう。
なので、穴の再加工はせずにこのままエンザート入れることにしました。
これがエンザート
もう少し奥まで入れたかった・・・
念のためにクイックスチールを塗ってねじ込んでみました。
ここのネジ山の先端にはオイルラインが来ているので、塞ぐわけにもいかないのでもう少し奥まで入れたかったけど、オイルが出てくることは確認できたからここで我慢することにした。
スタッドボルトはイギリスから輸入。5日で到着する速さでした。
さぁ組付けです。
もうネジを締めるのがこんなに怖いのは初めてです。
直したところがグリンって抜けたり、他のところがヌルってなったり・・。
そんな悪いイメージしか沸かないのです。
少しずつ少しずつ締めていきます。
規定トルクは35N・・かなり締めなきゃいけません。
違う場所の1本もトルクのかかり方が微妙・・・ここもそのうちいくかな。
10-15-20-25-28-30・・・むり、もう無理、精神がやられそうなので30Nが限界。これ以上締めると吐きそうなのでやめました。
ガスケットが飛ぶかもしれないけれど、古いバイクだし飛ばすことも無いのでひとまずこれでしばらく様子見です。
近所を20kmほど流してきました。
とりあえず今のところは、普段通りの走り。
調整もしたのでとても静かなエンジン音。
ひとまず修理完了となりました。

こうして自分で直せると、それが正しい方法かどうかは別にして、遠くまで走って旅しててもちょっとした異音や不調で原因がわかるし、なんとか家まで帰れる整備ができるかもしれない。エンジンの構造は違っってもこうした経験がラリーにも生かされますしね。
今度は100kmくらいのツーリングで問題でないか確かめよう。

 

 

何かの加工をしたシートの再改造

バイクシートの改造には張替から、アンコ抜き、アンコ盛り、お尻の痛みの改善など様々な加工プランがあります。

いろんな加工屋さんがいろんな方法で加工されて、それぞれお店の特徴があってよいとは思うのですが・・・
たとえば中古のバイクを買って、破れてる、汚れてる、乗り心地に満足できないという事で当社にご依頼をしてくださる時に
「ノーマルシートなんですけど」
という事で見積りをして、いざシートが届いたら中がこんな風になっていた。
たまにこんなことがあります。

よくあるのがゲル素材をウレタンに乗せた改造シートの再改造です。
これはゲル素材からオイルがしみ出たりしていることが多く、それがねばねばとして加工ができなくなっている場合があります。

本来ならば以前ブログで紹介したように、段差もなく座る場所で違和感を感じないようにと言うのが基本なのですが、予算の関係でこのまま張替となると、仕上がりに問題が生じてしまいます。

なので、シートの再改造をする場合は当社で受け付けできない場合もあり、もしくは相当の加工費が発生してしまします。

古くてもできるだけノーマル無加工のシートの改造が良いと考えます。

 

BMW R1200GSのシート

BMW R1200GSアドベンチャー

お客様からの要望は
・ノーマルシートに似せたデザインで、側面はサンドベージュに近い色と黒の2色、座面は濃いグレー。
・ウェルダータグ(スタンダードの赤白)3箇所。
・パッセンジャーシート側面にMライン。
・ライダーシートの座面1cm下げ。
・Tネット挿入。
・ウルトラスエード。
お客様からはシート発送時に、カバーの色分けラインやMラインの位置などをシートに指示いただきました。

そして完成したシートがこれです。

お客様より
早速装着してみましたが、
デザインも座り心地も期待通りでした。
有難う御座いました!

ご満足いただけて安心しました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。