BMW R100GSPD R100GSパリダカのシート

自分がR100GS-ParisDakarを買って2年ちょっと経ち、シートも3つほど作ってブログなどで紹介させてもらいました。

アンコ盛りしたり、配色替えたり、ノーマルの形状でためしたりと色々です。
そんなブログを見て、同じGSパリダカに乗る人からの依頼も少なくありません。
おかげさまで私がこれに乗り始めてから既に10台ほどシートを作りました。
思ったよりGSパリダカに乗ってる人いるんだなという印象です。

さて今回は、同じカラーに乗るお客様からのご依頼。
身長が182センチなので、
ノーマルより
・後ろの座る部分を1cmほど下げる
・前の部分を細くする
のが希望です。
先ずはざっくりとこんな感じで内容を伝えていただき、詳細を詰めて行きます。
経年でシートベースやウレタンの変形で出来たタンクとの隙間も、私のバイクで検証しながら作業を進めます。
車体の個体差があるので100%とはいきませんが、気にならないレベルまでは隙間を追い込むことが可能です。

防水コーティングを施してから、切り替え及び生地の提案をさせていただきました。座面をウルトラスエードのBK その他はビニールレザーのB61。
この組み合わせは私の最近のお気に入りです。
完成です。

装着写真をお客様よりいただきました。
装着は全く問題ないという事でご満足いただけました。
ありがとうございました。

 

BMW R1300GSのシート

R1250GSからガラッと変わったR1300GS
スリムだし、軽いし(1250に比べれば)顔に関しては好き嫌いもあるだろうけど、僕は嫌いではないです。
まだ跨ったことも無ければ、現物を見たことも無いです。
自分のR100GSとは比べるまでもない性能なのは分かっているけど、なんとなく奥まで探検できそうな感じがしてるので、ロングツーリングで高速から山奥まで走ってみたいです。


Webカタログを眺めているとシートは2種類ありそうなんだけど、日本ではどうなんだろう。

さて、早速R1300GSを購入されたお客様からシート張替えのご依頼を受けました。

R1300GSに限らず、ヨーロッパのこのクラスのシートには標準でシートヒーターが入っていることが多いです。
衝撃吸収材T-NETの挿入はじめアンコ抜き、アンコ盛りなどの形状変更をする場合、ノグチシートではシートヒーターを取り外す場合のみ加工受付をしております。張替のみであれば、シートヒーターはそのままで施工可能です。
ただし、この場合も防水コーティングがシートヒーターの邪魔となる可能性があるため、防水コーティングはしません。
いずれにしても、R1300GSに限らずシートヒーター入りのシートを加工したいと考えているお客様はご相談ください。
ウルトラスエードで張り替えたお客様のR1300GS
マシンのデカールもマルティニカラーとなっており、とてもかっこよく仕上げられています。
さらにこのマシンで夏には大陸を疾走されるという事なので、存分にR1300GSの性能を楽しめるのではないかと思います。
ご依頼ありがとうございました。

 

 

いつものR100GS/PARIS-DAKARの改造

触ると壊す。
やらなくていいことはしない。
分かっているけど、雨が降ったりして乗れない休日にガレージでバイクを見てると触りたくなってします。
今回は一回やって見たいと思っていたガードの塗装。
これは今のバイクを購入する決め手となったヤフオクの写真。
今見ても、なぜかこの写真のGSはバランスよくスマートに見える。
たぶんカメラマンの腕は良かったんだろうと思う。
しばらくは機関に手を入れてきたけどこんな写真を見つけてしまった。
黒いリムに黒いガード。フロントフォークは倒立だし、タンクのカラーリングもいい。
という事で
黒いリムにした。
簡単に取り外せるエンジンガードも塗った。
ジェネレータカバーも塗った。
そして残っているのがこの赤い大きなガード。
やっぱり赤じゃない方が良い気がする。
気がするからやっぱり塗ってみよう。
簡単に外せないかなと、見えるボルトから外していくと、結局ガードとカウルが一体の状態で車体から外さないといけないことが分かり遠回りしながらなんとか外す。
外したら今度はハーネスの断線しかけの部分を発見したり、樹脂部品の割れを発見・・・。ガードを塗る作業は一瞬だったけど、たぶん取り付けたら数年は外すことは無いだろうと、ライト球は全部新品にして、メーターケーブルもメンテナンス。ハーネスははんだ付けし直しから、新しいテープまいてまとめ直し。
ガードを塗る作業が良いメンテにもなったと思ってます。

塗れた。艶消し黒かリムと同じ艶黒かと思ったけどガンメタ。
クリアは乗せないで半艶なまま。

やっぱりこっちがいい。
気分が良いので翌日海まで。


こうして見てるとサイドカバーのMラインがなんか邪魔だし、やっぱり全塗装しちゃおうかなぁ。

そうそう、タンクの両サイドに付けていた小物入れは、刺繍したロゴのかっこ悪さもあっておひまを出しました。そもそもタンクにある小物入れで事が足りるし、リアキャリアに作ったバッグが良い感じなのです。

さぁツーリングシーズンの始まりです。

 

 

バイクに一番いい季節

春の新緑を見ながらのツーリングもいいのですが、結構雪が残っていたり寒さが冬のままだったりと、良い感じになってきたころには汗だくの季節に突入なので、やはり今の季節が一番いいです。

赤や黄色や緑のコントラストが目に嬉しいです。
雨が少ないのもいいですね。
走ればお腹が空く。
関市のはずれにある「栄屋
ここの「まぶし丼」ひつまぶしとはちょっと違うけど、間違いなくおいしいです。
岐阜の「けいちゃん」の知名度は全国に広がりつつあるのだろうか。
ここは白川町の「まんぷく亭」うどんの追加も忘れずに。
けいちゃんは他にも白草 まるはち食堂 その他諸々有名で美味しいところがあるので色々試してみるのも良いと思います。

ここはツーリング途中というより、20年前からたまに食べたくなる名古屋名物スパゲティで「マローネ」のスピカドーロ。高速をビューンと飛ばして家から30分。食べてからまた高速乗って東農方面へ走りに行くというのがいつものパターン。

友人が24時間耐久レースに出るというので応援にも行ってきました。
坂内バイクランドに訪れるのは10数年ぶり。以前ここで3年ほどレースを主催したけれど、これが結構大変で3年で気力が尽きてしまった。あいにく雨だったけど、友人チームの優勝は素晴らしいなと。

遊びながらもGS用のテールバッグを作ってみたりと、少しは仕事のことも考えたりしています。
遊ぶにも体力は必要なので20年前から週末の山登りは相変わらず欠かしてないです。

最近クマの話題が多いので、薄暗い山道は少し怖いです。大声で歌を歌いながら登るわけにもいかないし、鈴でもつけるかな。
と、こんな感じで週末を楽しんでいるのですが、遊んでばかりもいられません。
先月のモロッコラリーで使用したシートが戻ってきました。
ワークスライダー5人分

たたき台のシートを製作して、現地でウレタンの微調整をして、これでダカールに臨むという見本です。


形状の寸法の落とし込みも重要なのですが、縫製、ロゴ、カードホルダーなどなど、メカニックからは伝えられない部分をレース後のシートから読むことができます。

さぁこれで2024ダカールラリーのシートの製作です。

 

あっという間に冬になりそうなので今のうちに走っておきます。

なんか、あっという間に冬になって冬季閉鎖になる道というか、雪が降ってバイクじゃ無理な道が増える季節になるので、いまのうちに出かけておきます。
前から言っているように、俺的空前のバイクブームが全く去る様子が無いので、晴れれば所有するバイクのどれかに乗って、そのバイクに合わせたルートを走ってます。
今回もまたネットで見つけた「ゼロ磁場」という観光スポットに向けてバイクを走らせてきました。
まぁまぁの標高。
しかし、山の色はまだまだ緑でいっぱい。
この先にシャトルバスが止まる広場があって、ゼロ磁場に来る人を輸送してるんだけど、すっかりブームは去ったようでチラホラ人が居る程度でした。
パワースポットとかでなにか利益を得るという事が理解できない人間なので、行くだけ行ったものの肝心の場所は行かずに次の場所へ進みます。
御嶽山と開田高原。この国道361はとても気持ちが良い。
雲がすっかり秋の雲で、さらに気温が11度って・・。防寒着て来てよかった。
高山に近い朝日村の道の駅で、見た目は粘土っぽくてあれですが、ヨモギの五平餅にえごまの味噌が塗ってある。注文してから焼いてくれるのであっつあつです。
温かいお茶と一緒に美味しく食べました。
ルートはこんな感じ。
これでだいたい400km。結構距離あります。
こっち側のルートはまだ走ったことがないところが多くあるので、まだまだ楽しめそうです。GSで行って林道走るのも楽しそうです。
雪が降るまでにあとどれだけ走れるかな。

と、こんな感じで最近は走る事だけに集中してツーリングをしています。
少し前までは、シートのテストと言いながら、加工した効果を試していましたが、「ダカールスペック」が確立されてからは、試行錯誤も少なくなりました。
開発を止めたわけではないのですが、不満がない状態でわざわざ新しい材料に変える理由もないのです。
オリジナルウレタンの硬度、衝撃吸収材T-NETの厚み、EVAによる防水コーティング、これらの構成などが数値化はできませんが、長年の勘でそれぞれのバイクにあった構成ができています。
今回も400km走りましたが、ダカールスペックのRSのシートはまだまだ長距離を走れるほどお尻に負担がありませんでした。
自分のシートでこうした結果が出ているので、安心してお客様に提案ができます。
そうは言っても、わざわざ悪い姿勢で乗ってみたりしてお尻が痛くなる原因を探ったりはしています。せっかく改造しても悪い姿勢では効果も半減してしまうので、質問を受けた時などには乗車姿勢などもあわせてお話をさせてもらっています。
何が言いたいかというと、シート屋が乗らずに講釈を垂れるのは恥ずかしいと思うところから、無理に乗るのではなく乗りたくなるシートを自分で作るところがノグチシートの基本というお話でした。