バイクシート 張替えのデザイン




先ずは写真から。キャンディーカラーのブルーなヒョウ柄
それに合うシートが欲しいということで、ヒョウ柄!と言うわけにもいかず無難に黒のPVCレザーに太い糸でダイヤステッチとブルーのパイピング。
ベースはラペラのシートだけど、ノーマル形状がしっくりこないと言うことだったので気になる部分を補修してウレタン変更とT-NET挿入。
こうした外装の場合シートはあまり主張しないほうがいい。と言うのが私の意見です。
張替えの場合、気になるのがデザイン。
お任せの場合は当社の今までの経験とお客様の要望を合わせてデザイン案を2-3提出して選んでいただきますが、お客さまの方で既にデザインが決まっている場合は漫画を描いていただいたり、シートに直接書き込んでもらったりしてます。


切り返しが多くステッチの位置などを細かく記載していただいた例。

ここで色分けをしてほしいと、マスキングテープでマーキングしていただいた例。
このように直接シートにラインなどを入れていただくと、より理想に近いシートとなります。
オーダーの参考になれば幸いです。

金華山つながりの椅子屋さん

今年になって何回登ったか、既にカウントしてません。
ちゃんと続いてます。
同じ山なのに飽きませんね。

気温も0度を下回る事がなくなり体もすぐに温まるので気持ちがいいです。
それと昨年から同じく金華山フリークになったとはたまに山で遭遇して話し込んだりしてそれも楽しみの一つになってます。
彼との出会いはたまたまネットで特殊な椅子を調べていた時に彼のサイトを見つけ、しかもそのギャラリーがうちから20分のところにあって、本でしか見たことがない椅子が実際に置いてあると言うことで訪問してお話を聞かせてもらってからのお付き合いです。
彼の経営するギャラリーはそれはもう椅子好きに取ってたまらない物ばかりで、岐阜にこんな椅子を世界中から集めて販売する人(しかも俺よりもずっと若い)がいると言うことに感動すら覚えます。ギャラリー見学は要予約ですが一見の価値はありますね。知っている人だけのものではなくて、椅子の事は知らないけど面白そうと出かけてみれば、モヒカンで強面だけど丁寧でしっかりとした知識に裏付けられた横山さんの説明を聞けば新しい世界が見えてきます。もちろん椅子だけではなくライトやキャビネットなど既存の物ではつまらないと言う方には一度訪問を進めます。強く。

ちなみにこの椅子の背景も金華山
http://www.astrea-gallery.com/

DVD発売です

以前にも書きましたが、いよいよサックスプレーヤー粥川なつ紀さんの初DVDが3/16の発売です。
別にうちがDVDを売るわけではないのですがこの椅子のオーダーを受けたこともあり、何かの縁と言うことで宣伝させていただきますね。

1回目のロケは東京で行い2回目は粥川さんの地元岐阜と言うことになりました。
実はこのDVDの製作を請け負ったのが私の古くからの知り合いで、スムーズに撮影をこなすため手伝ってほしいと要請があり、撮影当日は当社の車に機材を積んで移動の運転手をやらせてもらいました。
撮影を通して見る岐阜の風景は普段見慣れて見過ごしていた風景とは違ってなかなかいいもんだなと改めて感じました。

撮影はCDプレーヤーで音を出しながらそれに合わせて演奏のふりをするのかと思っていたら、ちゃんと音を出しての撮影でした。実際にはその音は使わないんだろうけどその方が臨場感が出るんでしょうね。
見ててさすがと思ったんですけど、粥川さんの姿勢がいい!
まぁ当たり前ですかね。
撮影のプロ、演奏のプロ、プロの仕事は見てて気持ちいいですね。
職種は違えどとても勉強になる一日でした。
DVD第2弾が出るときも演奏用の椅子のオーダーお待ちしております。

リペア

最近知り合った業者の方のお話。
リペアサービスと言うお仕事で、うちの場合なら破れたソファーや椅子は張替となるが、リペアサービスは破れたところはふさぎ色褪せたところは塗装すると言うことみたいです。
バッグや靴などもできるそうです。
リペアで直らない椅子などの修理ができないかと言うことで当社に問い合わせて来られたわけです。
張り替えや新作しかしてこなかった当社がリペアに乗り出すと言うわけではないのですが、その技術にはとても興味があります。
椅子を直すよりも破れた物がどうリペアされるのか興味津々です。
ちょうどいい所に、着るには恥ずかしく捨てるには惜しい本革のコートがありました。


こんな感じにかぎ裂きしてます。50mmx50mm程度の大きさです。
ラムの薄い革で上手く直るかどうかわからないとのことでしたが、ダメもとでクレーム付けないからやってみてくださいと半ば無理やりお願いをしました。
そして帰ってきました。
こんな感じです。


全くわからないと言うわけではないけど、これなら着る事が出来ますね。
椅子は別として、革ツナギやブーツなど色々とできないものかと考え中です。

バイクシート改造 アンコ盛り

「アンコ盛り」これも他にいい言葉ないかな。
さて、今回はアンコ盛りについて。
足つきは問題ないけど、座面とステップの位置が近いために膝が曲がりすぎて窮屈。
シートの高さはいいのだけど、シートの角度が前傾過ぎて知らず知らずのうちにお尻が前にずれてしまう。
タンデムシートの角度が悪いためにブレーキング時や長時間走行で前にずれてきてしまう。
アンコ盛りのメリットしては上記の問題の解決だけではなく、オフロード車などは高くすることによってスタンディングとシッティングを繰り返す時の運動量が減り結果疲労が少なくなります。
実際乗ってみるとわかるのですが、シートが高いと乗りやすく感じます。私だけかな。
走るシチュエーションにもよりますが、多少の足つきを犠牲にすることで今まで感じなかった乗車フィーリングが得られますよ。
昔のパリダカの写真です。
シリルヌブーやガストンライエなどは座面の高さなんて関係なく乗ってましたね。何かの本に座面は高いほうがいいんだって書いてあったような・・・まぁテクニックがあればのことかもしれないですけど。

ロードバイクの場合アンコ盛りと言うより角度調整的な盛りが多いですね。角度が悪いので着座位置を固定するために前を盛って後ろを下げるとかします。
最近増えたのが高速道路で二人乗り解禁に伴ってのタンデム時の不満です。
ブレーキをかけると前にずれてくる。普通に乗っていてもずれてくる。後部座席が悲しいくらい乗りにくくてお尻が痛くて快適なタンデム走行ができない。などです。
タンデムする人はライダーに比べて体重移動をする機会が少ないので、どっかり座っても疲れにくい形状を提案しています。
こちらにアンコ抜きも含めたユーザーレポートなど載せてます。
シートは張替だけではなく、形状と素材の変更で乗り方まで変わってくるパワーパーツとしてもっといろんな提案をしていきたいですね。