1x CRF450X BAJA1000

優勝し続けるマシンとはどんなスペシャルな物なのかと細かな所を眺めてきました。
レースの前々日にスタートから80マイルほど行ったコース上でマシンの最終確認が行われ,それに同行してきました。現場にはこのレース区間を受け持つコルトン・ウダルが先に到着していました。

はじめまして、シート作った野口です。なんて挨拶をして、後は一歩下がって見学。(この日、風がビュービュー吹いて気温10度くらいだったかな。寒かった・・)

当たり前だけどセッティングは既に出ているし、今日はフロントフォークをどちらかに決めるだけの最終判断のようでした。

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で、こんな感じ。スタッフもライダーも、終始冗談言ったりして和やかムード。
そんな合間に気になるところを質問してみるんだけど、あれもこれもそれもノーマル。
もちろんエキパイやサイレンサーなどの変更はあるけれど、誰でも購入できる物と言う返事。
チェーンも同じ。1品物といえば、トゲトゲに尖って凶器のようなステップ、オイルクーラー付きのラヂエター・・HRCと書かれたボルト類が目に付くけど、これも一般で買える物だしそこは別にHRCでなくてもいいのではと言う感じ。
この燃料ホースやラヂエターホースに巻いてある金色のテープは?うーーーん、飾りのような・・。ラジエターに特別なガードもなければ、レバーもノーマル・・。

なんと言うか、世の中にあるCRF450Xの中の一番完成されたのCRF450Xと言うべきなのかな。とにかくノーマル部品が多いので、理由を聞くと「壊れないから」「壊れないから変えない」「信頼性が優先」だそうです。

グリップが少し削ってあった。こうした、ほんの少しの積み重ねが速さに繋がるんだろうな。

調整終了!となって、コルトンはまたプレランバイクに乗ってコースに入って行きました。

さて、1xのマシンはサンクレメンテと言う海の綺麗なところにあるファクトリーで製作されてました。ここも12月に引越しをするっていってたな。
メキシコに出発前に、こんな街なんだってジョニーさんにグルッと案内してもらいました。

綺麗な海に静かな街。高級住宅地なんだろな。海なし県に住むものとしては憧れの風景だな。

出発前のチェイスカー。よく見るとサーフボードが乗ってるし・・エリックは釣竿乗せてた。
そう、出発前から緊張感と言うものを感じることがなかった。
スタート前日、ホテルの中庭でエリックと花輪さんが最終整備。と言うか最終洗車(^^)確かにいまごろあれやこれややってる場合じゃないですからね。エアクリーナーの取り付け見てて思ったんだけど、エアクリーナーが蝶ネジで止めてある。ノーマルと同じ方法。取替え回数が多いんだから、なんでもっと簡単な方法で 留めないのかと聞いたら「これが一番確実なんだ」「緩んだこともないし、取り付け不具合が起きたこともない。だから変える必要がない」とまた同じ答えだった。もちろん新しい部品や機工は試すそうです。でも、ノーマルに勝るものはなかなかでないので採用には至らない。そう考えるとですよ、いいですかここ重要(^^)。ここまでノーマルにこだわるチームが当社のシートを採用してくれたんですから、シートにノーマルより上の性能と信頼性を置いてくれたからだと思います。具体的にライダーからあれやこれなどとシートのインプレを聞くことはなかったのですが「なんかおかしい」となれば直ぐにノーマルに戻すはずなんだ。

みんなに注目されるマシンなのでとにかく綺麗に磨きます。フレームもブーツが当たって光っているところなどはサンドペーパー当ててならしていたし、隅々まで磨く。なので、シート屋としてはシートの汚れを丁寧に落とさせてもらいました。

そうそう、大事なパーツを忘れていました。バハといえばライトですね。最近ではHIDやLEDが主流となりつつあるけど、JCR/HONDAはこれ。ハロゲン200W。いつからこれなんだ?と言うくらい前から使ってますね。それにしてもでかいです。朝6:30スタートしてゴールは翌日のAM2:30.真っ暗の道もアベレージスピードは変わらずこのライトで飛ぶように走っていきます。
実際、通過地点で最終ライダーのティミーを見送った時も、驚くようなスピードで走り去っていきました。(見てたら走り去る瞬間に「問題ない!」って片手で合図していた。そのスピード域でちゃんと周りが見えているのも凄いな)

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スタートを待つマシンを前に記念撮影。
ちなみにエンジン横についている箱は参加者全員が取り付けるGPSを入れる箱です。

以上 優勝マシンについてでした。